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浅間山
今日は真民先生のご命日
あの日からちょうど10年になる
先生から戴いた
たくさんのお手紙お葉書を拝見しながら
先生との30年のご縁をかみしめています。
結婚記念に作らせていただいた詩集「たんぽぽの唄」に
もったいないほどの序文をいただき
お礼方々新婚旅行でお訪ねした折に
道後温泉の宿の手配までして下さいました。
あの時の懐かしい思い出を綴った「朴の木に寄せて」
今日あらためて掲載させていただき真民先生を偲びます。
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朴の木に寄せて
浅間が 好き そう言って私の許へ嫁いできた おまえ 長い歳月は つるりとまろやかだった足の裏でさえ いくつもの皺をしのび寄らせた 子の成長 気丈だった母の認知症 喜びと かなしみと とまどいの交叉する日暮らしの中 おまえはいつも微笑んで 私と子どもたちを支えてくれた これからも織りなす家族の日々 二人の心の日記に 今日は特別大きな字で ありがとう と綴っておこう 庭に朴の木がある。私たちの結婚記念に植えた木である。現在高さ十数メートル、見事な大木になった。 この木を記念樹にと思い立ったのは、尊敬する詩人・坂村真民さんの詩を読んでからである。朴の木を愛される真民さんのお心を知るにつけ、このまっすぐに伸びる天上的な姿を私も心の芯としよう、そう決めたのである。 新婚旅行先も四国松山の隣町、砥部町の真民さん訪問であった。 結婚のご挨拶の後、二時間あまりお話を伺い失礼させていただこうとすると 「今晩はどちらにお泊りですか?」と尋ねられた。 「夜行で長野へ帰ります」とお話しすると 「あんたは男だからそれでいいかも知れんが、新婚旅行に来て奥さんが気の毒だ。せっかくの松山、道後温泉でゆっくり泊まりなさい。私の教え子が勤めているホテルに連絡してあげるよ」 思いがけず真民さんに宿まで手配していただいた。家内には「クスッ」と笑われ、今でも「ああ、坊ちゃんゆかりの道後温泉、いいお湯だったこと」なんてのろけられるのである。 さだまさしさんの「関白宣言」よろしく「よーし、結婚生活は亭主関白でいくぞー」と決め込んでいたのだが、道後のお湯に浸かりすぎたのか、初々しい家内の色気に当たったのか、あの夜以来すっかり腑抜けになり、家内の尻に敷かれっぱなしの私である。 子供たちの成長と共に、朴の木も大きくなった。毎年次から次へとたくさんの花を見せてくれる。香りもいい。幹に抱きつき思いも込める。まっすぐな枝を仰いでいると、心が透き通って言葉があふれてくる。 苦労をかけ通しの家内へ「ありがとう」の言葉を添えて、感謝の一編を綴ってみた。
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