|
「うそだった。人災だと思う」
国の原子力安全耐震設計特別委員長の入倉孝次郎・京都大名誉教授(70) 東京新聞4月5日朝刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011040502000041.html 「津波想定甘かった」 耐震指針関与 入倉氏が謝罪 2011年4月5日 朝刊 東日本大震災による大津波で、深刻な事故を引き起こした福島第一原発。その安全性のもとになる国の「耐震設計審査指針」改訂作業の中心となった国の原子力安全耐震設計特別委員長の入倉孝次郎・京都大名誉教授(70)が本紙の取材に応じ、「今回のような津波の予測ができなかった。申し訳なく思っている」と謝罪した。震源近くで福島第一だけ事故が発生したことにも言及。「多重防護システムに弱点があった」と認めた。 (梅田歳晴) −今回、原発事故が起きてしまったことをどう考えるか。 「地震学者の一人として、非常に申し訳なく思う。私たちの津波評価が正しくなかったことは事実。想定以上の大地震が来たことは理由にならない」 −どこに問題があったのか。 「震源域には四つの原発があり、東北電力女川原発が一番近い。四つとも原子炉は止まり、基本的には揺れに対しては大丈夫だったが、その後で津波が来た。女川や福島第二はそれに耐えたが、福島第一は多重防護システムに弱点があった」 −津波は指針に「随伴事象」としか書かれておらず、あいまいだ。 「指針には『想定以上の地震が来るのは否定できない。リスクを最小にするために努力してほしい』と書いてある。揺れについてはバックチェック(見直し作業)で活断層などを再評価している。しかし、津波に対して不十分だった」 −東電の津波想定が甘かったと考えるか。 「津波が(福島第一の対策の)テーブルに乗れば、(最大で)五・七メートル(実際は十四メートル以上)ということは少なくともなかった。地震の専門家からみたら、地震動と津波はセットです。スマトラ沖地震(二〇〇四年、M9・1)の経験を日本でも生かすべきだった。海外を含めて、史上最大はどれくらいかを考えて設計しなくてはいけない」 −貞観(じょうがん)地震(八六九年)を想定に入れるべきだったのでは。 「貞観地震まで考えるのは合意ができていた。だが『貞観地震プラス(他の地震の)連動』だと、専門家の意見は分かれたのではないか」 −連動するのは「想定外」だったと。 「想定以上のことが起こっても安全なように設計されていないといけない。科学の力が及ばないということは絶対に言ってはいけない。それが原発の『設計思想』のはずだ」 「何があっても多重防護で大丈夫って言ってきたのが、うそだった。人災だと思う」 −今回の事故から学ぶべき教訓は。 「自然の怖さを知って原発を設計することです。自然のせいにしてはいけない。自然では人知を超えたものが起こりうるんです」 ●いりくら・こうじろう 京都大名誉教授。愛知工業大客員教授でもある。専門は強震動地震学。2001〜03年に京都大防災研究所長、04年に同大副学長を務めた。原発の耐震安全性の評価に関わり、07年に新設された国の耐震安全性評価特別委員会の委員長を務めている。1940年8月生まれ。中国山東省青島市出身。
|
全体表示
[ リスト ]








はじめまして
一昨日福島第二安全設計が第一と違っていて、第二では全滅の非常用電源が無事で、大事にいたらなかったことが、遅ればせながら報告されました。
また第一の1〜5号機の基本設計で1号機は1971年GEが作ったものですが、米議会でも証言したGEの元設計者ブラインデンバーさんが欠陥構造だと、14日にCNNで述べています。
津波の甘い想定といい、人災という他ありません。
TBさせてください。
2011/4/7(木) 午前 9:58