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・公園の蜘蛛 自衛隊員もこの蜘蛛に捕まった如く・・・ 本日、東京新聞の社説に自衛隊の事件が載った。 これでは、どこかの相撲部屋と同じではないか。 人間は、こういうシゴキでは決して強くならない。もし、自衛隊員に優れた人間性豊かな強い隊員がいたなら、このようなシゴキを止めさせたに違いないからである。勇気ある隊員は一人も育っていなかったことになるからだ。 以下、東京新聞の記事から転載 一人対十五人の格闘訓練が異動の「はなむけ」とは常軌を逸している。訓練の状況が防衛省首脳に報告されなかったのも問題だ。組織にいじめやしごきに向かう土壌があるなら、危うい事態だ。
海上自衛隊の第一術科学校(広島県江田島市)で九月、男性三等海曹(25)が訓練中に頭を強く打ち、約二週間後に死亡した。三曹は「特別警備隊」隊員を養成する特別警備課程に所属していた。 特別警備隊は一九九九年の能登半島沖不審船事件をきっかけに創設された特殊部隊だ。海上警備行動などの場合に任務に当たる精鋭部隊なのだから訓練の過酷さは想像に難くない。 格闘訓練もその一つなのだろうが、一人で十五人続けて相手にするのは、訓練の域を逸脱している。三曹は十四人目のパンチをあごに受けて意識不明に陥った。教官も二人、立ち会っていた。 数カ月前にも別の隊員が十六人を相手にした格闘訓練でけがをしていたというから、偶発的な事故では済まされないだろう。 共通するのは、死亡した三曹と負傷した隊員が異動を控えていたという点だ。教官らは「異動のはなむけのつもりだった」と三曹の遺族に説明したという。 この状況から思い浮かぶのは大相撲の時津風部屋での傷害致死事件だ。「かわいがり」と呼ばれた兄弟子らの集団暴行は部屋を逃げ出した被害者への制裁だった。 特殊部隊の「はなむけ」には中途で離脱する者に制裁を加える意図や意識はなかったか。警務隊と検察は徹底的に調べてほしい。 一対十五だった状況は報道されるまで防衛相や次官に報告されなかったという。隠ぺい意図を疑われても仕方ない。この問題は文民統制の点からも検証すべきだ。 海自はイージス艦情報流出事件や、イージス艦「あたご」の漁船衝突事故、護衛艦の火災などと不祥事が続発している。あらためて組織の緩みが非難されよう。 しかし、今回はそれだけにとどまらない。閉鎖的体質や排斥志向がうかがえ、これは自衛隊で自殺者が増加していることとも無関係とは思えない。 現場の「江田島」には旧日本軍の海軍兵学校があった。旧軍の悪(あ)しき伝統や体質が継承されているとは思いたくない。だが、いじめやしごき、パワーハラスメントの土壌があることは否定できない。 防衛省は自衛隊組織が危険な状況に陥っていると認識し、早急に手を打たなくてはならない。 |
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2008年10月18日
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・秋、近くの公園にて。ゆく秋を惜しむ蝶々 小林多喜二の蟹工船がipodのオーディオブックで聞けることが分かりダウンロードした。風太郎は、毎日、ipodを聞きながら通勤している。音楽ではなく殆どが古典文学だ。漱石の草枕や猫や坊ちゃんや三四郎は、それぞれ10回ぐらい聞いている。 朗読を聴くのは、読むのとは違った良さがある。読むのは骨が折れるけれど、聞くのは放っておけば勝手に耳に入ってくるので何回でも聞ける。聞くことに集中もできるので読んでいたら気付かなかったことに気づくことが多い。10回も聴けば、内容は実によく理解できる。お勧めである。 通勤の帰りに電車の中で本を広げると途端に眠くなる。そんな時、ipodを聴くと眠い頭のはずなのに理解ができる。聞くと言うことは見ると言う仕事に比べエネルギーを使わないのだと思う。 【現代の多くの青年が共感するのも無理もない】 風太郎のところに相談に来る非正規雇用労働者の状況を見ると、多喜二の蟹工船に描かれた労働者の実態と実の共通するところがある。これが、ベルトセラーとなり、そのためにipodでも聞けるようになった。納得である。 蟹工船では、労働者が虫けらのように使い捨てられている。沢山の労働者が過酷な労働とシゴキによって死んでゆく。死んだ者は、カムチャツカの冷たい海に麻袋に入れて捨てられる。虫けらのように使い捨てられる点では、日雇い派遣や偽装請負などに共通するものがある。 多喜二が強調して繰り返し描いたのは、資本と言う物は、本来、儲ける為には何でもするということだった。多喜二の時代、全世界で労働者は過酷な状態にあった。戦後の労働運動の高揚の中で労働者の生活は改善したが、今は、戦前の状態に戻りつつある。 非正規雇用の労働者は、蟹工船の労働者と共通するものを持っている。状況は、実に似ていると思った。しかし、違うところもある。蟹工船の労働者は、仲間の結束が強く、ストライキをやって最後には勝利する。非正規労働者は、多くがバラバラである。その意味では、今の方が過酷であるのかも知れない。 今年の上半期に新潮文庫では、蟹工船を40万部も増刷されたと聞く。各地のユニオンが非正規労働者を組織して元気に闘っている。82%の未組織労働者がユニオンなどに加わって闘い始めた時、蟹工船の労働者のように勝利することは間違いない。
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