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毎日続々と要修理な銃が入荷してきます。
プレチャージ空気銃はさ、空気を貯める各部品の接続部の隙間のほとんどの箇所をOリングで接続しています。
ウチのバーちゃんの車がそうなんだけどさ、あんまり乗らないからタイヤの溝は減らないのに、サイドウォールがヒビヒビになるのね。まぁこの場合は日光の紫外線によるものも大きいんだけど。
そんな訳でOリングはタイヤと同じで平たく言うとゴムですから、何もしなくても劣化する訳です。
FEGSの故 築地さんが「:何もしてないのに壊れた:なんてトボケたこと言う人が居ますが、何かしないでは銃は壊れません」と、以前コラムの中で言っていましたが、装薬銃はその通りなのですが、PCPに限っては当てはまりません。
ある一例。
とある銃砲店に、数年ほど前のPCPの新銃が飾ってありました。
お客様はちょっと気になって聞いてみた。
店主は、長期在庫だから特価で出すよ、新品だからエア漏れも心配ないしね、と。
お客様は、それなら良いか!
と、お買い求めに・・・
さてこの場合、今後「すぐ」に起こりえることを書いてみましょう。
エアーは150気圧ほど入っていたまま飾ってありました。
Oリングは、150気圧で圧迫されながら長期間「そこ」に「そう」していた訳です。
これは、飾っておいたからエア漏れがなかったのです。
お客様は当然、許可が出ればその銃を使います。
さぁ、お客様の許可が出ました。
確認も済ませ、早速射撃場へ!
スコープ合わせも含めて楽しみました。
お手入れをしてガンロッカーへ。
次の週末、もう一度射撃場へ行こうと思い銃を観てみると・・・
オーノー! 残圧メーターが0を指しています!
そこでお客様が思うことは・・・
何もしてないのに・・・しかも新品だし・・・
銃砲店で飾ってあったとき、Oリング君は内圧で押し付けられたまま長い時間そこに居ました。そのまま凝り固まって・・・
新たなオーナーの下で、Oリング君は数年ぶりに新鮮な空気の圧力を感じました(ピキッ!)。
大丈夫、僕はまだ耐えられる。
新オーナーは、射撃場で20発程撃ちました。Oリング君は少しだけ圧力から解放されました(ピキッ!)。
また加圧されました(ピキピキッ!)・・・・・・・
とまぁ、大体この辺でOリング君にヒビが入る訳ですよ。今まで圧力がかかったまま使われず、その形で固くなってしまったところに、減圧、加圧の繰り返しですから、とたんに亀裂が入る訳です。
結果、「何もしてないのに・・・」と言うことに。
この場合はポンピングや発射をした訳ですから、厳密に言えば何もしていない訳ではありませんが、こればっかりはね、仕方がないです。
新品なのにと思わずに、素直にオバーホールしましょう。
新品なのは銃だけで、ゴムは十分劣化していますから。
銃を分解してみると分かるんですけど、新品時はフニャフニャのゴムだったものが、修理時にはプラスチックのように固く、酷いときは原型のまま取り出せないほどボロボロと崩れてくるようなのもあるんです。これでは漏れない方がオカシイです。
さて、FX社の銃を例にとってみましょう。
多くは、エアの注入口からのエア漏れです。
漏れるとこうなります。
これ、ビーカーなんだけど、普段は僕のコーヒーカップに使ってます(笑)。 画像のように盛大な場合は、シューシュー音がしますよ。200入れても10分くらいで50くらいになっちゃう。これは盛大に漏れている例ですが、この部分のOリングはね、外と接していて、尚且つ一番躍動する箇所なので劣化も早いです。外に接しているところに、外に接しているコネクターが差し込まれる訳ですから、ゴミや埃が挟まって・・・と言うこともあります。
こればっかりはどうしようもないんですけど、交換したばかりの箇所からすぐに漏れるってこともあるんです。ウチで直しても、使ってすぐにゴミが挟まっちゃったら、ねぇ? 何もしてない? ん〜、してないんでしょうねぇ、それは・・・・・
FXはコネクターにもOリングが使ってあるでしょ? これを、少しでいいから潤滑していれば防げるんですけど、固くなったOリングが付いたコネクターを差し込むときに、Oリングの一部が欠けて、それがバルブに挟まっちゃうときもあるんですよ。
もう一つ。
外的な力がかかり易かったり、狭い箇所にいくつものOリングが使われている、残圧メーター付近も漏れ易い場所ですね。
これはガス漏れ検知剤を使ってみた場合なのですが、このくらい「プチプチ」と漏っているようだと、猟で毎日使うくらいでは気が付かないかもしれませんが、漏れてはいるので、長期間ロッカーに閉まっておいて、出してみたら減っていた、なんて事になります。
さて、じゃぁ漏れるのはOリングを使ったところだけかと言えば、そうではないんですね。
引き金を引いてオモリが解放され、バネの力でバルブめがけて飛んで行く。
そう、弾を発射させる重要な部品、メインバルブも稀に漏ります。
ココの部品の多くは、金属のシャフトにプラスチックのコマみたいのが付いていて、それが金属のバルブシートと接して密閉しています。何かの拍子でこのプラスチックに亀裂が入ったりすると、薬室に導かれる空気の経路から、このように・・・
この部分はOリングのようなゴムではなく、固い金属と固いプラスチックの擦り合わせで密閉していますから、多くはメインバルブシャフトの交換になります。交換するときは少しすりあわせ作業が必要になります。
そんな訳でね、PCPは、何もしなくても空気が抜けるんです。
Oリングは見えないところで知らないうちに固くなりますから。
でもね、Oリングを使うことによって、それが安全にも寄与しているんですよ。
製造業者や販売店の言い訳と思ってくれて結構ですが、これは非常に重要なことなのです。
絶対にエア漏れしない空気銃、作れます!
でもきっと1丁が超高額になると思います。
大量生産品ですからね、各部品の公差をOリングで密閉した方が安く作れます。
そして前出の安全のことですが、何かあったとき(異常に圧力が高くなったとか)に、まずOリングから切れてくれるんです。これ重要。Oリングは安全バルブなんです。
200気圧は凄いんだよ! 0.1㎜の隙間から1.5㎜径(線径)のOリングを通しちゃうくらい!
でもプロパンガスのボンベとメーター付近からガス漏れなんてあまり聞かないぞ、って思うでしょ? アレは僕らの知らない間に業者さんが定期的にOリング交換してますから。そしてPCPより圧力低いし。
そんな訳で、定期的に検査しましょうね。
いやいや、いいんです、商売上手いなぁって思われても。
でもそうじゃなくて、使いたいときに使えなかったら嫌でしょう?
でもね、何でもないものを検査してもらってお金とられるのも嫌でしょうから、最悪、漏れてからでもいいですから、きちんと直しましょうね。
もうすぐ狩猟の解禁です。
私も、解禁に間に合わせなきゃならない修理銃にケツを叩かれています。
この時期は射撃場も銃砲店も忙しいです。
もうちょっとだけ頑張ります。
まだ猟の準備、何もしてないや・・・
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2012年11月06日
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以前、隣町の「ゼリーフライ」ってのを記事にしましたが、こんなのあったんで買ってみました。
味はね・・・・
ん〜・・・・・
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