朴思堂だより

打てば響く世界を朴の木の下で思う

全体表示

[ リスト ]

  10月29日(土)の朝刊の【筆洗】から

 〈ヒロシマはどこにあるのか/ヒロシマはヒロシマにあるのか・・〉。そう問い掛ける詩がある。『原爆詩1818人集』に収められた風山暇生さんの「ヒロシマはわがもの」だ▼詩人はうたう。〈すべての国々は ヒロシマを持つべきだ/・・・ヒロシマに水はながれ/ヒロシマに木はしげり/人々は屋根をかかげて/生きる日々にちからをそそぐ/うるわしいヒロシマはきみのもの/だが ヒロシマの始源の日をおもえ/夏の朝の惨劇もきみのもの・・・〉▼国連で来春から、「核兵器禁止条約」をつくるための交渉が始まることになった。「ヒロシマを持つ」。そう決意した123もの国々が、交渉開始の決議案に賛成したのだ▼しかし、その123の国の中に、日本は入っていない。反対したのだ。「(交渉の)足を引っ張らないでほしい。もしそういうことをするなら、被爆国と言ってほしくない」。自ら被爆し、広島市の原爆資料館の館長を務めた原田浩さん(77)が口にしたという言葉が何とも、やりきれない▼ヒロシマがあり、ナガサキがある。そして、フクシマがある。原爆と原発。核の恐怖をこれほど知り尽くした国はないのに、この国の政府は核兵器禁止にも尻込みし、脱原発にも後ろ向き。核の呪縛を解こうとしない▼世界の人々が問い掛けていることだろう。ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマは二ホンにあるのか。2016.10.29

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事