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数日前、スーパーの店先にあったセロリを、香りに釣られてつい買ってしまった。ここのところ体調はよくないのだが、それにしてもこんな強い香りにひかれるとは、どういうわけだろう。思い当るふしはない。 |
ひとりの団欒
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突然、蜆の味噌汁、と思った。他のことは何も考えられなくなった。本も読めなくなった。勤務時間中のことである。しょうがない、必ず作るからと、ほしがっている体に言い聞かせた。この約束は、うやむやには出来ない。 |
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胃の具合があまりよくない。夏バテなのか。思い悩むことがあるのか。そのあたりもよく分らない。路上生活からはじまって,ドヤや施設での暮しの間にはすっかり忘れていたが、もともと繊細な体質なのである。普通の暮しに戻って三年、体質も戻ってきたのかもしれない。 |
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休みが二日つづくので,ほとんど籠城である。いつもより遅く起出し、紅茶と、エクレアだったかな――ゴミ箱かき回せば分るのだろうけど――そんな菓子で朝食。一時間も経たないうちに昼食で、ホウレンソウの炒め物、目玉焼き,焼海苔、味噌汁、ご飯。じつは昨日の午後から籠城は始まっていたのだが、冷蔵庫はほとんど空で、あれが食いたいこれが食いたい甘いものが食いたいと、さんざ妄念に振り回されたあげく,意を決して買出しに行ったはいいが、とたんに欲求はおさまり、それ以来買い込んだものの始末のために食事をしているといったふうである。とくに甘いものはそう、あればまったくほしくない。 |
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食欲がまるでない。もはや夏バテか。それでも、夕方五時に地元の音楽が流れ始めると、しっかり酒を飲み,飯も食う。食えるのだからいいようなものの、なんだか値打ちがない。昨日スーパーで30円で買って、そのまま忘れていた「ブナピー」だかなんだかを、よく分らないので、とりあえずバターで炒めてみた。結構いい。食っているうちに食欲が出てくるのが、浅ましい。 |


