もつれるチーズ

今夜の酒の肴は何にしようかと、朝から考えています。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全16ページ

[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]

[ 前のページ | 次のページ ]

長ネギは半分に

イメージ 1

 長ネギを買うと、いつもレジで半分に切ってもらう。「真ん中で切ればいいんですね」と、念を押されることもある。ところが切られたものは、決って青い方が長く、根の方が短いのである。同じ長さになったことはないし、逆もない。重心を量って切っているのだろうか。それとも、青いのばかりじゃかわいそうといった心理が働いてしまうのだろうか。べつに二軒で分けようというのではないのだが。もちろん「有難う」と言うのは忘れないし、余計なことは言わない。
 買物袋から長ネギの青い部分がはみ出ていたってかまわないのだが、袋が小さいときは落してしまいそうな気がするのだ。「ネギが落ちましたよ」などといった注意は受けたくないものだ。それで切ってもらうことにしている。牛蒡はさすがに切ってくれとは言えないので、木刀でも持つ気分で、袋に入れず別に持つ。したがって剥き出しのものは買えない。大根は出来るだけ太く短いものを選ぶ。
 さて、鶏もも肉に片栗粉をまぶし、油で炒めてタレをからめ、ネギを放り込んだ。鍬焼き、というのがだいたいこんなものらしい。唐揚げをするつもりが、直前になって油の少ないことに気付いたり、邪魔臭くなったりして、方針変更してこれをやることが多い。今日は長ネギを買ったときから、これを目指していた。

有難い油揚げ

イメージ 1

 切干大根の徳用袋を買ってしまった。いつもなら一袋使い切って、数日同じものを食っているのだけど、これを全部使うと、二週間はつづけて食うことになりそうだ。すこしだけ煮ることにする。対する油揚げは、二枚。
 いつかテレビで、残って持て余してしまう食材は何かと主婦に聞いてまわる番組があった。その第一位が油揚げだったのだ。エッと思ったものである。まあ、さほど信用できる調査結果ではないのだろうが。
 半分ほど残ってどうしようもない、などという主婦の証言もあった。持て余すというのは、好きじゃないのだろうな、好きじゃなくても自分ひとりの食事じゃないから、たまに味噌汁ぐらいに使うんだろうな、などと理解に努めたのだけれど、半分ぐらいならさっとあぶって醤油をかけてペロッと食っちゃえよと、憤りがふつふつ沸くのを押え切れなかった。
 その番組を見たのは、ひょっとしたら十年近く前だったかもしれない。そんなつまらないことをいつまでも憶えている。というより、油揚げを使うたび思い出すのだ。
 今日買った油揚げは五枚入り、残ればそれだけで煮る。たまにはうどんを食うが、油揚げだの、冷凍のちくわの天ぷらだの、卵だの、ありったけ載せるのが好きだ。
 若い頃、神主の友達がお供えの油揚げをごっそり持ってよく遊びに来ていた。油揚げを煮て、それで酒を飲んだ。神主の持ってくるお下がりだから、まさかバチが当たることはないだろう。それどころかご利益があっていいはずだ。三十年の間にそれらしきものはなかったけれど、忘れていてこれからだというのなら、なおかつ他のバチあたりな行いとチャラになっていないのなら、何かいいことがあってもいいのだが、さあ、それは、長生きぐらいか。

戻し干し椎茸

イメージ 1

 椎茸を煮た。なかなかいい出来映えである。スーパーで埃をかぶっている瓶詰めのうま煮と較べても遜色がない。無理して詰め込んでいない分、見てくれは勝っている。見てくれは関係ないと、常々言ってはいるのだが。
 せっかくだから,ちらし寿司を作ってみた。祭りの時期でもあるし。これは混ぜるだけのやつ。寿司酢と具の入った袋を左手に持ち、かき出す匙と混ぜるしゃもじを右手に持っているので、うちわで扇ぐことが出来ない。せめてもと思い、ふうふうと息を吹きかけてみた。多少ツバが飛んだかもしれない。
 干し椎茸はもっと使いたい食材なのだけど、戻すのに時間のかかるのが難である。タッパに水を張って漬けておき、前日から冷蔵庫に入れておくのだけど、入れたことを忘れることもあるし、気が変ることだってある。戻し干し椎茸、なんてのがあれば便利なのだが‥‥、そんな半端なものは、需要がないか。

イメージ 1

 出かければ、あちこちで祭りにぶつかる。向島も祭りだった。
 自転車でぷらぷらしている知人に会った。路上生活をしていた頃、たまに差し入れに来てくれていたその人は、こちらの暮しのめどが立ちかけた頃、失業した。入れ替わりにこっちが路上生活だと深刻に言うので、いっとき電話をかけて様子を聞いたりしていたのだが、いつまで経っても浮ぶでもなく沈むでもない様子で、どうせ出来ることといえば、路上生活に落ちた場合、やってもらったように差し入れをするぐらいのこと、よって立つところは一人ひとり違うのに、あれこれ聞き出しても仕方ないと、いつの間にか疎遠になっていたのである。聞けば新しく勤め出して二年になるという。もう駄目だと騒いでいたのが一年半ほど前だから、そのあとすぐに仕事を見つけて二年目になるということなのだろう。いくらいくら貰っていると金額まで言い、安くてばからしいとこぼしていたが、前と較べて悪いわけじゃなく、その口ぶりは彼なりの見栄みたいなものなのだろう。前のところではいくら貰っていると言っていたのか、物好きにもこちらは記憶しているのである。相槌を打つだけの、立ち話だった。
 立ち去り際に、誰それが死んだと、言い出した。
 「誰、それ?」
 「あの頃、その辺りに、小屋を作っていた人だよ」
 「知らない」
 「いや、知ってるはずだよ」
 年齢はいくつぐらい、これぐらい太っていて、と説明するが、埒が明かない。同じ時期同じ辺りで路上生活をしていたからといっても、ほとんど誰とも親しくしなかったのは、彼も知っての通りなのだが。
 「まあ、顔を見れば分るかもしれないけど」
 「うん。顔見れば、分るよ」
 もう顔を見ることの出来ない人なのである。
 また連絡するといって、なんだか中途半端に別れた。

 桜餅を買うためだけに来たのであった。敬老の日に、家主の老夫婦に長命寺の桜餅を贈ることを、だいぶ前から決めていた。知った人であろうと、誰が死んでももうあまり驚かないが、家主の老夫婦には、長生きしてもらいたいと思っている。

大名煮(だき)

イメージ 1

 大名煮を作ってみた。たくあんを塩抜きして、甘辛く炒め煮にするのだけど、今どきのあっさりしたたくあんなら、塩抜きもほどほどでいいのだろう。材料はたくあんの他に、鷹の爪とシラス干し。昔、金子信雄がやっていた「楽しい夕食」という料理番組で知った。同じ番組でこれを二度やったのを覚えている。平日の昼下がりの番組なのに、そんなによく見ていたことに驚いてしまう。その頃働いていなかったのだろうか。
 たくあんを塩抜きしたあと、布巾でよく水気を切るのが常識だけど、手抜きしてそのまま熱した油の中に放り込む。油が弾け、思わず腰が引ける。ちょっとした刺激である。終日寝ぼけているみたいなのが、ほんのいっときしゃきっとする。よい子は真似しないように。

全16ページ

[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16]

[ 前のページ | 次のページ ]


[PR]お得情報

ふるさと納税サイト≪さとふる≫
実質2000円で好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事