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回り道をしよう!

皆様、ご無沙汰しております。
暑さも一段落、皆様如何お過ごしでしょうか?


堅い? いやぁ、ちょっと最近ブログをサボり過ぎでしょ?
「いつも読んでます」なんてメールいただくお客様には申し訳ないです。


さて、今日はある面白い本をご紹介します。
実はこれ、4月に沖縄に行ったとき、のんびりしたいと思って本屋に駆け込み、色々本を買い漁ったなかの1冊なのですが、改めて読み返してみると、なるほどなぁと思うことが多く、皆さんにも知って頂きたくて、今回ちょこっとご紹介しますね。


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想定外
なぜ物事は思わぬところでうまくいくのか?

ジョン・ケイ著
青木高夫 訳
ディスカバートゥエンティワン発行


では、54ページからそのまま抜き出して引用します(ちょっと長いよ)。


以下本文のまま。




漁業のビジネスが化が失敗した理由
 
現代の哲学者アラスデア・マッキンタイア(1929〜 スコットランド生まれの哲学者。今日の政治倫理低下に警鐘を鳴らす。著書に『美徳なき時代』(みすず書房)等がある)は、構想と計画を基礎とする漁業ビジネスと、伝統と匠の技を基礎とする漁を対比させている。彼は漁業ビジネスを次のように説明する。
 
漁業ビジネスのチームは、漁獲量を増やす技術と経済性を基に組織され、その目的は市場の要求に応じることに集約される。(中略)管理職には、技術だけでなく、その人柄にも目標達成に必要な基準があるとされた。そうした性格の人物でなければチームの管理職にはなれないのだ。チームのメンバーは、自身にも、そして仲間にも、そうした資質を期待し、実際にそうである場合に高い報酬を手に入れることになる。
 
サンディ・ワイルならこんなチームを賞賛するだろう。もちろん、彼がトップであればの話だ。しかし、マッキンタイアは伝統的な漁の方をより高く評価しているようだ。
 
反対に、賃金や分け前を期待して漁船に乗り組んだものの、仲間達の知識、真摯な態度、漁師としての心意気を学ぶことになったチームはどうだろうか。真摯に技を学ぶ姿勢、豊富な漁獲量、漁師としての美徳が仲間同士の信頼感を高め、それが自分たちの暮らすコミュニティに広がっていく。
 
 
当初、マッキンタイアは最初に説明したチームが漁獲量において勝っていると考えたようだが、実際は違っていた。漁業も含め、組織の目的は複雑だ。同様に、内包する価値観や目標は複雑であり、どれもが相容れず、次元を異にしている。それらをバランスさせたところで、組織の目的が達成し易くなるとは限らないのだ。
ハーバード・ビジネススクールのケース・スタディが良いヒントになるだろう。北米最大のロブスターの漁獲高を誇ったプレリュード社は、漁業に最新の経営技術を取り入れることを考えた。社長のジョセフ・S・ガジアーノの言葉を引用する。
 
現在の漁業の状況は、60年前の自動車業界と同じだ。何百と言う企業が現れては消えていくが、われわれが目指すのは漁業のGM(ゼネラルモーターズ)である。(中略)沖合漁業に必要な技術、資本は中小企業に獲得できるものではない。
 
このケース・スタディが行われて間もなく、プレリュード社は債務超過状態となった。理由はマッキンタイアの意見からも推定できるだろう。魚は作るものではなく捕まえるものなのだ。
 
成功と失敗は漁師達の才覚、技術、そしてやる気が左右し、彼らを効率で管理することはできない。心から漁に打ち込もうとするチーム、つまり、「仲間達の知識、真摯な態度、漁師としての心意気を学ぶことになったチーム」の上げる漁獲量は、「その目的は一つ、市場の要求を満たすことだ」とするチームのそれを上回るのである。
マッキンタイアの述べた伝統的な漁をするチームは未だに漁を続けている。しかし、最初のチームはやがて廃業に追い込まれてしまった。




「漁」を「猟」に、「漁師」を「猟師」に置き換えてみると、私達の現状が見えてくるかもしれません。

でもこの本は銃や狩猟の本ではありません。
本の帯にもありますが、回り道をする方が、結局目的を達成してしまう、そしてそれはなぜか? と言う実例や考察が書かれているビジネス書の類いなのですが、社会人、特に私を含め、自営業者には役立つ内容だと思います。(今考えてみると、のんびりしたい沖縄でも仕事のことを考えていたのかもしれません・笑)

そして書評にはほど遠く申し訳ないのですが、皆様も是非書店、通販にて、お手に取って読んでみて下さい。


今までは直接的に私達に関係のある、鳥や足跡学の雑誌、単行本などを紹介したことはありましたが、この本の内容通り、ちょっと遠回りして、今までと全く違う内容の本を紹介してみました。
でも今度はさぁ、ちゃんと銃か猟のネタ書くから(たぶん・笑)。
そして、「あぁ、あいつは銃の修理が忙しくてネタがないんだ」なんて勘ぐらないこと!





今回引用と紹介を快諾し、画像まで頂いた株式会社ディスカバートゥエンティワンの本田様には、ここで改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。僕を含めた活字中毒者には、本の紹介もある「社長室blog」がとても役に立つと思います。


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