青木雄二(9)(1998)

14  青木雄二と議会制民主主義  党の役割は労働者階級を指導するのではない。労働者階級の自然成長的な運動をフォローすることである。そのため、共産主義者が議会活動を重視していないかに見えるのは、選挙権のない労働者階級への配慮があるからだ。経済活動の一端を支えている外国人労働者には選挙権が認められていない。将軍は、票が増えても、議席が獲得できない場合でも、「議席よりも得票が大事だ」と同志を激励している。  二〇世紀においては、資本主義によりすべてが商品化されてしまうために、神は死を迎えるのではなく、死ぬに死ねない状態に陥ってしまう。国民国家も、宗教も、死ぬに死ねない状態になるため、議会外での政治活動が主流になる。議会も、官僚組織と同様、相対化させなければならない。  青木雄二は選挙権にしても、自己破産にしすべて表示すべて表示

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5  二つの戦争  軍隊がそうした機能を果たすためには、それを要求する歴史的・社会的背景が用意されていなければならない。近代野球初の黒人大リーガーであるジャッキー・ロビンソンの『自伝』によれば、軍隊の内部でも、その外部と同様、人種差別はある。だが、第二次世界大戦が、結果として、黒人の地位向上につながったことは確かである。  第二次世界大 ...すべて表示すべて表示

4  「将校下士馬兵卒」  湛山は、『湛山回想』において、その軍隊の「将校下士馬兵卒」という言葉について次のように述べている。  しかし私は、一年志願兵が憤慨したり、武田中尉が困った顔をしたのに反して、この言葉をおもしろいと思った。十八世紀以来の西洋の天賦人権論の影響で、人には本来そんな権利が自らそなわっているように錯覚しているが、それ ...すべて表示すべて表示

3  湛山と安吾  こうした湛山の合理的精神は坂口安吾のそれを思い起こさせる。安吾は戦前の有力政治家を父親に持ち、僧侶になろうとしたけれども、文学者になっている。一方、湛山は僧侶の家に生まれ、作家になろうとしたが、ジャーナリストを経て、政治家へ至っている。両者の生涯の過程は正反対であるし、二人とも出会うことはない。しかし、彼らの認識や主張は驚くほど類似 ...すべて表示すべて表示



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