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憧憬
夏の夜の徘徊
海を目指してはしる
チマチマした街を離れて
東へ東へと走る
木々が薄明に目覚める頃
道端に腰を下して海を見る
刻々とかわるひかりの加減
深い藍から薄い赤紫へと
蒼空も波も僕を染めている
早起き舟が糸を曳く
昨日と何ら変わらない朝の海
人の心の在りようのままに
朝の海は僕の指の先にとまる
阜可 忠
令和元年八月三日
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