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宝永噴火のこと
富士山と周辺の伝説(泉昌彦先生)
[ 歴史&環境&公徳心ツアー ]
2018/10/28(日) 午前 8:27
宝永4年11月23日(太陽暦では、1707年12月16日)午
前10時ころ、富士山は南東斜面より大噴火した。噴火
は、12月9日未明まで16日間断続的に続き、新たに開い
た宝永火口から噴出した火山礫や火山灰などの噴出物
は、偏西風にのって静岡県北東部から神奈川県北西部、
東京都、さらに100km以上離れた房総半島にまで降り
注いだ。
平安時代の貞観(じょうがん)噴火では、溶岩流を噴出する
穏やかな噴火であったのに対して、宝永噴火は、粉砕
された噴出物を噴煙とともに上空高く舞い上げる爆発
的な噴火であった。現在では、前月4日に発生した宝
永東海・南海地震と噴火との関連性も推測されている。
幸い冬季であったことや、火口近くに集落が無かっ
たことなど、いくつかの要因から、噴火による死者の
記録は残っていない。しかし、推定1.7km3(マグマ量
に換算して0.7km3)の噴出物は、家屋の倒壊や農耕地
の耕作不能化をはじめ、流出した火山灰による河川氾
濫などの二次災害を引き起こし、長期間、広範囲にわ
たり影響を及ぼすことになる。
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