|
・秋、近くの公園にて。ゆく秋を惜しむ蝶々 小林多喜二の蟹工船がipodのオーディオブックで聞けることが分かりダウンロードした。風太郎は、毎日、ipodを聞きながら通勤している。音楽ではなく殆どが古典文学だ。漱石の草枕や猫や坊ちゃんや三四郎は、それぞれ10回ぐらい聞いている。 朗読を聴くのは、読むのとは違った良さがある。読むのは骨が折れるけれど、聞くのは放っておけば勝手に耳に入ってくるので何回でも聞ける。聞くことに集中もできるので読んでいたら気付かなかったことに気づくことが多い。10回も聴けば、内容は実によく理解できる。お勧めである。 通勤の帰りに電車の中で本を広げると途端に眠くなる。そんな時、ipodを聴くと眠い頭のはずなのに理解ができる。聞くと言うことは見ると言う仕事に比べエネルギーを使わないのだと思う。 【現代の多くの青年が共感するのも無理もない】 風太郎のところに相談に来る非正規雇用労働者の状況を見ると、多喜二の蟹工船に描かれた労働者の実態と実の共通するところがある。これが、ベルトセラーとなり、そのためにipodでも聞けるようになった。納得である。 蟹工船では、労働者が虫けらのように使い捨てられている。沢山の労働者が過酷な労働とシゴキによって死んでゆく。死んだ者は、カムチャツカの冷たい海に麻袋に入れて捨てられる。虫けらのように使い捨てられる点では、日雇い派遣や偽装請負などに共通するものがある。 多喜二が強調して繰り返し描いたのは、資本と言う物は、本来、儲ける為には何でもするということだった。多喜二の時代、全世界で労働者は過酷な状態にあった。戦後の労働運動の高揚の中で労働者の生活は改善したが、今は、戦前の状態に戻りつつある。 非正規雇用の労働者は、蟹工船の労働者と共通するものを持っている。状況は、実に似ていると思った。しかし、違うところもある。蟹工船の労働者は、仲間の結束が強く、ストライキをやって最後には勝利する。非正規労働者は、多くがバラバラである。その意味では、今の方が過酷であるのかも知れない。 今年の上半期に新潮文庫では、蟹工船を40万部も増刷されたと聞く。各地のユニオンが非正規労働者を組織して元気に闘っている。82%の未組織労働者がユニオンなどに加わって闘い始めた時、蟹工船の労働者のように勝利することは間違いない。
|
全体表示
[ リスト ]





写真きれいですね。
2008/10/18(土) 午後 7:56 [ jan*al*1*18 ]
カニコーの若ものが立ち上がる詩(●^o^●)
2008/10/22(水) 午後 2:46