労働相談奮闘記

労働者の悲痛な叫びを伝えたくて、そして解決に役立てて頂く為に

暴力

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5月病と言うと甘やかされて育った新卒社員の罹る病気という印象が強い。確かにそういう場合もあるだろう。しかし、今日、風太郎のところに来た労働者・佐藤(仮名)の5月病は、無理からぬものがある。風太郎でもそんな職場に耐えることはできない。むしろ、病気になる方が正常な神経の持ち主である。

その青年・佐藤は、初期のうつ病と思われた。彼は、新卒ではないが大学卒業後、勉強して昨年秋に宅建主任者試験に合格し、1年遅れでの新卒として都内にある中堅の不動産会社に入った。

彼は、投資用のワンルームマンションの販売を担当されられた。最初は先輩からの教育ということで同行セールスだった。リストに基づいて電話セールスをして可能性の少しでもある客が見つかれば職場を飛び出してセールスに行くのである。

入社前の説明では、残業は無いと言うことだったが、実際には夜9時以前に職場に戻ればとんでもないことになると先輩は教えてくれた。セールスが終了しても戻れないのだそうである。先輩は、残業代はもらったことがないと言っていた。先輩と言っても昨年の入社である。上司を恐れている様子だった。

1日目の同行セールスが終了し、帰社して常務である営業部長に『成果報告』をした。先輩と佐藤は、常務の前に並んで立った。直立不動である。報告があじまった。「電話セールス125件、訪問セールス3件、・・・」と言う風に続いた。

いつものことだそうだが、常務の言葉で報告が打ち切られた。「成果を聞きたいんだよ!」
『本日は、成果がありません。』既に、常務は机に立て掛けてあった竹刀を握っていた。立ち上がり、両手で握りなおして先輩の肩を打った。振り上げると天井につかえるので、威力は無かった。常務は、「今日はじゃあねえだろう。今日もだろう。1週間成果なしだぞ!給料泥棒と思うだろう。えぇ!・・・・・・」延々と10分ほど続いた。

不動産の商売は千三屋(せんみつや:不動産取引は、千のうち三回しかまとまらないもの)と言われ、そうやすやすとまとまるものではない。運が悪くて契約が取れなかった分けではない。実際、10日間も同じことが続いてしまった。

ある日の午前中、佐藤と一緒に入社した女性社員が廊下で泣いていた。彼女は、経理の業務を任されていた。先輩の経理のベテランが辞めることになり、僅か1週間の引き継ぎで、経理業務を完全に任された。彼女には、経理の知識は殆どなかった。

彼女は社長に「誰かに教えて頂かなければ無理です。」と訴えた。しかし、社長は「教えてくれるわけでもなく、算数ができれば、誰でもできる仕事だ。お前は算数もできない馬鹿か」と取り合わなかった。彼女は、聞く相手もなくいろんな人に聞きまわり、毎日深夜まで仕事をしていた。

佐藤が帰る深夜の10時過ぎになっても席についていた。それでも間に合わずに、家に持ち帰っていたようだった。

数日後の朝、佐藤が先輩と電話でセールスをしているとき彼女の声が聞こえた。「お願いします。辞めさせてください。」見ると、社長と話していた。『辞めるのはいいが、代わりが見つかるまでダメだ!』それでも彼女は引き下がらなかった。社長の声が大きくなった。最後に彼女が足を蹴られたのを見た。

翌日、先輩とセールス中に喫茶店で話した。セールス中の喫茶店は、セールスマンのだた一つの息抜きの場である。会社も知っているが、それまで奪えば辞められてしまうことが分かっていて黙認している。

社長が蹴りを入れるのは、いつものことだとのことだった。足にあざのある社員が沢山いると言っていた。先輩も時期を見て辞めるつもりだと言っていた。「佐藤君も早く辞めた方が良い」とアドバイスされた。社長と常務は親せき同士ということも分かった。
50名の職場で、毎月誰かが辞めていくとのことだった。

「会社は、社員が辞めるのは計算の内に入っている。その方が、給料が安くていいと思っている。常務が、本音を漏らした。」と先輩は教えてくれた。

数日後、経理担当は出社しなくなった。社長は、彼女の住んでいるアパートまで行ったが連れ戻すことはできなかった。社長が「給料は払うな!」と怒鳴っているのを聞いた。

それから1ヶ月後、佐藤君は風太郎の前にいるのである。
『辞める』と常務に行ったら、「何の成果もあげなかった奴に給料は払えない。」と言われたとのことである。未払い賃金の支払わせ方を相談に来たのである。

1年ほど前、中国のレンガ工場に売り飛ばされた少年たちのことが「奴隷工場」として報じられたことがあった。中国共産党は深刻に受け止め調査を始めたとも報じられた。それほどでは無いにしても、日本にも奴隷工場のような職場が沢山存在するのである。そしてそれがなかなか明るみに出ないことに日本の特徴があると思った。

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憲法を守ろう

憲法違反の人権侵害が横行しています。過労死と言う言葉は外国で翻訳せずに通じる言葉となりました。憲法が改定されて、日本が米軍に協力して一緒に世界中で戦争をする国になった時、労働者の人権はどうなるのでしょうか。

戦争というものはマスコミなど全てを動員します。自衛隊員が世界のどこかで血を流して戦っているとき、日本の労働者の人権などどうでもよいことになるような気がしてなりません。

更に、憲法が改正され、日本が外国で戦争できるようになれば、軍事費は急速に増大するでしょう。アメリカから人命の提供と戦費の更なる支出を求められます。社会福祉に廻す金は無くなると思います。税金も上がるでしょう。格差はもっともっと拡大するに違いありません。

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同僚が仕事中(…)見つけたブログで 私ハマリました。
いつも楽しく読ませて貰っています。
大変でしょうが、お互いがんばりましょう。

2008/5/29(木) 午前 1:25 [ 由衣 ]


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