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人生の有明 つばくろのごとき 父なりし
父逝きて70年
井泉水先生のお父さんのふるさと
安曇野 池田町
燕岳 常念岳 有明富士を望む高台に
ひっそりたたずむ 句碑
父を詠む一句 詠いたい
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人生の有明 つばくろのごとき 父なりし
父逝きて70年
井泉水先生のお父さんのふるさと
安曇野 池田町
燕岳 常念岳 有明富士を望む高台に
ひっそりたたずむ 句碑
父を詠む一句 詠いたい
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空はこれ花 大いなる朝をひらく
井泉水最晩年の句集「四海」の「見る処、花にあらずという事なし」と題する八句中の最初の一句である。
人間の想像を絶する漠々たる空間、神の世界に連なる虚空を、まんまと押さえ花とした。
夜のとばりは消え、極楽往生した人の坐るという香しい蓮の台(うてな)は、言わずもがな、万象ことごとく一斉に開花する朝。
「空はこれ花」の「これ」こそ、間髪を入れず空と花と一如。妙なる空華よと讃嘆したのである。しかも、この句に寄り添うように
この花と一期一会のいまわたくしと
と、現実に眼をおとし、真如の実相に息をひそめる。
文・関口父草(自由律俳句・層雲・元選者)
〜 〜 〜
今朝の空はよかった。雲もいい、空の青さもいい。みんないい、世界なのだ。
毎朝、東の空に手を合わせていると、ふつふつと喜びがこみあげてくる。
それにしても、井泉水先生のこの句は、なんてすごいのだろう。この句に出会い
早、30年以上経つが、年々歳々、ただ圧倒されるばかりである。いや、圧倒されるというよりも、このような句を残して下さった先師・井泉水先生に大いなる感謝を続け、私自身も詩心を忘れない人生を歩みたいと、思うばかりである。
今朝の一句より
空を仰いで この空を花と詠んだ師のこころ拝む
空は一途に 空に咲いている
空に持つもの雲だけと 空のこころ教えている
即 雲
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今日は山頭火さんの命日
とおくとおく 鳥わたる山々の雪
種田山頭火さんのたくさんの自由律俳句の中で、ふとこみあげる句がいくつかある。
この句も私にとって忘れられない句の一つである。
山頭火さんの10歳の時、お母さんが自宅の井戸に投身され亡くなられた。
井戸から引き揚げられたお母さんの姿を見られたという山頭火さん。その後の波乱の人生に多大な影響を与えたお母さんの死。
とおくとおく 鳥わたる山々の雪
遠い遠いところへ逝ってしまわれたお母さん、鳥が渡っていく山々の雪はあまりに白く清らかで淋しい。
この句は私自身、母の死に直面して、初めて身に迫ってきた。
山頭火さんは旅から旅への遍歴の時、いつもお母さんの位牌を背負い、抱いておられたと聞く。
酒に酔い、酒におぼれ、たくさんの句を残し、お母さんを拝んでの一生であった。
山頭火さんの底知れない寂しさを、思う。
今日は山頭火さんの75回目の命日である。
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今日は関口江畔老のご命日
遺志により 師・荻原井泉水(せいせんすい)先生の句碑が
佐久市の鼻顔(はなずら)稲荷境内に建てられた
今から61年前のことである
空をあゆむ ろうろうと 月ひとり
大好きな句碑の前に立ち
ふるさと佐久の先達 江畔老を偲ぶ
井泉水先生の一字一字が
なんと心惹かれる字であろう
空 月 ひとり
かみしめかみしめ 今を生きる
〜 〜 〜 〜
江畔老の88歳から90歳までに書かれた詩集「老農詩集」から
心明るく
今日は今日の
心明るく
曲がった履物なら
直しておく
独りぽつぽつ
ほんとうに自分の気のすむように
独りぽつぽつやってみたいことばかり
年寄りということは神様に預けておいて
一心不乱にやって見たいことばかり
独りぽつぽつ
一個の命
朝日を迎え
夕日を送る
一個の命
合掌して送る
今日の赤い日
玉
寝ている時
道を歩いている時
ふいと
何か人の為によい事を思いついたら
玉を拾ったように
腹の袋へ入れておこう
そしてその玉の欲しい人に
誰にでもやろう
こういう人に
両手をひろげている人に逢いたい
昨日も―
今日も―
明日も―
両手をひろげている人はいないか
涙
人の為に出てくる涙
そういう涙こそ
溜めておこう
天の心
人生の最後まで
ついていてくれるものは
光
空気
水
この厳粛なる天の心に
合掌する
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空をあゆむ ろうろうと月ひとり
荻原井泉水
今年も井泉水先生の句碑の近くは紅葉で美しくなりました。
幼き日、この句碑のまわりで追いかけっこをしたり鬼ごっこをしたり
それはそれは楽しい思い出のお稲荷さんの境内です。
井泉水先生のこの句を心に抱き
独り大空に冴え輝く 月の歩みを思う
二度とない今日の日を ていねいに生きよう |
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