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ご注意
これは改めて書き起しています。
ですから以前の記事(特に眉唾空気銃など)と被る記述が多く見受けられると思いますが、新記事として書いておりますので「それ前に聞いたよ〜」的なご指摘はご容赦下さい。そして、これは解説なので「オチ」はありませんの。
そしてブログだから、そう、私のブログだから、話はよく逸れると思いますの。
だから「あ、また脱線してらぁ」って思ったら
「脱線したっていいじゃないか、眉唾だもの みつを」
みたいなトイレによく掛かってるやつ、ね、あれを思い出してよ。
そして私のブログだから、多くは口語体なのね。
いいじゃん、別に〜。
っていうか、まず PCP って何ぞや? ということですが、これは・・・
Pre-Charged Pneumatic
プレ チャージド ニューマティック
ってことでございまして、直訳するなら、
「前もって充填された空気」みたいな感じでしょうか?
(発音はプレでもプリでもどっちでもいいよ)
最後の単語、ニューマティックのPは発音しないんです。
knifeをナイフと読む、または和泉をイズミと読むのと同じでございます。
大体さ、「ぷにゅーまちっく」って読んだら弱そうじゃない?(笑)
この業界でPreと出てきたら、ウィンチェスターM70-pre64のように、前・以前を意味することが多いです。M70の場合は西暦1964年以前に作られた、と言うことになりますね。
余談ですが、英語で「Tele(テレ)」と出てきたら、遠くのものを近くに・・・みたいな意味です。テレビジョンは遠くのビジョンを目の前に、テレフォンは遠くの声を近くに、ですから望遠鏡はTelescope(テレスコープ)なんですね。
あ、余談でした。
僕が昔作ったブルパップのS410 本文とは何の関係もありません
さて、このPCPですが、現在使われている空気銃で一番多い種類ではないでしょうか?
ご存知のように空気銃には、スプリング式・ポンプ式・圧縮ガス式などがありますね。
PCPの場合、当社では譲渡承諾書の型式欄に「圧縮ガス式」と書きます。
たまに所轄にてご丁寧に「プレチャージ式」と書き直してくださる担当官もいらっしゃいますが、圧縮空気は法律上「空気ガス」なんですよ。
だからホーワ55Gのように炭酸ガス式と混同してしまいそうなのですが、まぁそんな感じなのでご了承下さい。
ついでに余談なのですが、以前は適合実包欄に「5.5㎜鉛弾」等と書いていたのですが、そうすると非鉛弾が撃てねーじゃねーか!と言われそうなのを察知して、お客様が非適合実包使用でパクられないよう、当社では「5.5㎜空気銃弾」と書くようにしております
話を戻します。あ、やっぱ戻さない。脱線ってさぁ、楽しいよね(笑)。
最近よく耳にする「税金の無駄遣い」とかってさぁ、誤解されてもいいからあえて書くけどね、僕はね、ちょっとは無駄にしたっていいと思うのよ。
みんなもお酒飲んでなければ道路の白線の上をよろけずに歩けるよね?
あれはさ、白線じゃないところがあるからなのよね。
じゃさ、3寸柱をグランドキャニオンに渡したとするよ。素面でも渡れるかい?
渡れないでしょう?
無駄なところがあるから本当のところのありがたさが分かるのよね。
さて、本当に話を戻します。
日本では長らく、シャープを代表とするポンプ式空気銃が主流でした。
これは銃本体についているポンプハンドルをパッコンパッコンポンプする訳です。ポンプで圧縮した空気を蓄気室と言うところに一時的に貯めます。
そして引き金を引くと、蓄気室で高圧になった空気が一度に排出されてペレットが飛びだす仕組みです。
「日本では長らく」と書きましたよね。狩猟免許の試験でもポンプ式の操作があったりしますよね? 実際にお使いの方も多いです。ですが・・・
これらの「長らく言われていた」知識や経験が、PCPに移行した時に大変な間違いをしてしまうのです!
たまにこんなこと言う方が居ます(実話です)。
「途中で充填するのがめんどくさいから、220気圧入れてきちゃったんだ。だからさっきコガモを狙ったときに弾がビューって上の方に行っちゃって・・・」
これは嘘です。仮に本当にそんなことが起きたのだとしたら、獲物との距離を間違ってるだけです(距離と弾道のお話はまた別の機会に)。
あなたが3歳の息子と(別に何歳でも娘でもいいんだけどね)キャッチボールをしたとします。
彼がボールを投げると、コントロールはともかく、最初に取ったあなたとの間合いでは遠くて、あなたの手前に落ちることが多いでしょう?
これは彼が幼くて力がないから、ダルビッシュのような球がなげられないからですよね。
そうなんです。力がないとペレットは遠くへ飛びません。
ポンプでの空気の圧縮は、その力を貯めている訳です。
ポンプすればするほどパワーが上がります。貯めたものを一度に放出する訳ですから。
PCPは違います!
PCPは、その多くが銃身の下に畜圧シリンダーを持っていて、そこにあらかじめ高圧空気を貯めておきます。それを小出しにします。
小出しにするから、一度空気を貯めるとたくさんの弾が撃てる訳です。
当然使えば減圧します。
減圧するんならやっぱり高圧な最初の方がパワーがあるんと違うか?(関西弁風に)。
PCPは違います!
シリンダーに貯めた空気が逃げないように、丁度薬室の下辺りにバルブがあります。そのバルブは、シリンダーの内圧で外に向かって閉まっています。
シリンダーの圧力が高ければ高いほど、バルブは閉める方向に押し付けられます。
あなたは残圧メーターで200barまで空気を入れました。
レバーを引いてコッキングします。
そうすると、オモリがレバーで引っ張られ、オモリの後ろのバネを縮めます。
縮められたバネはオモリで押さえられ、オモリは引き金に引っかかります。
ノック式のボールペンと同じです。
そして引き金を引くとそれが解放されて、バネの力でオモリがダッシュします。
ノック式ボールペンの先にあるものはスーパーカー消しゴムと相場が決まっていますが、空気銃のそのオモリは先程のバルブめがけて吹っ飛んでいきます。そしてオモリがバルブを叩く。叩く方向はシリンダーに向かってです。
(機械的なバネとオモリなので、理論的には毎回同じ力で前進します)
叩かれたバルブは、当然引っ込もうとします。このときシリンダーの圧力に勝って開いた隙間から高圧空気が薬室に流れて、ペレットを飛ばします。
で す が ・・・
分かり易いように「200の力」でバルブが押さえられていたとしましょう。
あなたは次から次へと発射します。と、当然内圧は減ります。
今度は内圧が減って、180の力でバルブを閉めています。
するとどうでしょう?
先程より閉めている力が弱い訳です。
さっきと同じ力で前進してきたオモリは、200の力で押さえられていたバルブより、180の力で押さえられているバルブをうんと引っ込ませます。
さっきよりバルブが開いた隙間が大きくなります。よって、200barのときより沢山空気が出ます。だから弾のスピードは、200のときより速くなります。
つまりパワーが上がる。
さぁ、あなたは調子こいて沢山撃ちました。
残圧メーターは150辺りを指しています。
そう、今バルブは150の力で押さえられているに過ぎません。
オモリ君はいつものように飛び出していきます。
バルブ君も150の力でしか押さえられていないので、大きく開きます。
だけど・・・
いつもより大きく、長い時間開いているのに、今度は内圧が低いから空気がちょっとしか出ません。よって弾速が落ちる=パワーが下がる。
よく「美味しいところ」と言うのを聞いたことがあるでしょう?
銃によってこの美味しいところは違うのですが、このように沢山空気を入れたときよりも、ちょっと減ったところからが弾速が上がり、バルブが開いている隙間の大きさと、その隙間から出る空気の量のバランスが丁度良いところが一番弾速が上がり(つまりパワーもあり)命中精度も良いとされています。
超ざっくり書いていますので、もっと細かな要素は多いんですが、このようにPCPは、シリンダー圧力を高くしたからと言ってパワーが上がる訳ではないということです。
※デイステイト社 エアウルフMVTは、電磁バルブでこの美味しいところを常に出せるようマイクロチップ君が努力していますので、上記のことは当てはまりません。
仮に50mで、その美味しいところを使ってスコープを合わせたとします。
美味しい前では、たとえ圧力が高くても弾速が遅い訳ですから、少し下に着弾します。パワーも美味しいときよりもありません。
そして美味しい後でも同じです。
200を基準とした場合、そこから山なりにパワー曲線があります。
多くのPCP銃が200barが畜圧上限になっていますので、多くの方が200畜圧すると思いますが、多くの銃が、圧が少し減ってきたときの180〜160くらいが美味しいところです。ご自分の銃を確かめてみましょう。
(数値はあくまでも「そういうのが多いよ」と言うことですので)
よって、シリンダー容量が大きければ大きいほど、その美味しいところの量が多いんです。つまり美味しい弾速が長く続く=沢山撃てる=良く当たる と言うことになります。
こんな感じなので、多くの銃は180充填して150くらいに下がったら再度充填すると言う使い方が賢いのではないかと。
あくまでも射撃での話です。猟のときはこれを逆手に取った方法がございますので、それはまた後ほど。
ここではまだ個々の銃を取り上げるつもりはなかったのですが、エバニクス社のレインストームはちょいと前出の事項に当てはまらないんです。少し違います。レイン使いの方、購入を検討されている方の為にあえて説明します。
レインストームはですねぇ、前述のことや見聞きしていたように200入れて150くらいになったら再度充填して・・・をすると、美味しいところにたどり着けないんです。
私がテストした限りに置いては、200入れると、撃つ度にドンドン弾速が上がっていき(これはどの銃もほとんど同じですが)150〜140付近で最高弾速になり、そこから徐々に弾速が下がっていき、100に落ちたときの弾速は200のときと同じなんです。つまり「美味しいところ」は160〜120くらいなんです!
お電話やメールでレインストームの質問をされる度に「韓国製と言うのが気にならなければお買い得です」と言っていたのはこのためです。
だって、安い200気圧のダイビングタンクが使えるじゃないですか!
(当然250や300気圧の方がより沢山使えますが)
レインストームをお持ちの方は、是非一度100に下がるまで使ってみてください。ただし、再充填をハンドポンプでやるのは結構背筋を鍛えられますが・・・
さぁ、そんなわけで、銃のリクエストがないもんだからこんな関係ない画像を組み込んだ長い記事を考えてみましたが、機種別に移る前に、予備知識として知っておいてほしかったのです。
ですから、「そんなの知ってるよ」と言う方も、復讐、あ、違う、復習の意味で読んで頂ければ幸いです。
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2012年06月21日
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