富士山

富士山なんでもかんでも資料室

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富士北麓の地名由来

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大目村の由来
 富士山が、突然ひょっこり湧き出た時、ドドド、ドド−ン、という異様な響を四辺にとどろかした。その時ならぬ音を聞いて、今の甲斐国北都留郡大目村の人達は、山崩れかと思って表へ飛び出して見たら、眼の前にとてつもない高さの富士山が湧き出ておったので、大きな目を見張って二度びっくりした。それから大目村の名が出来た。
 賑丘の由来
 同じ郡の賑丘の人達は、不思議な音楽が聞えて、すこぶる賑やかなようなので、何事だろうと飛び出して二度びっくり、「やあ、お山の移転だ。」といってたまげ、
 大嵐村の由来
今の南都留郡大嵐村の村人たちは、その音を、はじめ大嵐の襲来かと思ってびくびくものでいたが、やがて静まったようなので恐々出て見たら、雲に突き抜けた霊峯の出現であったので、「これはどうだ。天と地とが繋った。」と驚き叫んだ。
 鳴沢村の由来
 その又隣村の鳴沢では、怪しい沼の沢鳴かといぶかって、皆大騒ぎしたが、確かめてたら富士の山鳴りであったというし、
 道志村の由来
道志村の人達は、「これはどうした事だ。」とびっくり仰天し、
 平栗の由来
平栗の里人たちは、地面にひれ伏してぶるぶるものでいた。その様子が毬粟の平つくばったように見えたというので、今でもその地は、それぞれそういう名で呼ばれるということである。
 明見村の由来
 明見村の人達ばかりは、一向そんな音にも驚かず、誰一人、出てその不思議の山の湧出を見ようとする者がなかったので、近くの村々のおせっかいが、「おうい、此村の衆よう!出来り上手(はで)見さっせ、(出て上の方を見よ)はんてはんて(急いで急いで)、と触れ歩あるいたが、この村の人達は、誰も彼も、「明日に見よう。」といって、その日には、誰一人出て見る者がなかった。ところが、その又翌日には、この村の人達が見ようとしても、見られないような地勢になってしまったので、この村からは、それで、もう何処からも永久に富士の霊姿を見ることが出来ないように変ってしまった。それで、この村を、それから明日見村というのだという。
  
 川柳(参考、富士山をめぐる川柳歴史散歩。清博美氏著)
  孝霊の前は名はなき明日見村
  仰向いて嘘だ嘘だと明日見村

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