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フクロムシ&コブクロムシ怪獣なんでも研究所
地震、噴火、核ミサイル いつ現れるのか プルガサリ…

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 Capter55『 突入!』
 数時間後、横浜市郊外いぶき野付近、閑静な住宅街が物々しい異様な空気に包まれていた。米森から報告を受けた統合司令部が辰興の身柄を拘束するため陸自特殊部隊を現地に派遣したのだった。
辰興の洋館は静寂に包まれている。周辺住民も避難し、人の気配はまったく感じられない。周囲を取り囲んだ特殊部隊の隊員たちはプラスチック爆薬を使って塀の一部を破壊すると、慎重に廃墟の敷地内へ突入した。
隊員たちの後方に案内役の米森、そしてそのすぐ後ろに貴幸と手錠で拘束された井氷鹿の姿があった。
   南東の海岸方向に目を移すと、空一面を覆うように漆黒の巨大な影が空中に浮かんでいるのが見える。天磐舟はすでに上陸し、鳥浜上空付近に差し掛かっているように思われた。

 先見小隊がテラスから館内部に進入しようとした瞬間、天磐舟から青白い閃光が放たれた。蒼龍王のハドロンビームだ。数キロ先から発射されたにもかかわらず光の鞭は、沈黙の館を正確にヒットする。館は跡形も無く粉々に砕け散った。後方にいた貴幸たちは爆風を避けるため地面に張り付くように突っ伏した。一瞬ひるんだスキに井氷鹿が貴幸の腕を振りほどき駆け出す。
「待て!危ない!死ぬつもりか!」 
貴幸と米森もすぐに立ち上がり後を追うが、爆風で舞い上がった粉塵で視界が遮られ見通しがきかない。米森が倒れた自衛隊員を避けようとして転倒する。
   あわてて態勢を立て直そうとすると、前方の粉塵のベール越しに大きな球状の光が見えた。淺黄と館の地下で目撃したワームホールが、直径20mほどに巨大化して破壊された屋敷後に浮かんでいる。球体はどんどん大きくなっていく。井氷鹿と貴幸のシルエットが球体に吸い込まれるように消滅した。

「待避!吸い込まれるぞ!全員待避〜!」隊長が大声で叫ぶ。
半数以下に消耗した隊員たちは各自転がるように敷地内から撤退する。
   いつのまにか巨大な浮遊する岩塊は、屋敷のすぐ上空まで到達していた。

   大きく膨張した七色に輝く球体はゆっくりと上昇をはじめた。直径はすでに50mになろうかとしている。そして岩塊底部中央に静止すると、光度を上げ、まるで鼓動するかのように規則正しい明滅を繰り返し始めた。誰もが不吉な前兆を肌で感じ、なすすべも無く沈黙して上空を見上げていた。
   幸いハドロンビームによる第2波攻撃の兆候はない。岩塊の端部に蒼龍王の姿は確認できなかった。まるで日食に浸食されたように岩塊の影に包まれ、いぶき野付近は一面暗闇と化した。 

   陸自のOH-1が偵察のため岩塊上部に接近を試みたが、岩塊自体が強力な電磁波を発しているため、計器が乱れ至近距離に近づけない。影響のない周辺から目視により遠巻きに状況を監視するしか方法がなかった。
   しかし岩塊上部はチムニー状の突起が林立し、水蒸気を激しく噴出しているため、目視が極めて困難な状況で蒼龍王の姿を確認することができない。ハドロンビームは磐舟の底部から発射されたようにも思われた。

   その頃…
「横浜港沿岸索敵中の海自哨戒ヘリ“くまたか”より報告。15:30新港ふ頭東岸にジャイガー、イリス再上陸!断続的に闘争を繰り返しながらみなとみらい方面へ侵攻中!」
  危機管理センターに再び緊張が走る。
「現状の残存火力を国道1号線に集結。横浜市街地への侵入を断固阻止するんだ」
「大臣!戦車大隊の損耗が著しく、補給経路も寸断されているため反撃不可能です」
「空自の戦闘機はどうなんだ!」
「百里、横田両基地、稼働できる機体把握できません。米軍の打撃群も被害甚大戦闘不能」
「くそ!化け物の群れが野放し状態か…」
 棚橋防衛大臣の聞き飽きた罵声が再び危機管理センターにむなしく響く。
「棚橋君とにかく人命が大事だ。現場の自衛隊は市民の避難に全力を尽くしてくれたまえ。これより展開中の各部隊は使用不能な残存火器は抛棄し、市民の避難誘導を最優先に行動するよう通達していただきたい」
山岸総理は冷静に棚橋大臣を諭すように命令を下した。

   満身創痍のジャイガーとイリスはみなとみらい地区を縦断、JR東海道本線沿って徐々に北上しながら、横浜の中心街へ向かってじりじりと迫っていく。
一進一退の凄惨な闘争はいつ終わるとも知れない。2体の通り過ぎたあとには跡形も無く崩壊した建物や工作物の残骸が累々と折り重なっていた。

   同時刻、北東方向から磐舟に1機の空自C-2輸送機が電磁波影響エリアぎりぎりまで接近していく。後部に大型の輸送用グライダーを牽引している。そのグライダーを操縦しているのは櫛田一尉、操縦席後方には陸自の戦闘隊員5名と、似合わない借り物の戦闘服を身につけた千里と真弓そして淺黄の姿があった。浅黄の持った天羽々斬と首にかけた4つの勾珠は磐舟の明滅に答えるかのように妖しい光を放っている。

「アメノシラトリよりスサノオ、17:00 オペレーション“トリカミ”発動!」
 グライダーは音も無くC-2から放たれた……

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「シン・ゴジラ」の圧倒的なリアリティを体感しちゃって
しょぼいプロット書く気持ちが萎えちゃってるんですけど〜ダハハ
クライマックスまでもう少し…気を取り直してがんばりマッス

決戦の舞台が整い、主人公たちも怪獣たちも集結デッス
ついにすべての謎が解かれそう…かなかな
最終決戦の火ぶたが切って落とされる
次回、期待しないで乞うご期待

PS:イリス対ジャイガーのくだり、思うところがあって若干修正しました
続きはまたのちほど…デヘヘ

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