朴思堂だより

打てば響く世界を朴の木の下で思う

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ポールラッシュ


夏にはソフトクリームを手に持つ若者であふれる清里・清泉寮。寮の裏から続く遊歩道を、四季折々の変化を楽しめる森を眺めながら約200m進むと見えるのが、1996年4月に開館した「ポール・ラッシュ記念センター」。
 KEEP協会の設立者であり、戦後の農村復興に尽力したポール・ラッシュ博士の遺志を広く紹介する場として、国内とキープアメリカ後援会の募金活動によって建設され、「ポール・ラッシュ博士の生涯−その理想と実践」を展示する展示室と「日本アメリカンフットボールの殿堂」、さらに博士が生前暮らした 「ポール・ラッシュ邸」 とで構成されている。
 館内にはビデオコーナーと、1925年初来日から79年に死去するまでの博士の歩みを年表によって紹介。展示物の中には、戦後初の中等野球開催の際、博士が代表19校の主将に手渡したボールが展示され、 戦後のスポーツ復興に尽力した博士の業績を物語っている。
 このほか清里教育実験計画(キープ)の資金の献金を求めたアメリカへの多くの書簡や吉田茂首相、マッカーサー元帥、実業家・ロックフェラーなど親しかった知人との手紙、自筆の自伝、講演会の生原稿、博士愛用のスーツ、コート、靴などが展示されている。
 展示室奥の「フットボールの殿堂」は、1934年にアメリカンフットボールを日本に紹介し、普及に力をそそいだ「フットボールの父」の称号を持つ博士の功績を讃えて設けられた。殿堂建設資金の寄付者名や用具などの展示されている。
 展示館の裏に博士が暮らしていた建物が公開されている。当時の天野久知事が訪れ酒を酌み交わしたというホール、100万通の手紙を打ったといわれるタイプライターが置かれた執務室、博士が大好きだったという富士山がベッドから眺められる寝室など、 すべてが当時のままに残されている。

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