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====ナレーター==== 今日の私は北風に乗り、ある喫茶店へ来ました。そこではAIGスター生命の裁判闘争について話し合いが行なわれていました。私はこの会社の嘱託事務員側が裁判で勝訴したとの噂を聞きつけ、取材に来たわけです。しかし、取材して知ったのは会社からの不当な訴訟による攻撃を勝訴することにより跳ね返しただけで、嘱託職員側の本当の勝利=解雇撤回の闘いはこれから始まろうとしているということでした。 いつものようにテーブルの切花にでもなって、ゆっくり話を聞こうかと思いましたがテーブルには切花はありませんでした。仕方なく、生身のまま銀産労組合員の肩に乗って聞くことにしました。お話をしてくれたのはAIGスター生命から事実上の解雇をされた女性労働者です。 話は2003年に遡ります。長年勤めてきた嘱託職員が一方的に雇い止めされました。期間契約の嘱託職員といっても何回も契約の更新が行なわれ、60歳の定年まで勤められるとの約束がありました。嘱託職員4名が銀産労に加入し、雇用の継続を求めて立ち上がりました。 この様な期間契約雇用の場合、裁判では契約書ではなく実態で判断されます。このケースでは限りなく期間の定めの無い社員に近いと考えられます。契約の更新は形式的で長期に亘って更新し続けているのであれば、判例をみても解雇は不当となります。契約の継続を求めることは、当然の権利です。 会社は団交には応じましたが、極めて不誠実なものでした。不誠実であるばかりでなく、会社は、組合が配布したビラにより、信用・名誉を毀損されたとして、銀産労に対して500万円の支払いと全国紙への謝罪広告の掲載を求める裁判を起こしました。 そして、その結果は地裁・高裁とも会社の敗訴となりました。会社は最高裁への上告を断念しました。更に、東京都労働委員会は銀産労の申立てを受けて会社側の団交での態度を不当労働行為(不誠実団交)と認定し誠実に団交をするよう命令をだしました。 解雇されてから既に3年近く経ちます。そして、今も闘いはまだ続いています。まだ、職場復帰を果たしていません。女性労働者にとって、これだけの長期に亘って闘い続けることは容易なことではありません。“もう十分に闘ったね”と言ってやりたい気持ちです。 AIGと言えばAIGスター生命をはじめ、AIU保険会社、アリコジャパン、アメリカンホーム保険会社といった大企業を傘下におさめる国際的金融資本です。これだけの大企業なら、裁判には優秀な弁護士による弁護団を組織し、莫大な費用をかけて臨んだはずです。 裁判に負けても未だに会社は反省の色さえ見せていません。このような裁判で何年にも亘って労働者を苦しめる権利が会社にあるのでしょうか。会社が日本の判例などを誠実に調査し、話し合いに臨んでいたなら平和的に解決していたのではないのでしょうか。国際的大金融資本の日本人を馬鹿にした態度であり、大企業の品格を汚す事件だと思わざるを得ません。 |
争議団訪問
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