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ここで一つ面白い事を。
鳥の事に全く関心のない人に「コガモ獲った」などと言うと、「へ〜、で、なんのコガモ?」と言われる事がある。コガモはコガモだ。で、話が噛み合ないから良く聞いてみると、大概の人は何かのカモの子供、つまり「子ガモ」だと思っている事があるんだ。ここはハンター以外も沢山見ているから念のため書きますが、「コガモ」は子供のカモではなくて「コガモ」と言う種類のカモです。英語だとスモールダックではなくてグリーンウィングドティールと言います。
さて、彼はいざポンピング。そして5ミリのペレットを詰めて狙う。
僕はスポッターだからね。彼の0イン距離を聞いておいて、狙う場所の指示をする。
パンッ!
乾いた音が川原に響く。
双眼鏡越しのコガモがコテっとこけた。ヒット!
だけど彼女は体勢を建て直し、泥の岸へ上がる。
撃たれたカモが岸に上がる時は、そのほとんどが飛んで逃げられないからだ。これは良い印。コガモは枯れ草に身を潜める。
で、彼に半矢なのを伝え、彼は二の矢を撃つために再びポンピング。
ではまたここで一つお話を。
シャープなどのポンプ銃の場合、ポンピングで貯めた空気は1発に対して全て排出されてしまいます。つまり、ポンプ回数が多いほど強力になる理屈。
でも、二の矢を撃つときにはまたポンプしなきゃならないから、一度スコープから目を離す事になります(これはスプリンガーも同じです)。そうするとどのようなことが起こるかと言いますと・・・
ポンピングをしながら彼が僕に聞きます。
「サトーさん、逃げた場所が・・・ハァ・・・わかりません・・ハァハァ」
そうなんです。ポンプしなきゃならないから、ずっと獲物を目で追えないんだ。まして今回のカモは岸の草に擬態して隠れてるつもりだから余計に探せない。しかも雌だ(雌の方が色がナチュラルだから余計に分からない)。
「さっき撃った場所より1mくらい左の、草の束が3つあるうちの真ん中の草の左側にちょっと見えるよ」と僕がスポッターの役目を果たす。
彼が見つけ、二の矢を放つ!
コガモは岸から転がって水面に落ちた! よしっ!
皆で対岸に回って回収。
これで彼は3発撃って2羽ゲットした。
素晴らしい!
写真を何枚か撮って(僕は撮るの忘れた)、一休み。
カメラマン氏とA-suke氏と若者氏とで、暫し猟の話に花が咲く。
全く猟をしない人、これから猟を始めたい人、猟を始めたばかりの人。
こうして広がっていくと良いね。
さて、もうすぐ日が暮れる。
カモも獲れたし、これで帰ろうかと言う話になった。
ん? 僕、まだ獲ってないや・・・
じゃせっかくだからキジが居るところを廻って帰ろうと言う事になり、少し先に車を走らせる。
「ここの草むらの向こうに畑があって、その畑には良く・・・」
そこまで話したら、畑の真ん中に居る雄キジと目が合った!
僕の車を見て、驚いて手前の草むらの境に身を隠すキジ。
キジだよ、キジ!
僕の番だからって獲るわけにいかないじゃん!(笑)
車を止めずに、通りすがりの車を装って(笑)、少し先の畑の反対側に車を止める。
僕はサイドミラーでキジの位置は把握している。それを見たまま「やってみます?」と聞いてみる。
「良いんですか?」
「良いんです」と強がる(笑)。
キジはじっとしているから、僕はミラーを見ながら彼に指示を出す。
「ケースごと銃を持って車を降りて、目の前の草むらの影でポンプ。キジの場所は分かるね? 距離は30mだよ。ん〜、ドンピシャ狙いでOK」
「分かりました!」
「ドアは閉めなくていいよ」
「はい」
大物に焦って彼の頭が混乱しないように、スコープの真ん中で狙えと指示したんだ。キジは体が大きいから、多少上下に着弾がズレても、ウマくすれば致命傷を与えられる。
そんなわけで彼はそ〜っと車を降り、キジの方は見ないで草影に向かった。
彼がポンプする。サイドミラーのキジはまだじっとしている。
彼が草の陰からそ〜っと銃を出す。
軽い弾けるような音がする。
するとサイドミラーに映るキジが跳ね上がってまた地面に落ちて暴れた!
ヒット!
僕は車から降り、双眼鏡でキジを確認する。
痙攣している。
普通ならここで「ヤッタ!」となるけど、キジは蘇る(笑)。
でも痙攣しているうちなら彼の意識は無い。
近づくなら今だ。
A-suke氏より僕の方がキジに近い位置だったから、キジが痙攣しているうちに僕は畑の隅に向かってダッシュ! そして確保!
ふぅ・・・
捉えたキジは、左を向いていたんだけど、見事左の翼の根元を粉砕していました。彼の銃はシャープの5ミリ。これを8回ポンプすると約15フッットポンドのパワーです。サイクロンの「弱」と「中」の中間くらいのパワーです。しかもペレットの直径は、多くの方が使う5.5ミリより0.5ミリ小さい。
ね、わかるでしょ?
バイクに跳ねられて交差点の向こう側に15mも飛ばされても、擦過傷で済むヤツも居れば(僕だ!)、不幸にも雪道で転んだだけで命を落としてしまう方も居る。
ある程度のパワーは必要だけど、獲物を確保するには当たり所がモノを言う。
そんなわけで大喜びのA-suke氏。獲ってもらえれば、僕も譲った甲斐があったってもんです。
いやいやいや、良かった良かった!
今期僕は、初心者のお客様と空気銃の猟に行く事が多かった。
ほとんどの猟行がそうだったと言えると思う。
そこでふと気が付いた。
今期キジ獲ってない・・・・・・・
ま、来年に残したと思えば良いか(笑)。
見事4初の発射で3羽確保。 ウチに帰ってきて獲物を見ながら雑談。
内蔵だけ抜いて、料理は彼の楽しみ(彼はプロだ!)
さて、この時はまだ1週間猟期が残っていたんだけど、その週末、関東地方がまた大雪に見舞われるなんて思っても見なかった。
僕の狩猟スペシャルカーも、標準ルーフがハイルーフに・・・
しかも私は15日の最終日、近所のお寺で法事という・・・
お寺が銃禁の境だから、法事に行くとき農道を見たけど、さすがのキジ大王の車の轍すらなかったよ(笑)。
そんなわけで、来期の準備が始まりました。
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