【東京で働くと言うこと】
風太郎も故郷は田舎である。18歳で東京に出てきた。もう、親の世話にはならないという覚悟があった。故郷を発つ日、恥ずかしさもあり、両親にまともな挨拶もできぬまま家を出た。早朝だった。いつもは気にならなかった日の出が今でも印象に残っている。日の出の太陽を振り返り振りかえり見た。涙が溢れた。東京の下宿は、遠い親戚だった。親が手紙で頼んでいてくれたので、住むところには困らなかった。
【今、東京でアパートを借りることの難しさ】
今、地方には仕事がない。多くの若者が東京で働こうとする。東京で働くためには住むところが必要になる。オンボロのアパートでも3,4万円はする。敷金や礼金で9〜12万円、給料日が1ヶ月半先になる。どんなに少なく見積もっても25万円は必要だろう。お金があってもアパートを借りるには保証人が必要になる。保証人がいなくて、家が借りられず、漫画喫茶やネットカフェで生活する人もいる。
ゼロゼロ物件というのもあるがやばい物件であることは知られるようになってきた。
そんな事情を利用して「寮付きの求人」が行われている。確かに、敷金も礼金もなくすぐに生活できるようにはなっている。相部屋が多く、寮と言っても寝泊まりできるだけである。寮費は、ばっちり給料から差し引かれるのである。しかも、高額である。
そして、賃金が低い。残業代も出ない。長時間労働である。もちろん、貯金などできるわけがない。そこから出て、別の仕事を見つけようとしても、住むところが無ければ無理である。過酷な労働でも、逃げるに逃げられない。
羽田空港には、次々にリムジンバスが到着する。そこで荷物を降ろして乗客サービスの仕事をする彼らの多くは、朝5時から夜は11時頃まで、飛行機の時間に合わせての長時間労働である。そして、寮に帰るのである。
貧困者を狙って寮付きで釣り上げる。低賃金で過酷な労働を強いる。昔、奴隷は鎖で繋がれていた。今、彼らは寮という鎖で繋がれている。
【身分的拘束と言えないか】
労基法17条には、前借金相殺の禁止が規定されている。これは、労働することを条件とする前貸しの債権と賃金とを相殺することを禁止した規定である。前借金により身分的拘束を伴い労働が強制される恐れがあるから設けられて規定である。
住む場所を前もって貸し与えている。これは、お金ではないが前借金と同等な性格を有する。住宅の賃料として賃金から差し引かれる。借金なら賃金との相殺は許されていないが、賃料なら許されると解釈してのことだろう。
寮費の天引きは公然と行われ、どんな悪条件の労働条件でも逃げることができない。事実上の身分的高速である。しかし、これが17条違反になったと聞いたことはない。
近代的な美しい空港で、今日も彼らは、住む場所のために拘束され、労基法違反の未払い残業を強制され過酷な長時間労働を強いられている。
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東京でなくても田舎の方でも個室有りに騙されて行くとほとんどが相部屋でしかも汚い古い寮でしかも前からいた人がテレビは俺が買ったものだといい見れないし布団を引いた場所が自分の場所!
しかも仕事は前からいた人が優先にもらえて後から来た人は週に2日しか仕事が無く寮費と食事代は毎日引かれるので逆に借金が増える働いてもタバコ代ぐらいしかもらえない。
俺はすぐ辞めたけど辞められず食べるだけの生活でがまんしてるなんて・・・
2011/12/11(日) 午前 8:58 [ 南南西☆ ]