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空はこれ花 大いなる朝をひらく
井泉水最晩年の句集「四海」の「見る処、花にあらずという事なし」と題する八句中の最初の一句である。
人間の想像を絶する漠々たる空間、神の世界に連なる虚空を、まんまと押さえ花とした。
夜のとばりは消え、極楽往生した人の坐るという香しい蓮の台(うてな)は、言わずもがな、万象ことごとく一斉に開花する朝。
「空はこれ花」の「これ」こそ、間髪を入れず空と花と一如。妙なる空華よと讃嘆したのである。しかも、この句に寄り添うように
この花と一期一会のいまわたくしと
と、現実に眼をおとし、真如の実相に息をひそめる。
文・関口父草(自由律俳句・層雲・元選者)
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今朝の空はよかった。雲もいい、空の青さもいい。みんないい、世界なのだ。
毎朝、東の空に手を合わせていると、ふつふつと喜びがこみあげてくる。
それにしても、井泉水先生のこの句は、なんてすごいのだろう。この句に出会い
早、30年以上経つが、年々歳々、ただ圧倒されるばかりである。いや、圧倒されるというよりも、このような句を残して下さった先師・井泉水先生に大いなる感謝を続け、私自身も詩心を忘れない人生を歩みたいと、思うばかりである。
今朝の一句より
空を仰いで この空を花と詠んだ師のこころ拝む
空は一途に 空に咲いている
空に持つもの雲だけと 空のこころ教えている
即 雲
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