労働相談奮闘記

労働者の悲痛な叫びを伝えたくて、そして解決に役立てて頂く為に

退職強要、執拗な退職勧奨

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【突然の退職勧奨】
寿美(仮名)が風太郎を訪ねてきたのは、1ヶ月ほど前だった。目が真っ赤だった。席についても泣いていてなかなか話せる状態ではなかった。風太郎が優しく声を掛けた途端に涙が溢れることは良くあるが、最初から泣いているのは珍しい。落ち着くまで待つことにした。

話によると、たった今、上司である部長と人事部長から「会社都合にするから辞めてくれ」と言われたというのである。あまりにも突然で、口惜しくて会社を飛び出してここへ来たとのことだった。ここは、友人がお世話になったので知っていたとのことだった。

寿美は、ある大手の家電メーカの100%出資の子会社で正社員として2年半働いている。20代前半の女性社員である。この会社は、親会社が開発した特殊な家電新商品の販売をその中心的な事業としている。ヒット商品が生まれると多忙となる。会社も親会社も売り上げの動向には注目している。

寿美は、営業部長の秘書のような仕事をしていた。一番重要な仕事は部長のために販売会議の資料を作ることであった。資料は、1週間に2回発行する。いわば公式の販売速報という性格を有する。当然、親会社が注目する。そして、その商品開発に出資した銀行までもが注目している。

【指導力の無い部長】
寿美は、この資料を作るのに非常に苦労をしていた。セールスマンが量販店などの売り上げの状況を日報に記載する。そして、旬ごとに旬報として報告する。寿美は、この日報と旬報を見ながら会議資料を作成する。ところが、営業マンというものは、営業には熱心でも報告書は杜撰な人が多い。日報を集計した数値と旬報が符合しない。

親会社には、この旬報と寿美の作成した売上げ報告書がワンセットで送られている。当然、数値が合わないので問い合わせが有る。寿美は、20人もいる営業マンに、直接、何回も“数値を正確にお願いします”とお願いしている。そして、部長に指導をお願いした。部長は、一応朝礼で言ってはくれたが、誰も気にしない。何の改善もされないのだ。

そればかりでなく、部長は寿美に直接量販店などの代理店に電話して調べるように指示もした。代理店の数も多く、多忙な代理店にセールスマンでない寿美が電話しても、なかなか正確な数値をつかむことは出来なかった。それでも努力して、次第に正確な実績をつかむようになっていた。

しかし、本来は、日報や旬報を正確に出させることが部長としての役割のはずであった。特に、旬報と寿美の作成した販売速報がワンセットで親会社に送付されるなら、なおさらそのようにすべきであった。寿美は、その事を何回も上司に訴えた。上司は「お前のコミュニケーションの問題だ」とはねつけた。部長の指示にさえ従わないセールスマンに寿美のコミュニケーションでフォローせよというのである。部長のコミュニケーションの方が問題だと思ったが口にはできなかった。

【上司自ら数値を捏造】
寿美は、上司に周に2回出来上がった販売速報を渡す。しかし、ある日、渡した販売速報の数値を何の根拠も無く上司自らが訂正してしまったのである。寿美は、抗議した。部長は、“良い数字にしたい。”“来週取り返せばいい”と言うだけだった。

その販売速報が配布された会議に寿美も出席した。社長から“数値が日報や旬報とあまりにもかけ離れている”と指摘があった。自ら数値を捏造し、資料を訂正した部長に責任があることは明らかである。

部長の口から信じられない言葉が飛び出した。「担当者に正確な数値をつかむよう厳しく指導します。場合によっては、担当を代えるようにします。」と言ったのである。皆が私の方を見たが、部下の立場で「部長が捏造しています。」とは言えなかった。

【親会社が担当者を代えろと言っている】
数日後、寿美は、退職勧奨を受けた。理由は、親会社が担当を代えろと言っている。ということだった。

【労働局の「助言指導」の利用を提案】
風太郎は、寿美にどのようにしたいのか聞いた。すると、“不当な退職強要だけれど、将来ともここにいるつもりは無い。しかし、今すぐ辞めろと言われても困る。当面は、会社に留まりたい。”ということであった。風太郎は、会社に留まるなら一番ソフトな争い方が良いだろうと考え、労働局の「助言・指導」(脚注参照)を利用するよう提案した。

不当な退職勧奨を撤回して欲しいとの要求を労働局の「助言・指導」の制度を利用して行なうのである。労働局は、中立である。「助言・指導」とは大変いかめしい名前であるが。最初から会社を悪者にして呼ぶわけではない。その意味でソフトである。裁判所ではないので判決は言い渡せない。あくまで、会社の善意を期待するやり方である。権限が無い分頼りない気もするが、ソフトな争い方ではある。勿論、風太郎は「助言・指導」申出票に記載する「紛争の経過」と「申出内容」の文案を作って差し上げることにした。

風太郎は、労働局が間に入ることで、解雇に発展するのを阻止できるのではないかとの読みをもった。労働局の見ている前で解雇はしないだろうとの読みだ。社長は真実を知らない。労働局から寿美の主張が伝えられれば、状況が変わるのではないかとも考えた。しかも、上司は、真相が親会社に伝わることを恐れているはずである。そして、風太郎の思惑どおりにことは運び、退職勧奨は撤回された。上司は、社長に厳しく叱責されたとのことである。

脚注:「労働局の助言・指導」については、当ブログの記事「労使トラブルの6つの解決法」参照→http://blogs.yahoo.co.jp/huchisokun/48140790.html

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●労働相談はどこへ&労使トラブルの六つの解決方法http://blogs.yahoo.co.jp/huchisokun
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https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/88/7b/huchisokun/folder/1448013/img_1448013_36313164_1?2006-07-17

憲法を守ろう

憲法違反の人権侵害が横行しています。過労死と言う言葉は外国で翻訳せずに通じる言葉となりました。憲法が改定されて、日本が米軍に協力して一緒に世界中で戦争をする国になった時、労働者の人権はどうなるのでしょうか。

戦争というものはマスコミなど全てを動員します。自衛隊員が世界のどこかで血を流して戦っているとき、日本の労働者の人権などどうでもよいことになるような気がしてなりません。

更に、憲法が改正され、日本が外国で戦争できるようになれば、軍事費は急速に増大するでしょう。アメリカから人命の提供と戦費の更なる支出を求められます。社会福祉に廻す金は無くなると思います。税金も上がるでしょう。格差はもっともっと拡大するに違いありません。

※当ブログでの個人情報の取り扱いについては右をクリック→http://blogs.yahoo.co.jp/huchisokun/17434077.html

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