労働相談奮闘記

労働者の悲痛な叫びを伝えたくて、そして解決に役立てて頂く為に

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はじめに

Webコント“混合診療”は私(風太郎)が5年半前の2006年に掲載した記事です。10年後(2016年)の病院内の様子を予想しコント調に記事にしました。

2006年は最後の小泉内閣の時期でした。構造改革(海外では新自由主義改革といわれる)の仕上げとして医療制度改革が日程に上っていました。当時も混合診療は米国からの要求と言われていました。米国の医療産業が日本の医療産業を席巻すべく虎視眈々と狙っていたわけです。

混合診療は導入されませんでしたが、ここにきてTPPと言う形で再び混合診療が浮上しています。以下に示したコントのような状態が起きないことを願っています。

ナレーター
風太郎は風に乗って10年後の日本に来ています。“風に乗ってどうやって未来に行けるんだ”などと硬いことを言わないで、頭を柔らかくして聞いてください。ある大学病院の外科の診療室、私は蜜蜂になり白いカーテンにとまって取材することにしました。

この10年の間に医療技術は格段の進歩を遂げ、ほとんどの末期癌が治るようになりました。しかし、10年前の通常国会で通過した医療改悪法案に盛り込まれた「混合診療」の本格導入によって、医療の分野でも目を背けたくなるような格差が生じていました。

以前の歯科診療と同じように保険外診療が大幅に拡大していました。この10年間に開発された先進医療行為の殆ど全て、新薬の相当部分が、保険外診療となっていたのです。10年前には歯科の金合金を使ってのブリッジや差額ベッド代、それに一部の高度先進医療を除けば1枚の保険証で治療が全て受けられました。

10年後の今、健康保険証さえあれば病気を治せる時代ではなくなっていました。多くの新薬が保険外となり、多くの最新医療技術が保険外診療の対象となりました。勿論、喜んだ人たちもいます。新薬を認可しても健康保険の財政に影響を与えません。認可がスピーディーになりました。お金持ちは高額な民間の医療保険に加入していますから、新薬が早く使えるようになることを望んでいました。

10年前当時、マスコミはまともにこの問題を報道しませんでした。繰り返し、その危険性を報道したのは共産党の機関紙「赤旗」だけでした。確かに、法律の成立で直ちに負担が増えるわけではありませんでした。しかし、10年後は・・・・

【コント】ドクターと患者の会話
★ドクター
「残念ですが、肺癌ですね。しかも、ステージ3から4と進行しています。」
「でも、心配はいりません。この10年でいろいろな治療法が開発されました。癌は死の病ではなくなりました。」

☆患者
「良かったあ!仕事が忙しく、病院に来られませんでした。10年前なら死ぬところだったんですね。」「ところで、手術するんですよね。」

★ドクター
「治療法もいろいろあります。いろんな治療法から患者さん自身で選んで頂くことになります。品揃えが沢山有りますので、そこから自己責任で選んで頂きます。」
「当病院では4つのコースを用意してあります。『特選松コース』、『松コース』、『竹コース』、『梅コース』の4つです。

☆患者
「お寿司のメニューみたいですね。『特選松コース』が一番良さそうじゃないですか。当然それにしますよ。どうせ、中身は差額ベッド代の違いでしょう?あまり、高いようなら松か竹にしなければならないけれど、それぞれについて説明してください。」

★ドクター
「違いは差額ベッド代だけじゃないんです。」
「特選松コースは当然一番良い部屋をご用意します。眺めもよいですよ。病気の時は窓からの緑が癒しになりますからね。治療方法は最新の高度先進医療技術を使います。治癒率は99%です。保険外診療部分が500万円かかります。」

「松コースはお部屋は特選松コースの次のグレードです。でも良い部屋です。治療方法は5年前に開発された先進医療技術を使います。治癒率は70%の実績があります。保険外診療部分が300万円かかります。ここまでは緩和ケアの技術も使いますから、痛みも90%押されることができます。」

☆患者
「何ですかそれは!金が無いと治癒率にも影響するんですか。保険証1枚でやって頂けるのは、どれなんですか。」

★ドクター
「梅コースです。」

☆患者
治癒率は?

★ドクター
「残念ながら30%です。10年前の医療技術を使います。しかも、緩和ケアがありませんから、痛みはおさえられません。」
「『痛みを伴う改革』とはよく言ったものですね。」
「医者として、胸が痛みます。でも、どうしようもありません。」

ナレーター
10年前、アメリカは官民あげて、日本政府に混合診療の解禁を要求していました。そして、10年後の今、医療保険で大儲けをしているのがアリコなど米系の生保企業です

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====ナレーター====
風太郎は風に乗って10年後の日本に来ています。“風に乗ってどうやって未来に行けるんだ”などと硬いことを言わないで、頭を柔らかくして聞いてください。ある大学病院の外科の診療室、私は蜜蜂になり白いカーテンにとまって取材することにしました。

この10年の間に医療技術は格段の進歩を遂げ、ほとんどの末期癌が治るようになりました。しかし、10年前の通常国会で通過した医療改悪法案に盛り込まれた「混合診療」の本格導入によって、医療の分野でも目を背けたくなるような格差が生じていました。

以前の歯科診療と同じように保険外診療が大幅に拡大していました。この10年間に開発された先進医療行為の殆ど全てが、保険外診療となっていたのです。10年前には歯科の金合金を使ってのブリッジや差額ベッド代、それに一部の高度先進医療を除けば1枚の保険証で治療が全て受けられました。

10年前当時、マスコミはまともにこの問題を報道しませんでした。繰り返し、その危険性を報道したのは共産党の機関紙「赤旗」だけでした。確かに、法律の成立で直ちに負担が増えるわけではありませんでした。しかし、10年後は・・・・

====ドクターと患者の会話====
★ドクター
「残念ですが、肺癌ですね。しかも、ステージ3から4と進行しています。」
「でも、心配はいりません。この10年でいろいろな治療法が開発されました。癌は死の病ではなくなりました。」

☆患者
「良かったあ!仕事が忙しく、病院に来られませんでした。10年前なら死ぬところだったんですね。」「ところで、手術するんですよね。」

★ドクター
「治療法もいろいろあります。いろんな治療法から患者さん自身で選んで頂くことになります。品揃えが沢山有りますので、そこから自己責任で選んで頂きます。」
「当病院では4つのコースを用意してあります。『特選松コース』、『松コース』、『竹コース』、『梅コース』の4つです。

☆患者
「お寿司のメニューみたいですね。『特選松コース』が一番良さそうじゃないですか。当然それにしますよ。どうせ、中身は差額ベッド代の違いでしょう?あまり、高いようなら松か竹にしなければならないけれど、それぞれについて説明してください。」

★ドクター
「違いは差額ベッド代だけじゃないんです。」
「特選松コースは当然一番良い部屋をご用意します。眺めもよいですよ。病気の時は窓からの緑が癒しになりますからね。治療方法は最新の高度先進医療技術を使います。治癒率は99%です。保険外診療部分が500万円かかります。」

「松コースはお部屋は特選松コースの次のグレードです。でも良い部屋です。治療方法は5年前に開発された先進医療技術を使います。治癒率は70%の実績があります。保険外診療部分が300万円かかります。ここまでは緩和ケアの技術も使いますから、痛みも90%押されることができます。」

☆患者
「何ですかそれは!金が無いと治癒率にも影響するんですか。保険証1枚でやって頂けるのは、どれなんですか。」

★ドクター
「梅コースです。」

☆患者
治癒率は?

★ドクター
「残念ながら30%です。しかも、緩和ケアがありませんから、痛みはおさえられません。」
「『痛みを伴う改革』とはよく言ったものですね。」
「医者として、胸が痛みます。でも、どうしようもありません。」

====ナレーター====
10年前、アメリカは官民あげて、日本政府に混合診療の解禁を要求していました。そして、10年後の今、医療保険で大儲けをしているのがアリコなど米系の生保企業です。

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====ナレーター====
風太郎の姿は人の目には見えません。私は意識そのものです。切花の意識にも猫の意識にも潜り込みます。ただ、人間の意識に潜り込むのだけは好きではありません。自我が強すぎます。私の強固な意識も負けそうになります。今日は、危険を冒して特別に小泉さんの意識に潜り込むことにしました。小泉さんを労働者の味方に変えることはできません。ただ、混乱させる程度のことは出来るかもしれません。本音を漏らすかも知れませんね。

====記者会見====
★記者
「次に民主党の永田議員の問題ですが・・・」

☆小泉首相
「うぅーん!あーいうのはよろしくないね。国民を代表して質問するんだから、もっと慎重にしてもらわないと・・」
「ガセネタを利用するのは良くないね。私が即座にガセネタと指摘したから、国民も騙されずに済んだというところかなー」

★記者
「ところで“イラクに大量破壊兵器がある”と言うのもガセネタだったんじゃないですか。誰も即座に指摘しなかったから、全世界が騙されたということですか。」

☆小泉首相
「あれはガセネタとは言わないんですよ。あの時は、皆が信じたんですよ。全世界が信じて納得したんだから、それはそれでいいんですよ。初めから嘘と判るのがガセネタですよ。」

★記者
「ウソも巧妙にやって、信用させればガセネタではないんですね。」

☆小泉首相
「あたりまえでしょう。ウソと気付くからガセネタですよ。」
「折角だから、正直に言うけど、永田議員は自分を犠牲にして良いことをやったことにはなるね。国民がガセネタ問題に目を奪われている間にスイスイと議案が通っていくんだから、大変な貢献ですよ。気持ちとしては懲罰どころか表彰だね。」

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====ナレーター====
今日の私は首相の小泉さんの意識の中に入り込んでみました。私は小泉さんを国民や労働者の味方にすることはできません。しかし、本音を漏らすぐらいな変化は起きるかも知れませんよ。

====小泉首相の記者会見====
☆記者団
「首相、米国産牛肉の危険部位混入問題ですが、どうお考えですか。」

★首相
「サプライズだね。驚きましたね。そんなことになるはずは無かったんですよ。」

☆記者団
「“なるべくしてなった。アメリカはそういう国だ。日本は馬鹿にされた。”という意見も有るんですが。」

★首相
「私が想定外と思ったのは、農水省の検査官がそんなに真面目に検査するとは思っていなかったということですよ。早く、民営化しとけば良かった。うん、まずかったねえ。民営化して、アメリカ資本にでも任せておけばこんな問題は起きなかったんですよ。」

「しかし、いろいろ想定外のことは起きますね。先ごろの選挙でも、私は自民党をぶっ潰すつもりだったけど、潰れたのは民主党の方だったしね。」

「いろいろあるね。マンションの偽装問題の証人喚問の日にライブドア問題をぶっつけて国民の目を逸らそうとしたら、東証がパンクするなんて想定外でしたよ。」

☆記者団
「当分、輸入再開はありませんね。」

★首相
「信頼関係が崩れましたから、輸入停止させました。国民からアメリカの言いなりだって批判は想定してますよ。」「これで、私が言いなりじゃないってことが分かるんじゃあないですか。」「しかしねえ、信頼関係が回復すれば、輸入再開になりませよ。当然でしょう。全然、問題ありません。」

☆記者団
「また、危険部位が見付かったら永久に輸入停止になりますか。」

★首相
「アメリカが責任を持って約束するって言うんなら、今度は大丈夫でしょう。まあ、その内に農水省の検査官の民営化も考えていますから、大丈夫でしょう。」

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