【書評】「消費税のカラクリ」斎藤貴男著今、巷では最終的には消費税のUPしかないとの世論がかたちづくられようとしている。政府も与党も野党である民主党や公明党も、その点では一致しての大合唱である。マスコミも同調していると言ってよい。消費税の値上げに反対した共産党や社民党は議席と支持率を減らした。消費税は本当にやむを得ないものなのだろうか。ジャーナリストの斎藤貴男さんが講談社から「消費税のカラクリ」と言う新書版を出したので飛びついて読んだ。 私は、消費税に逆進性があるなら低所得者には返金したらいいだろうぐらいに考えていたが、そんなことでは解決できない消費税の恐ろしさを知ることとなった。なるほどと思ったのは、消費税が例えば10%にUPしてもそれを価格転化できない自営業者や中小企業が多いと言うことだった。 UPした消費税を価格転化できなければ、事業主が利益を削って支払うことになる。いや、利益が無くても払わなければならない。法人税ならば、利益が無ければ払わずに済むが、消費税は、利益長くても取り立てられる。その時には、間接税としての消費税の性格は消え、中小企業に対する問答無用の直接税に化すことになる。 著者は、そのことによって、非正規労働者が増え、自殺者が増えるだろうと予測している。 斎藤氏は、消費税以外の税金の問題点についても沢山指摘している。本来税金は、余裕のある人から沢山とるのが原則で、かつては19区分、最高税率が75%あった所得税の累進課税の仕組みが1980年代半ばから緩和され続け99年から8年間は4区分、最高税率が37%となってしまったと指摘している。 仮に1億円の収入に対する所得税は75%であれば7500万円であるが、37%であれば3700万円と緩和さてらことになる。 その結果として、1991年のピーク時には26兆7千億円あった所得税の税収が2009年度には12兆8千億円へと半減してしまった。 所得税の累進性を元に戻せば、消費税UPなどの必要が無いことを意味する数字である。いずれにしても消費税の問題を理解する本として推薦したい。 この本を読んで、私自身、マスコミの報道に翻弄されていたことを悟った次第である。 「消費税のカラクリ」斎藤貴男著→http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102951712/subno/1
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おはようございます!
が財務省の資料です。
http://www.mof.go.jp/genan22/zei001e.htm
お役人が作る資料ですので、とても分かりやすいですよ。
2010/8/15(日) 午前 5:13
なるほど、大変参考になりました。
日本では企業の税負担が諸外国と比較して高いとの宣伝がされているけれど、この資料を見ると、社会保険料などを加えた企業負担は高くないことも分かりました。
有難うございます。
2010/8/15(日) 午前 7:38 [ 風太郎 ]