ハウエバー稲川のパチンコ島通信

コミュニケーションツールとしてのブログに期待しています。いろいろと意見交換したり、交流を広めたりしたいですね。

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ハドソン川で泳いだ話

寒くなってきましたね。元々寒さには弱い(暑さにも強くないが)ので、ちょっとおっくうな季節です。暑いのは冷房で快適だけど、寒いのは暖房をかけても気持ちいいとは思えないですしね。皆さんはどうですか。
さて、ウルトラクイズネタも尽きてきて・・・と思っていたら、この話をしてませんでしたね。
というわけで月刊パチンコ島通信の始まり、始まり〜

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少し前、テレビのスペシャルドラマとして、長澤まさみ主演で「ガンジス川でバタフライ」をやっていた。
原作を読んでいないので、ドラマをみてだけの感想しかないが、第1印象は「よくもまあ、ガンジス川なんかで泳いだもんだ」というものだった。ガンジス川といえば、生活排水や洗濯の場として使われるのはもちろん、ときには死体まで流れてくると聞く。テレビをみた感じでも、川の水は赤茶色に濁っていて、とてもきれいとはいえない。役柄とはいえ、長澤まさみもまさに体当たりの演技というにふさわしいだろう。

でも、よくよく考えてみると、まるで他人事のこの話、自分にも身に覚えがあったんだよね。そうそう、「ガンジス川でバタフライ」ならぬ、「ハドソン川で犬かき」の話が・・・

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第11回ウルトラクイズで優勝し、歓喜の頂点にあった僕が、リバティ島の桟橋の上から飛び込み、ハドソン川を泳いだのは、オンエアの通り。実はこれ、やらせでもなんでもなく、僕がその場で言い出したことで、スタッフにとっては全くのハプニングだった。
前から明確にやろうと考えていたわけではない。第10回の放映をみた当時、桟橋から飛び込んだらおもしろいだろうなあと、思ってはいた。優勝した喜びをあらわすのに、誰もやっていないようなパフォーマンスをしたいと思っていた。だが、これはまだ一人のウルトラクイズファンにすぎなかった頃の話。自分が実際にニューヨークに行くのは、その時点では夢のまた夢だった。それが、実際に優勝した瞬間、昨日のことのように鮮明によみがえり、自然と僕の口をついてでたのだった。

オンエアでは僕が飛び込みたいといってからすぐに飛び込んでいるけど、現場では少し間があった。たぶん、ハドソン川で泳ぐというのは、禁止されているか許可申請が必要か、あるいは危険のある行為として問題になるか、いずれにしてもテレビの収録ですんなりとできることではなかったのだろう。しばらくスタッフが協議した後、「チャンピオンが衝動的に飛び込んだことにする」(まあ実際その通りなんだけど)ということで、実行されることになった。

上着を脱ぎ、ネクタイをはずし、靴を脱いで身軽になる。桟橋から水面まではよくみると4〜5mくらいはありそうだったが、このときには全く躊躇する気持ちは起きなかった。
そして飛び込み。大きな音が耳に響いた後、自分の上のほうに水面の明かりがみえるのを見て、僕は水面へと上がっていく。そして二度ほどバンザイ。つづいて顔が水につかないように犬かきをしてボートに近づいた僕は、ボートへと引き上げられ、わずか5mほどの「ハドソン川で犬かき」は終了した。

ここまでがオンエアされた「ハドソン川で犬かき」だが、この話には2つほどつづきがある。

再び桟橋に戻った僕は、妙にスタッフ(特にアメリカの現地スタッフ)に心配のまなざしでみつめられた。スタッフ曰く「ハドソン川で泳いで病気にならない奴はいない」とのこと。おいおい、それを先に言ってくれよ。
要するに、ハドソン川はたいへん汚い川で、生活排水やらなにやらと、いろいろと不潔なものが流れていて堆積している。どぶ川というか、極端にいえば、下水の中を泳いだようなもんだということなのだった。
僕は、現地スタッフの指示に従って泳いだままの格好で、リバティ島の管理事務所らしき建物の裏に連れて行かれた。するとそのスタッフが僕に「服を脱いで裸になれ」と言う。仕方なしにシャツもパンツも脱いで真っ裸になった僕の身体に、そのスタッフはホースで思い切り水をかけた。このとき、「まるで、ホロコーストでガス室へ送られたユダヤ人のようだ」と、僕は不謹慎にもそんなことを考えていた。

ちなみに、泳いだときに着ていた服だけど、とりあえずはビニール袋に入れて、そのまま賞品受取地のカナダまでもっていった。だが、ハリファクス(カナダ、ノヴァ・スコシア州)のホテルでスーツケースを開けたとき、あまりに悪臭がひどかったので、とりあえず風呂に湯を張ってつけておくことにした。
するとびっくり! みるみるヘドロ?が浮き出してきて、風呂の湯が真っ黒になっていった。

僕はこのときになってようやく現地スタッフの「病気にならない奴はいない」の言葉を理解した。そりゃあ、ここまで汚れていれば、病気にもなるし、それ以前に誰も泳ぎたいなんて言わないよなあ。

僕は、「ハドソン川で泳いだ唯一の日本人」(唯一は大げさかもしれないな。それに、宇田川氏も泳いだうちに入るかもしれないし)の称号?を手に入れるとともに、その後しばらくは病気にならないかと本当に心配だった。病気の中でも、当時問題になりはじめていた「エイズ」をいちばん心配した。ハドソン川で泳いだからといって、エイズになることはないんだろうが、当時は万が一を恐れてけっこう真剣に悩んでいた。

最も過酷な体力クイズ

今年は11月に入っても暖かかったんですが、土日あたりから、急に寒くなってきました。
おまけにこのブログ、書き込みペースががくんと落ちて、旬刊誌どころか月刊誌みたいになってしまいました。まあ、そうそうネタもあるわけじゃないし、しようがないですね。

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「知力・体力・時の運」といえば、言わずもがなのウルトラクイズの名キャッチフレーズ。この中でもいちばん重要なのは「時の運」ということで異論はない(注:どんなにクイズが強くても運がないと後楽園/東京ドームを突破できなかったから)と思うけど、本来のクイズには関係ないはずの「体力」も、全く侮れない。体力のあるなしによって、とんでもなく有利不利に働くクイズもあるのだ。

ところで、ウルトラクイズで最も過酷な体力クイズといえば、何だろう?

これにはいろいろな意見があるだろう。体力も持久力もない僕にとっては、歴代のクイズ形式の中では、マラソンクイズが最も嫌だと思ったが、幸か不幸か(幸運に決まっている)この形式には直接出くわさなかった。泳ぎが苦手なので泳ぎ系のクイズも嫌だったが、これもなかった。

じゃあ、第11回ウルトラクイズで、何がいちばん過酷だったかといえば、ずばり!ハワイでの「四方向綱引き(=一問多答綱引きクイズ)」が一番体力的にはきつかった。ぼくだけじゃない。たぶん第11回に参加した多くの挑戦者がそう言うはずだ。

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グアムからホノルルへ直行の飛行機を降り立った僕たちは、ホノルルでも一番と思える巨大ホテルに入った。ワイキキビーチの向こうにはダイヤモンドヘッドがみえる。一見するとまるで映画のセットの背景画のようでもあるのだけど、吹き抜ける熱風は、まさしくハワイのもの。海もグアムよりいちだんときれいだ。名古屋から深夜にグアム入りした僕にとって、グアムにいたときはあまり海外にでたような気がしなかった(まるで八丈島くらいにいるような気がしていた)のだが、ここハワイに来て、ようやくウルトラクイズで国外脱出できたことを実感できるようになっていた。再集合の前日からの超過密スケジュールで相当疲弊していた心身も、ここに来てようやく通常に戻りつつあるようだった。

そしてその翌日。ホテルのロビーに集合した僕たちは、そのままディレクターに連れられ、歩いて移動、ワイキキビーチに向かった。そして、ちょっと広めの砂浜に着くと、いよいよ収録スタート。最初にあったのは、クイズの説明ではなく、「ワイキキの母」による手相占いだった。

僕が聞いたのは、これからの「仕事」について。表面上は平静を装っていたが、出発前の会社の上司との約束では、「ハワイまでにしておこうな」ということになっていたので、この問いかけは僕にとっては深刻なものだった。
そしてワイキキの母からかえってきたのは、「You have good job,good money」(これでいいのか自信はない)のお言葉。英語が苦手な僕にとっても、いい話なのはわかった。でも、ハワイを勝ち抜くことがそのまま「辞表覚悟」になることは決まっていたので、僕が「でも今の仕事がうまくいくってことは、ここで帰るということですからねえ」と回答したのは自然な流れだったのだが〜。初めてテレビのオンエアをみたとき、この時点では僕の置かれた状況などは全く説明されていなかったので、視聴者たちにとってはなんのことかは全くわからなかっただろう。

そして、オンエアされたとおりのチーム分け。続いて、砂浜に埋められていた四方向綱引きの綱が姿を現した。

四方向綱引きはすでに過去のウルトラクイズでみたことがあったので、綱が登場した瞬間、何をするのかはすぐにわかった。そして、自分のまわりを見渡してみると、我がチームはあまりにも脆弱である。

・中村(唯一期待できる存在。宇田川・天沼とともにイケメントリオ?の一人)
・杉村(グアムのドロンコで空中一回転。だが体力はなさそう)
・柳井(ご存知鉄人27歳。体力がないのは明白)
・温井(女性)
・永田(女性)
・藤本(女性)

そして、僕。だいたい僕自身が見た目よりも全く力がない。我々のチーム名のかげろう組というのも全くしゃれになっていない。オンエアでの音声にも入っていたが、僕がまわりを見渡して「むちゃむちゃ不利ちゃうか」と嘆いたのも当然だった。

ここで、クイズのルールを念のためおさらいしておくと・・・ 
挑戦者28人を「亀組」「鶴組」「人並み組」「かげろう組」(それぞれの名前はワイキキの母が占ったクイズ寿命の長さをあらわすというが、まあこれは関係ない)の1チーム7人の4チームに分ける。
次に、ウルトラクイズが発明?した四方向綱引きを行う。四方向綱引きとは、中央に鉄製のリングがあり、90度ずつちょうど四方向にフックがついていて、これに同じ長さの綱を4つつけると4チームによる綱引きができるというもの。ちなみに実際についているフックは全部で6つあり、あとの2つは三方向綱引きに対応している。
そして、それぞれのチームが綱を引く先には早押しボタンの代わりになる早押し板?があり、各チームの最後尾が足でこの板を蹴る(綱は必ず両手で引くことになっているので事実上足で蹴るしか方法はない)とランプがついて早押し音が鳴り、解答権を得るというものである。
出題されるクイズは答えが複数あるクイズで、いずれのクイズも正解が7つ以上あり、解答権を得たチームは先頭から一人ずつ、その中の答を一つだけ言う。答をまちがったりすでにでた答をだぶって言ったりするとその時点で×。そうして、最後の一人までが正解の場合は、チーム全員が勝ち抜け決定になる。

4チームを見比べたとき、鶴組と並組はいかにも強そうで、亀組とわれわれかげろう組が非力そうだった。ここで負けるのは1チーム7人だけだったので、なんとか最後の1チームにでも滑り込めたら〜という思いだった。

・・・・・

いよいよクイズ開始。
僕たちかげろう組では、一番力のありそうな中村を最先頭につけ、最後尾は僕と柳井さんのどちらかが務めることにした。最後尾はクイズの性格上、経験者のほうがよいと思ったからだ。僕と柳井さんのどちらかというのは、僕も柳井さんも非力だったので、続けて重要な最後尾を務める体力が続かなかったからである。
そして事前の予想通り、わがかげろう組はあまりに非力だった。中村が孤軍奮闘しているとはいえ、さっぱり解答権が得られない。何問かが経過したが、4チームがそろっている内は、僕たちに勝機は全く訪れなかった。

並組が最初に勝ち抜け、亀組・鶴組・かげろう組による三方向綱引きになったとき、1回だけわがかげろう組が解答権を得た。

Q.体操競技、男子と女子をあわせると全部で8種目。その種目は?(A.鞍馬、段違い平行棒、跳馬、つり輪、平均台、鉄棒、平行棒、床運動)

だが、このクイズを永田が答をだぶって不正解。この瞬間、わがチームの非力さと、永田の不調ぶりから、本当に敗退してしまうかもしれないと真剣に危惧した。

その後、鶴組が「戦後誕生した日本の総理大臣」を全員正解して二抜け。残ったのは事前の予想通り、亀組とわがかげろう組の2チームだった。

オンエアではここまででわずかに5問しか経過していないのだが、実際には開始後すでに2時間余りが経過していた。出題されたクイズの数はよく覚えていないが、相当数だされていたことは確実だ。
しかも、四方向綱引きは、二方向綱引きよりも思い切り過酷である(というのが実感)。炎天下(この日は記録的な猛暑)で2時間余りにわたる過酷な体力クイズで、亀組とかげろう組の挑戦者の体力は限界に近づいていた。

スタッフが協議のために短い休憩をとった結果、次のクイズで決まらなければ、いったん水入りとすることになった。
そして最後の綱引き。

亀組もかげろう組も、相当疲れていて、綱の動きは鈍かった。わがかげろう組は、最先頭の中村の頑張りで、かろうじて均衡を保っているようにみえた。そして、このときに最後尾を務めていたのは僕である。

そのときの僕にとって、早押し板は本当に遠くに感じられた。しかし、これが最後とばかりに、思い切って踏み切り、足をめいっぱいのばした。すると、僕の短足がかろうじて早押し板に届き、わがかげろう組が解答権を得ることができた。
ちなみにこのシーン、カメラが僕の真横から撮影した映像がオンエアされている。僕にとっても貴重な映像だ。テレビでこのシーンをみたとき、意外なほどの頑張りに、自分の事ながら感動した。

最後のクイズは、究極の簡単問題、「太陽系の惑星は全部で9つ(最近8つになってしまったが)。その名前は?」だった。あとでスタッフから聞いた話では、両チームともに体力的に限界だったため、当初の予定を変更し、究極の簡単問題にしてとにかく決着をつけようとしたんだという。
つまり、もしここで綱引きに負けていたならば、結果的にその後敗者復活があったとはいえ、僕は敗退してしまったことになるのである。

この問題でも永田が答えるのに時間がかかったため、僕や柳井さんは大いにあわてたのだが、なんとか正解をひねりだすことができ、ようやく最後尾の僕まで順番がまわってきた。「冥王星か地球のどちらを答えるか」と一瞬迷った末、やっぱりこれかと答えたのは「地球」だった。

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第11回の体力クイズというと、ほとんどの人はパームスプリングスでの「強風駆け込み大声クイズ」を第一にあげることだろう。
もちろん、このクイズも相当きつかった。でも、個人戦だし、自分で力をセーブすることも、あえて休むこともできる。
ところが団体戦はこうはいかない。というわけで、僕にとっての、過酷な体力クイズの一番は、四方向綱引きになったというわけだ。

超短編ネタをひとつ

いつも長文の僕にとっては、珍しいほどの超短編ネタです。

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その昔、禁煙パイポ(って、皆さん知ってるかな?)のテレビCMで、

「私はこれで(といって右手の親指と人差し指で禁煙パイポをつまんでたてる)、タバコをやめました」

(以下、何人か別の人で繰り返し・・・最後に)

「私はこれで(といって右手の小指を立てる)、会社をやめました」

というのがありました。


そして、私が前の会社をやめてからのギャグ。

「私はこれで(といって右手で早押し器を押すフリをする)、会社をやめました」。

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わかりますか。う〜ん、笑えないですよねえ。

お久しぶりです。
月日の経つのは早いもので、前回「日の出タイムショックで大暴走」を完結してから、今日でちょうど2カ月が経過してしまいました。書くのをやめたつもりはなかったんですが、だいたいのネタを書いてしまったのと、ちょっと疲れたのと、そしてなによりも本業のほうが繁忙期に入ってしまったのとで、あれよあれよという間に〜といったしだいです。
まあ、このまま終了、そして閉鎖してしまうのもなんなので、少しだけ追加しておきましょうか?

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ウルトラクイズのエンドロールをみるとわかることだが、ウルトラクイズの旅には、スタッフ以外にツアーコンダクターだけではなく、ドクターも同行している。なにしろ1カ月にも及ぶ旅で、しかも行くのはなれない土地ばかり。クイズの中には過酷な体力クイズもあるし、ストレスで消耗もする。そのために体調を崩す挑戦者がでてくるので、ドクターの同行はふだん暇なようでいて、実はたいへん心強い。

かくいう私も第11回ウルトラクイズのとき、ドクターのお世話になってしまった1人だ。
その理由は、なにを隠そう、グアムでのウルトラクイズ名物「突撃○×泥んこクイズ」でのことである。

・・・・・

その日。前日の成田でのジャンケンから名古屋縦断ミニトラクイズ、機内400問ペーパークイズ、そして深夜にパシフィックスターホテルのプールサイドで行われたベッド争奪クイズまで、文字通りの長い1日を戦い抜いた僕は、ようやく勝者組と合流することができた。

朝、「名古屋の敗者復活者」の金のたすきをつけて、指定時刻に集合場所のロビーに行くと、先にグアム入りしていた勝者組の挑戦者たちからは、どよめきが起きる。
それもそのはず、彼らは深夜に敗者復活組が名古屋から来ていたことも、ベッド争奪クイズが行われたことも知らされていなかったのだ。突然の登場とそこでおこったどよめきに、正直悪い気はしなかった。

そして、僕たちはスタッフに連れられ、歩いて浜辺に移動。砂浜の先に設置されていたのは、テレビでは見慣れた泥んこクイズのセットだった。

だが、この年の泥んこクイズは、実はあわや中止になるところだったという。
前日の台風で最初につくった泥んこプールが破壊され、僕たちがみたセットは、それよりも高い場所に急遽つくられた2番めのセットだったのだ。
クイズ経験者にとって、後楽園の○×クイズ、成田のジャンケンに次いで、3番めに敗退のリスクが高いといわれる泥んこクイズではあるが、それはそれ、ウルトラクイズに挑戦するならば、一度は泥んこクイズを体験したいものだ。泥んこクイズがあわや中止の危機にあったことを聞いた僕は、なんとか予定通りに泥んこクイズが行われたことを、うれしく思った。

そして、いよいよ泥んこクイズのスタート。

ルールは誰でも知っているとは思うが、あえて言えば簡単明瞭。スタートラインから30mほど先にボードが立っており、2ヵ所開口部がつくられていて、それぞれに発泡スチロールでつくられた○パネルと×パネルがついている。そして挑戦者1人に1問ずつ○×クイズが出題され、出題された挑戦者は、クイズの答えが○だと思えば○のパネルを、×だと思えば×のパネルを走っていって突き抜ける。正解であればマットが布いてあり勝ち抜け、不正解の場合は泥のプールに突入して泥だらけになって敗退〜という趣向だ。

ここでの挑戦順は、実は特に決まっていない。
だいたいが留さんの進行しだいで、留さんが「やってみたい人」と言って希望を募ることもあれば、次は誰誰と指名することもある。

そしてどんなクイズが出題されることになるかは、何回かからのウルトラクイズでは全く出題者側の任意になってしまったのだが、第11回当時にはまだ、番号が書かれたクイズ入りの封筒がスタートラインの横に多数ぶらさげられており、自分の番となった挑戦者が、その時点で残っている封筒の中からひとつを選び、留さんに手渡して出題、ということになっていた。

昔のウルトラクイズ攻略本で行われた座談会ではすでに話したことだが、このときの僕は、あの長戸から泥んこクイズの必勝法を授かっていた。長戸曰く、「1番とか7番とか、あるいは実力者と目される挑戦者の誕生日と同じ番号とか、とにかく選ばれやすい目立つ番号には目玉となる難問が入っている場合が多い。だから、32番以上の素数を選んだほうがよい」というものだ。
オンエアをみればわかることだが、実際に泥んこクイズでは、最初のほうのクイズに、おもしろいクイズ(初めて聞くような難問)が入っていることが多い。つまり、ここではいかに簡単なクイズを引くかがポイントであり、簡単なクイズを引くためには、問題入り封筒がぶらさがっていたときには目立たない数字の封筒を選ぶことが重要で、出題が全くの任意になってからは、最初のほうで指名されない、挑戦しないことが重要だった。

そして、何人かの挑戦者が泥んこクイズに挑戦し、ある者は勝ち抜け、またある者は無残にも泥だらけとなったとき、ついに僕が指名された。

僕は、長戸からは「43番か47番を選ぶとよい」といわれていたが、実際にぶら下がっている封筒をみてみると、挑戦者の数と全く同じ、40番までしか封筒がなかった。やむなく30番台の適当な数(何番だったかはよく覚えていない)を選んで留さんのところにもっていくと、いよいよ出題。

Q.「太郎物語と次郎物語の作者は同じ人である。(A.×)」

出題を聞いた瞬間、正解に確信のもてるクイズ(太郎物語の作者は曽野綾子、次郎物語は下村湖人)だったので、僕は心の中で「やった」と小躍りした。

だが、正解を確信して喜んだ僕は、ここでミスを犯す。

泥んこクイズは、実はけっこう怪我の危険があるクイズである。○×ボードに向かって走っていくと、ボードで全く視界が閉ざされていることもあり、どうしても踏み切りがボードの近くになってしまう。そうすると高くジャンプするような形でボードを突き破ることになり、人によっては空中で1回転してしまったりする。そのため事前のレクでは、できるだけ踏み切りを遠くで、そしてスライディングに近いような低い角度でボードを突き破ったほうがよいと教えられていた。
そしてもう一つ、眼鏡をかけている者は、必ず眼鏡をはずしてから走るように言われていたのだが〜。

僕は、うっかり眼鏡をはずし忘れ、そのまま勢いよく正解と確信した「×」のボードに向かって走り出してしまった。そして、やっぱり踏み切りが近めになり、弧を描くようにボードへ。
×ボードを突き破った瞬間、僕の視界には紺色?のマットが広がり、僕の勝利は確定した。が・・・

比較的急角度でマットに突っ込んだ僕は、あろうことか、眼鏡でブレーキがかかり、上体がロックされたまま、下半身がえびぞりになってしまったのだ。
飛び込んだ勢いと下半身の体重がそのまま腰に負担となってのしかかり、一瞬腰に激痛が走った。すぐに立ち上がったものの、腰がズキズキと痛んでいた。

ちなみにこのシーン。映像でも僕がマットに突き刺さり、下半身がえびぞりになる様子がはっきりと確認できる。当の本人としてはたいへん痛いシーンなんだけど、映像的にはたいへん笑えるシーンである。映像をもっている人はご確認いただきたい。

その後、ひととおりの○×泥んこクイズが行われた後、敗者復活戦が行われ、なんと28人もの挑戦者が次のハワイへと駒をすすめた。

僕はその夜、ドクターの部屋を訪ねて事情を話し、湿布薬を腰に貼ってもらった。
このとき「一生もんの怪我を負ってしまった。優勝でもしないと割があわんな」と思った。

・・・・・

ちなみにこの腰の怪我ですが、その後特に支障はなかったものの、季節の変り目とかになるとちょっと痛んだりします。最近ではメタボなせいか、歳のせいか、長時間立っていると、とたんに腰にくるようになってしまいました。
まさに古傷というにふさわしい感じです。

前回で終わりだったはずのこのシリーズですが、ようやく書き上げて投稿しようとしたら、「文章は5000文字までです」との表示が出て、投稿できません。いろいろと行間をつめたりしましたが、やっぱりだめでした。
そこで、やむなく最後に書いていた後書きだけ、コピーペーストして新しく投稿します。前回の最後から続けて読んでください。

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(終わりのつづき?後書き)

ようやく完結です。ちょっと恥をさらすようでためらいもあったのですが、多少の表現のあやはあるものの、僕の記憶をたどり、事実を事実として書いたつもりです。これまでの一連の話を読んで、第11回の決勝で圧倒的な強さをみせたところから実力派クイズ王のようにみられていた僕が、けっこう苦悩と幸運の中で勝ったんだということを、感じた人も多いのではないでしょうか。ちょっとイメージダウンですかね。イメージを壊して申しわけありません。
それと、これだけは強調しておきますが、僕は今でもウルトラクイズが大好きだし、いろいろな意味で感謝しています。もちろん否定するつもりは微塵もありません。
そして、今回のシリーズでは自分以外の人のことをあれこれと書いてしまっていますが、表面的な話ならばともかく、他人の内面に立ち入って言及するのは、ブログではご法度だと思います。ストーリー上重要な要素だったのであえて書きましたが、この点についてはお詫びするとともに、他の誰かをおとしめるつもりは全くなかったことを、どうかご理解ください。

それでは、また。機会とやる気があれば。


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