毎日の帰宅が午前3時すぎに
社員数が約2000名の上場企業に勤務する夫の長時間労働を気遣う妻(A)から風太郎に相談の電話が入った。実は、こういった相談は毎週何件か確実にある。上場企業にもかかわらず勤務する労働者の過酷な実態が浮かび上がる。
A:夫の長時間労働について相談したいのですが・・・。夫は30歳代なので、体は今のところ大丈夫ですが、もう何年も長時間労働が続いていて、(泣き声に換る。)毎日疲れきっている状態で・・・・。こんな状態で、健康でいられるわけが有りません。
◯ 風太郎:酷いですね。時間は十分にとりますからゆっくりお話し下さい。どのぐらいの時間働いているんですか。
A:毎日、帰宅は午前3時を過ぎます。朝9時半までに出勤しなければならないので7時半には家を出ます。土曜部はほとんど出勤ですし、日曜日も休めるのは隔週です。
◯ 風太郎:どんなお仕事をなさっていますか?
A:IT関係でリーダーという立場です。
◯ 風太郎:会社でのお立場は、管理職ですか?
A:部下は3人ですが、上に課長がいて課長の指揮命令で働いているので管理職とは思いません。
◯ 風太郎:残業代は付いていますか?
A:年俸制なので残業しても残業代は一切出ません。
◯ 風太郎:年俸制だから残業代がすべて込みになっているという理屈は成り立ちません。残業代の不払いの可能性が高いですね。
A:残業代よりも夫の健康が心配です。何とか労働時間を規制することはできないのでしょうか。
◯ 風太郎:そのとおりですね。労働組合は有るんですか?
A:有るには有るんですが、何の役にも立っていないようです。何のための組合なのかわかりません。
◯ 風太郎:ご主人が労働基準監督署へ訴えることは難しいですか。
A:匿名でできますか。
◯ 風太郎:匿名でもできますが、匿名の場合、改善につながるかどうか・・・難しいかもしれません。しかし、匿名でしか訴えられないんなら匿名で訴えてみたら如何でしょうか。労基署では、まず、お名前を明らかにして資料など有ればそれを示して、最後に匿名にしてくださいとお願いするんです。残業の記録は有るんですか?
業務日誌を作成しましょう
A:会社の記録では夜の8時には帰ったことになっているようです。だから、なにも無いのかも知れません。
◯ 風太郎:記録を残すことはご主人の身を守るためにも重要です。明日からでも始めるよう、ご主人にお話し下さい。手帳の簡単な記録でも裁判で全額ではないけれど残業代が認められたケースが結構あります。できれば、業務日誌みたいな形にして、あちこちに時間を書き入れるようにして、会社の報告書などと関連付け、退社時間と明日の予定ぐらい書いておくと完璧です。こう言うものは一朝一夕にできるものでは有りません。それだけ証拠能力が高くなります。本当に倒れた時には労災申請の重要な資料になります。
不満を持っている人は沢山いるはずです
◯ 風太郎:ご主人だけでなく、同じように思っている同僚がいれば一緒にやることです。匿名の場合には情報提供との扱いですが、それでも労基署への訴えが多くなれば、労基署だって放っておくわけにはいきません。
A:実は、40代の先輩社員が何人も倒れているんです。労災にならなかったんで、ご遺族から訴訟が起きるんではないかと噂さえているらしいんです。それでも長時間労働の規制の動きは全くないんです。
◯ 風太郎:いや、不満に思っている人は沢山いるはずです。本音で話し合える同僚を探すことはできるはずです。上司の中にもいるはずですよ。そうしなければ、次から次と倒れてしまうんじゃないですか。
A:そうですね。倒れたらお終いですね。少しは勇気をださないといけませんね。説得してみます。
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少し前の自分を見るような気がする。
>夫は30歳代
10年後には、些細なミスでお払い箱の運命か、倒れてお払い箱
もしくは、”人を食う”側に入って生き残るかの何れかでしょうね。
日本のITは終わってる。
2010/11/16(火) 午後 11:21 [ mikun ]