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欠点は思いがけず人を助けてくれる
(なかなかの名文です。思わず転載 D.カーネギー著「道は開ける」から)
成功者たちの辿ったキャリアを知れば知るほど、「背負ったハンデを力にして努力に変え、そうして成功を手にした人々は本当に多いのだ」という確信はますます深まっていた。「欠点は思いがけず人を助けてくれる」とは、ウイリアム・ジェームズの言葉である。
たとえばミルトンは盲目だったからこそ優れた詩を書き、ベートーベンは耳が聞こえなかったからこそ素晴らしい音楽を書いた、ということも十分考えられることなのだ。
ヘレン・ケラーの輝かしいキャリアは、目と耳が不自由だったことに触発され、現実となった。もし、チャイコフスキーがフラストレーションを溜め込み、結婚の苦悩で自殺寸前にまで追い込まれていなければ、「悲愴」という名交響曲が生まれることは無かったろう。ドフトエフスキーやトルストイが不朽の名作の数々を書きあげたのも、彼らが苦難の人生を歩んでいたからかもしれない。
地上の生命の概念をぐるりと覆したチャールス・ダーウィンは「もし私が病弱でなかったら、あれほど膨大な仕事はまず達成できなかったろう」と述べている。彼もまた、思いがけず自らの欠点に助けられた人物なのだ。
イギリスでダーウィンが生まれたその日、ケンタッキー州の森に立つ丸太小屋でひとりの赤ん坊が生まれていた。名前をエイブラハム・リンカーンという。彼がもし上流階級の家庭で育ったり、ハーバード大学の法律の学位をとったり、幸福な結婚生活を送ることができていたりしていたら、ゲティスバーグで彼が口にした不朽の名演説が生まれることは無かったかもしれない。そして、二度目の就任式で彼が口にした「何物にも悪意を抱かず、誰にでも思いやりを持ち・・・・・」という素晴らしい言葉も、きっと生まれなかったことだろう。
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