朴思堂だより

打てば響く世界を朴の木の下で思う

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藤村忌に

   初恋    島崎藤村
 
 
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり


やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり


わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな


林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
 
 
 
 
〜   〜    〜   〜
 
今日は藤村忌
 
ふるさとの詩人を偲び
 
小諸懐古園を散策
 
ここへ来ると つい口ずさむ「初恋」
 
舟木一夫さんのあの歌声を思い浮かべ
 
感情込めて 真似てみる
 
 
城址公園は寂しい野の道
 
とおく とおく離れてしまった初恋の人への
 
淡い想いを噛みしめながら
 
 

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