たいまつ

体調不調により、ブログをお休みします。

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PIECE OF MY WISH




 
今の「訪問介護」の仕事に就く以前、視覚に障がいを抱える人たちの
様々な支援に携わる「ガイドヘルパー」の仕事をしていたことがある。
僕が援助を任される人たちのほとんどが、「全盲」だったため、
「障がい」というより「消滅」と言った方が、事実の位相をより正しく伝えるかもしれない。
 
援助の内容は、買い物の付き添いや、イベント会場への車での移動、
様々な書類や文章の読み聞かせや、美術展での“絵画の解説文”の読誦など、
当然ながら、「利用者さんの目」の代わりとなり、目の見える僕らにとっては、
“当たり前の景色”を、できるだけ具体的に伝えることだった。
 

初夏のその日は、僕が介助を担当する「Mさん」の、病院受診の付き添いだった。
当時、70歳と少しの沖縄のおばぁであるMさんは、同じ全盲仲間の人たちから
やや疎まれ、心なし孤立しているふうだったけど、別段、クセは感じられず、
いつも、虚空をつかむように痩身の身体を、光射す方へゆらゆらと旋回させながら、
なぜだか、僕にはとても優しく接してくれた。
 
その日の前日に、「病院の予約時間より、少し早めに迎えに来て欲しい」と、
Mさんから告げられていた僕は、少し早めにMさん宅へ車を走らせ、
理由を尋ねると、Mさんは言った。
「病院の駐車場の傍に、たくさんの木々があってね。毎年、この時期になると、
セミたちがいっせいに鳴き始めるの。その、木々から漏れるセミの鳴き声を聞きたくてね。」
 
 
病院の駐車場に着き、Mさんの手を引きながら車を降りると、周囲に人はいず、
固有名詞を持たない自由な木々の間からは、やはり名もなき蝉たちの楽しげな鳴き声が、
つんざくように聴こえ轟き、二人だけの静寂を追いやって、民家の壁や駐車場の看板など、
辺りの景色の隅々にまで、冴え冴えと沁み入っていた。
近くの車の下にいた、鋭い眼光を持つ一匹の黒い野良猫の悲しみの中へさえ、恐らく。
 
「時間」さえドロリと溶け消えてしまいそうな酷暑の中、僕たち二人は日傘も差さず、
新緑の葉を連ねる木々の足下に、ただ立ち続けていた。
どのくらいの「時」が木々の梢に滴り消えた頃だろう…、退屈を感じ始めた時、
それまで一言も発せずに、蝉たちの鳴き声に聴き入っていたMさんが、ポツリとつぶやく。
 
「来年も…」。
 
その声は、木々や蝉たち、そして勿論、僕へ向けられたものではなく、
目指しても届き得ぬ静謐さえ震わすほどの、蝉たちの命限りの喝采の中で、
閉ざされた暗闇の世界へ、一縷の光を手繰り寄せるために未来へと繋ぐ、
Mさん自身へ向けられた、たった一人の静かな決意の現れのように、僕には聴こえた。
 
それとも、儚い命を宿命づけられた蝉たちが束の間に絞り出す、「ミー、ミー」という
いつくしき魂の叫び声は、“二重の孤立”を強いられたおばぁの魂の傷口に、
やさしく共振するのかもしれない。
 
 
黒い野良猫がいた車の方を振り向くと、すでに猫は姿を消していた。
「来年も…」という、暗闇を生きるおばぁのつぶやきと、
黒い色をした猫が行方を眩ました事とは、何か関係があるのだろうか?
或いは、光を求めて暗闇の中をゆらゆらと旋回する、おばぁの軽やかな姿に照らされた
黒い野良猫は、自分一個の悲しみに心を制された我が身の倹しさを、悔い恥じたのだろうか?
 
野良猫がそこにいた事と、いなくなった事を知らないおばぁは、
野良猫が去った方を振り向きもせず、無言のまま一心に、
蝉たちの喧噪との対話を、一人、静かに続けていた。
 
僕らには見ることも触れることもできない、蝉たちの放つ一筋の瞬く閃光を、
くっきりと、見えない瞼の裏に感じながら…












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PIECE OF MY WISH
 
詞:岩里祐穂
曲:上田知華
唄:BEBE
 
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朝が来るまで 泣き続けた夜も
 
歩きだせる力に きっと出来る

 
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太陽は昇り 心をつつむでしょう
 
やがて闇はかならず 明けてゆくから

 
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どうして もっと自分に
 
素直に生きれないの
 

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そんな思い 
 
問いかけながら
 

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あきらめないで すべてが
 
崩れそうになっても
 

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信じていて 
 
あなたのことを…
 

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本当は誰もが 願いを叶えたいの
 
だけど うまくゆかない時もあるわ
 

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希望のかけらを 手のひらにあつめて
 
大きな喜びへと 変えてゆこう

 
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愛する人や友達が 勇気づけてくれるよ
 
そんな言葉 抱きしめながら

 
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だけど 最後の答えは
 
一人で見つけるのね

 
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めぐり続く
 
明日のために

 
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雨に負けない気持ちを
 
炎もくぐりぬける
 

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そんな強さ 
 
持ち続けたい

 
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それでもいつか すべてが
 
崩れそうになっても

 
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信じていて 
 
あなたのことを

 
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信じて
 
いて欲しい

 
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あなたのことを…


 
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