もつれるチーズ

今夜の酒の肴は何にしようかと、朝から考えています。

ひとりの団欒

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ひきこもりがちなおじさんの、それでもまあまあしあわせな日々のつれづれ。パソコンとセットで、デジタルカメラなるものをついに手に入れてしまい、おじさんはすこし持て余しています。
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蜂印香竄葡萄酒

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 夏に神谷バーの売店で電気ブランを買ったとき、一応聞いたのだ。
 「蜂印香竄葡萄酒(はちじるしこうざんぶどうしゅ)って、ある?」
 若い女の子が狭い売店にふたりもいて、振付けのように同時に首をかしげた。ピンクレディみたいだと、こちらが連想するものは当然古い。
 ひとりが無難なことを言った。「今あるのは、こちらに並んでいるものだけですが」
 もうひとりもしっかり頷いた。それ以上聞くのは野暮である。そのときは電気ブランだけ買って帰った。

 べつに捜し求めるほどの酒ではない。神谷バーで何回か飲み、一度か二度買って帰った。甘ったるいだけの、ようするに蜂ブドー酒である。まあそれに薬草が入っているらしいが、酒を飲んで健康になりたいとは、とくに望んではいない。ただラベルが気に入っていた。出来ればもう一度ぐらい目にしたいものだと、それぐらいの思いだった。
 ラベルの両端に、世界の国名が、漢字で書いてあった。亜米利加、英吉利、仏蘭西、伊太利、独逸、‥‥あとはなんだったろう、希臘、葡萄牙、印度、西班牙なんていうのもあったはずだ。国旗はあったような、なかったような‥‥。

 雷門の並びの酒屋に蜂印香竄葡萄酒を見つけたのは、つい最近のことである。とうとう見つけた、というほどのことではなかった。「ほら見ろ、あるじゃないか」と胸のうちで呟いたのは、神谷バーのピンクレディに向って言ったのかもしれない。その日は荷物になるのを嫌い、買わなかった。そのていどのことだ。
 今日ついに買ったのだが、昔見たのとラベルが違っていた。すっきりしたデザインである。ローヤルゼリー、ドクダミ、蓬、花梨から始まって、体によさそうなエキスが25種羅列してあり、「医食同源」なんて言葉が、表のラベルのみならず、裏のラベルにまでしつこく書いてある。
 垢抜けているというほどのことでもないのだが、時代錯誤の匂いは消えていた。

 そうですか、そんなに体にいい飲み物になったのですか。

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新しいテレビ

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 テレビを買い換えた。吉永小百合がコマーシャルに出ているやつである。それだけで信用できると思いたいぐらいのものだ。一番小さいのを選んだのだが、部屋に置いてみると、結構でかい。そこだけ見てると、ブルジョアになったような気がするぐらいだ。
 路上生活から転々として、やっとアパートに落着いたとき、別になくてもよかったのだが、形だけでもと思い、リサイクルショップでテレビを買った。いまさら言ってもしょうがないことだけど、安い買物ではなかったようだ。三年持たなかった。あの三倍ほどの金を出せば、こんな贅沢なのが買えるのだから。
 室内アンテナだというと、あまりよく映らないかもしれないですよ、ということだった。なんとか見られればそれでいいよ、そう言っていたのだが、くっきりと映っている。
 「あ、このアンテナで、デジタルが入りますね」と、取り付けに来たあんちゃんは言った。
 「え?」
 「ああ。これはいいですよ」
 「はあ。きれいだね」
 デジタルがどうのと言われてもぴんと来ない、アナクロ人間である。アナログからデジタルに変るときも何もしなくてよいと言われて、ただただ儲かったような気がするだけである。

 今夜の夕食は、五時前にスタートした。何はともあれ、テレビを点ける。「水戸黄門」をやっている。
 「清太郎」
 「おとっつぁん」
 いきなりのそんな場面に、いきさつも分らずとりあえず涙ぐんでしまった。酒もまだ飲んでいないというのに。何はともあれ、新しいテレビは感動的である。

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 面倒だからというか、待ちきれなくて、最近飯を炊くことが少なくなった。午後ずっと家にいたとしても、晩飯のことなど忘れている。腹が減って初めて何を食おうかと考える。それから米を研ぎ始めるのでは、もう遅い。待てるのは、炊飯器のスイッチを入れて炊き上るまで。一時間がいいところで、それ以上待つとなると、酒を飲みすぎることになる。冬場水に浸すのは2時間と、教わったことを律儀に守っているから、冬になって炊く機会が減ったのかもしれない。買ってきた鮨か、冷凍の炊き込みご飯や炒飯、冷凍のうどん、冷凍のたこ焼きなどですませてしまうことが多い。
 炊きたての飯が何よりうまいと、思ってはいるのだ。

 家主から辛子明太子を貰った。これは飯を炊かなくては、そう思えば、午後出かけることもやめるしかなかった。もちろん、用があったわけではない。腹の減らないうちから早々と米を磨ぎ、買物に出掛けた。
 銀ダラの煮付け、ひじきと油揚げの煮物、マカロニサラダ、それに明太子。毎日ちゃんと食っていたはずなのに、久しぶりのまともな献立という気がする。そういえば煮魚が久しぶりなのだ。ほとんどの魚が年々高くなっていくようにかんじているのだが、どうなのだろう。

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 百合根を砂糖と塩の味付けで煮た。作るのはこれだけ。あとは出来あいで、伊達巻と黒豆。黒豆は奮発して「丹波黒豆」を買おうとしたが、並んでいるのは高いのから安いのまで、すべて「丹波黒豆」。まあ、いいでしょう。
 なんとも半端なおせちで、今年は重箱を出すまでもないと思っていたのだが、家主のおばちゃんが煮しめの詰合せを持ってきてくれた。ほとんど大晦日に食ったのだが、残ったものを重箱に詰めてみた。
 あとは白味噌の雑煮。これでお正月である。寂しいおじさんのところにも、正月は来るようだ。クリスマスは気付かなかったが。
 恒例により、朝から飲んでいる。

野菜は安いときが旬

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 野菜は安いときが旬なのだと、教え込まれている。母からである。子供の頃から、よく買物に行かされていたのだ。家の手伝いもすれば、小学校に上る前から、映画のエキストラで多少の生活費も稼いでいた。思えば、その頃は働き者だった。健気な少年だったが、成人してからその反動が出たようだ。
 この季節、旬の野菜ってなんだろうと思い巡らしても、大根と蕪しか思いつかない。というわけで、また大根を買ってしまった。おでんがまだ残っているのに。
 野菜がばか高いときは、もやしばかり食っていた。あれには旬などないのだろう。

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