朴思堂だより

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  今日は山頭火さんの命日
 
 
      とおくとおく 鳥わたる山々の雪
 
 
種田山頭火さんのたくさんの自由律俳句の中で、ふとこみあげる句がいくつかある。
この句も私にとって忘れられない句の一つである。
山頭火さんの10歳の時、お母さんが自宅の井戸に投身され亡くなられた。
井戸から引き揚げられたお母さんの姿を見られたという山頭火さん。その後の波乱の人生に多大な影響を与えたお母さんの死。
 
     とおくとおく 鳥わたる山々の雪
 
遠い遠いところへ逝ってしまわれたお母さん、鳥が渡っていく山々の雪はあまりに白く清らかで淋しい。
この句は私自身、母の死に直面して、初めて身に迫ってきた。
 
山頭火さんは旅から旅への遍歴の時、いつもお母さんの位牌を背負い、抱いておられたと聞く。
酒に酔い、酒におぼれ、たくさんの句を残し、お母さんを拝んでの一生であった。
山頭火さんの底知れない寂しさを、思う。
 
今日は山頭火さんの75回目の命日である。
 
 

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