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杉山さん、リクエストありがとうございます。
そんな訳で1発目は表題の銃から始めたいと思います。
販売開始から1年が経ちますので、もう所持されて楽しんでいる方も多いと思います。 まず、見た目の第一印象としては、結構大きいね、ってこと。
大きいっていうかさぁ、なんかこう、グラマーなのよね。
でもね、実際に手にしてみると、軽いのよ。
スコープ搭載前提モデルなのでスコープ無しの重量はあまり意味がありませんが、自重は約3.5kg。平均的なスコープを載せた場合は3.8〜4.0kgくらい。
重い? いやいや、見た目は大きいけど、先台が太いから持つと軽く感じるのね。数値より、この「感じる」って重要よ(笑)。考えるんじゃない、感じるんだ! ってジミヘンも言ってたじゃない?
でもね、大きいたって、身長168㎝の私が構えてもこんな感じよ。特別バカデカイ訳じゃない。
この銃は、一昨年から販売されはじめたインディペンデンスと同じプラットフォームです。あ、分かりづらいか・・・
インディペンデンス、ロイヤル、グラディエイターMK2は、同じ機関部を使っています。
今までFX社は、サイクロンとグラディエイターは同じ機関部、トルネードとモンスーンは同じ機関部、って具合に、良い感じで機関部を他種に流用してきました。この中で一番手間のかかっていない機関部はトルネードです。だから他種にもっと流用しても良さそうなのですが、トルネードの機関部は薄くて小さいので、パワーの大きい銃の機関部としては不向きです。内部の部品や構造を大きくできませんからね。そんなわけでFXでは、新たなプラットフォームが必要になったのだと思います。そこで、サイクロンより単純で、トルネードより頑丈な機関部を新たに開発しました。
これにより、バルブを叩くオモリの直径も大きくできますし、銃身の下に、直径の太いタンクやハンドポンプを取り付けることも可能になりました。
「サイクロンより単純」と書きましたが、単純なのは悪い訳ではないのですよ。むしろ単純な方が故障原因が少なくなるから歓迎すべきことです。
サイクロンは上下別の機関部で、その間にコッキングレバーやパワー可変装置を組み込んでいますが、ロイヤルは一個モノの機関部にすべてを備えています。
この画像の向かって右上部に銃身が、右下部に畜圧シリンダーが付きます。
シリンダーが付く部分から左に向かっていき、下部が斜めにカットされている部分辺りまでが容量約30ccの2次室です。左下に引き金が付きます。
銃身長は、5.5㎜は50㎝、6.35㎜は60㎝ですが、何れもシュラウド付きの銃身なので、許可証の登録上と見た目はもっと長いことになります(それぞれ約60㎝/65㎝)。
そして、何れも新開発のスムースツイストバレルです。これは、薬室から銃口に向かっては散弾銃の銃身の内面のようにツルツルで、銃口付近にだけライフリングが・・・
文字よりこちらをどうぞ。
このような感じです。ナレーション、カッコいいよね(笑)。
当社にお電話頂いた方はお分かりだと思いますが、私はちょっとハイトーン(それでもベネリの輸入元・金子銃砲の社長ほどではない! 伏せ字にしない!)で女っぽいしゃべり方だから、こんな男らしい太い低音ボイスに憧れます。あ、それはともかく・・・
先っちょのライフリングはチョークになっていて、銃口に向かって内径が絞られています。
そこで疑問です。
命中精度に定評のあった今までの銃身を捨てて、なぜこれにしたんでしょう?
理由はいくつか考えられますが、銃身内の抵抗が少ないと言うことは、今までと同じ初速でペレットを撃ち出すには、より少ない空気で済みます。使う空気が少ないと言うことは、数多く撃てるようになると言うことです。燃費の問題。逆に、今までと空気が同じだけ出たら、初速を上げられる。
今までは他社のようにワルサー社からの銃身を使っていたのですが、これはFX社が自社生産しています。
昨年の一時期、工場設備の関係で、ワルサー社が銃身を供給できないときがありました。このときにはエアアームス等の銃の入荷が滞ったのですが、自社生産していればそのようなリスクは回避できます。
そして、恐らくこれがメインの理由だと思いますが、もし命中精度が今までと同じように良ければ、フルライフリングの銃身より、このスムースツイスト銃身の方が製造にコストが掛かりません(製造業からの見地ですが、間違っていないと思います)。
安くできる上に「画期的!」という宣伝文句まで付けられるのですから言うことないですね。
でもそれは結果論だと思います。本当の理由は、多分・・・・・・
私はFX社社長のフレデリックに何度か会って話をしていますが、彼はね、新しいものが作りたいのよ!商売上色々理由付けをしなきゃならないと思うんだけど、新しいもの作りたいっ!ってのが彼の本音だと思う。これ、わかるかなぁ? ただ、自分が作った新しいものを使いたい!
本当にそれだけだと思う。でもそれが良いものならそれでいいじゃない。
さて、肝心の精度だけど、以前の記事でも話した通り、結構良いんですよね。
そして100mは・・・
猟にも持ち出してみましたよ。
場合によっては、このように左撃ちをしなきゃならないときもあるけど、グリップは左右対称だから左手でも問題ないっす。それに「普通」のグリップだから、サムホールや独立したグリップ(笑)の許可が下りない県でも大丈夫!
(グリップの形で許可云々って意味分かんないけどしょうがない)
コッキングハンドルは、テコの原理で、軽くて確実に操作できます。
マガジンは自転式で、最近はハウジングがアルミになりました(以前はプラスチックの削りだし!だった)。ペレットをマガジンに入れるのは最初は戸惑うかもしれませんが、何でも慣れです。すぐに慣れます。コッキングハンドルの開閉角度は約90°で、「カコンッ!」と小気味好いし、セーフティーはの構造は至極単純だから操作もし易い(ただし、このセーフティーのノブはスチールなので錆び注意!)。
なんたってさ、獲れるもの!
FX社のシンセストックは、軽いが故にグリップ等が細いところは強度が弱いこともあったけど、この銃に関しては、グラマーな外観のおかげで、そんな心配はありません。音は結構静かですよ。5.5の方が6.35よりも静かですね。
パワーと銃身長の違いだと思います。
以下、パワー調整に付いて追記。
ロイヤルには、ロータリー式3段階パワー調整機構が装備されています。
6.35㎜は45-25-16フットポンドに、5.5㎜は40-20-12フットポンドにそれぞれ設定できます。お分かりかと思いますが、45のときに合わせたスコープは、25にすれば当然真ん中では当たらない訳です。力が弱いから手前に着弾しますからね。だからもし可変させて使う場合は、その辺のところを頭に入れて、というより、射撃場なりで着弾を確認してからでないと、実際の猟には使えません。だから私も含めてですけど、多くの方が使ってないんじゃないかな?
当社のお客様に聞いても、あまり積極的に使っている方は少ないようです。
そう、消極的にならとても使えるんです。お近くに10m射撃場しかない等の場合、最低パワーにすれば撥弾も少ないですし、多少ですけど数も多く撃てるようになりますから。
機構としては、バルブが放出した空気がペレットの後ろに行く途中の経路にありまして、そこを通る穴を広くしたり狭くしたりで調整しています。だから、シリンダーから出す空気の量をもとから増やしたり減らしたりする訳ではないので、最大から半分のパワーにしたからって倍の数撃てる訳ではないんです。
以上追記終了
そうそう、ここで大事なことを言っておかなきゃならない。
ここを観ている人は猟をやる人が多いから特に大事なことなんだけど、皆が聞きたいことは「んじゃぁ5.5と6.35、どっちがイイのさ?」ってことでしょ?
カタログ数値は、5.5が40フットポンド、6.35が45フットポンドだよね。強力です。誰が何処でやったか知りませんが(笑)、どちらの口径も銃口から50センチのところにある3センチ厚の松板をぶち抜きます!
カモ等の大型鳥類は、7フットポンドが致死数値と言われています。
これは当然当たりどころで変わるよ。だって、2300フットポンド!もある308winだって場合によっちゃ鹿を半矢にしちゃうんだから。(因に338ラプアは4800フットポンドだ!!!)
だから鳥を獲るにはどちらも50mでは十分すぎるパワーです。
僕は6.35を所持して使ってみたんだけど、確かに70mくらいまでの距離なら無敵。矢に強いと言われているカワウを50mの距離から撃っても(そのときは背中のど真ん中に当てたんだけど)、暴れもせずに水面に突っ伏すからね。当たったときの音も豪快だよ。パコーンって!
さすが大口径(空気銃にしては)、スゲーって思ったね。
(繰り返しますが、発射音は大きくないです。だから余計に着弾音が大きく聞こえるんです)
そりゃ5.5でも背中のど真ん中に当てればカワウだって獲れるさ。だけど、こう、何て言うかな? 「獲れ方・倒れ方」が違う(気がする)。
だけどね、それ以上の遠距離になると、6.35の45フットポンドより、5.5の40フットポンドの方が致命傷を与えられる感じ。
遠距離(80m以上)だと、5.5の残存パワーと逆転しちゃうんだよ。
だから結論を出すのは難しいんだけど・・・
あなたがもし、罠のトメや50〜60m以内の大型鳥類と対峙するんだったら、迷わず6.35を。そのくらいまでの距離だったら、5.5より確実に獲物にダメージを与えられます。そうですねぇ、コガモ以上、いや、キンクロハジロ以上大きい獲物を狙いましょう。それより小さい物は口笛吹いて通り過ぎてください。
もし20mの距離でヒヨドリのボディーを横から撃ったりしたら食べられるところが無くなります(そこそこの距離があれば思ったほど酷くないですよ)。
つまり・・・
6.35はマッチョなゼロヨン仕様!
最高速では5.5に敵わないけど、近距離なら無敵だ!
ホットロッドなアメ車的雰囲気。
だけどもし、10mのヒヨドリから100mのカモまで色々やってみたいって言うんなら、5.5をお勧めします。ペレットは色々試せるし、近距離でもペレットの侵入口が小さいですから小型の鳥でもナントカなりますし、長距離でも弾速は結構早いですから。
5.5は買い物から峠までオールマイティー!
近距離のパワーでは6.35には敵わないけど、長距離なら任せとけ!
ヨーロッパのGT車な感じ。
どっちも捨てがたい?
じゃぁ2丁同時申請で!(笑) フィールドでの画像はダイスケさんからご提供頂きました。
ありがとうございました。
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2012年06月25日
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