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先週3月28日にフジテレビ開局60周年特別企画として放送された、松本清張原作の長編ミステリードラマ「砂の器」デッス
2018年10月—。ハロウィーンの渋谷。街は仮装した若者たちであふれかえっている。そんな中、駅の裏手の人目につかない場所で中年男性の遺体が発見される。渋谷西署に捜査本部が設置され今西刑事も加わることに。遺体は顔と手の平を潰され、身元不明のままだった。現場付近に、血のついた白いシャツを着た青年の目撃証言を得ることができたが、犯人なのか、ただの仮装した若者なのか?さらに、殺害現場へと続くひとけのない道でふたりの男の目撃情報が。ひとりは被害者と推定され、もうひとりの若い青年が有力な容疑者とみられたが暗かったため顔をはっきりと認識することができなかった。しかし目撃者によると、被害者の男性が東北訛りであったこと、さらに会話の中で「カメダは相変わらずだ」という言葉を発したことが明らかになる……
松本清張の名作「砂の器」は過去4度TVドラマ化されててこれが5度目だそうです
2004年中居さんが和賀英良を演じたTBS日曜劇場はうっすら記憶に残っています〜
しかし私にとって「砂の器」というと、1974年に公開された野村芳太郎監督の映画の印象がほとんどすべてです。日本映画の中で最も感動した作品で、犯人和賀英良の宿命に何度観ても涙があふれて止まらなくなります
今回のドラマの舞台は2018年になっていますが、過去のTVドラマに比べると原作というよりは野村作品に近づけようとしている意図が充分理解できます。しかしTVドラマの限界なのか過去の物語と同じく本浦親子の放浪原因が原作や野村作品と大きく異なっています。もちろん時代背景が違うのでいたしかたないことではありますけど、あの悲劇の放浪が「宿命」というにはあまりにも淡泊で描ききれていません
問題は演出なのか、脚本なのか、それともキャスティングなのか…野村作品の悲哀の情景とはほど遠い描写でした
では現代設定では描けないかというと、原作は違いますが「祈りの幕が下りる時」では福澤監督がみごとに野村作品のテイストを再現されてました
キャストの力量にも左右されますが、脚本と演出が優秀であれば、現代設定でも十分あの感動を再現できるんですよねェ〜
その点では映画と比べるとどうしてもTVドラマではクオリティが落ちてしまいます
開局60周年特別企画とか銘打って「砂の器」をリメイクするのであれば、スタッフもキャストもそれなりの覚悟とプライドをもって携わっていただきたいものです
そういう点では、今回のTVドラマは残念ですが、すべてにおいてかなり辛口の評価しかできませんです〜中島くんはアイドルから脱皮できず経験不足でとても音楽家和賀英良には見えなかったし、東山さんの今西刑事も丹波哲郎さんに比べるべくもありませんでした
まあ、物差しになるのが野村作品ですからハードルが高いのは致し方ないことかもしれませんが、「祈りの幕が下りる時」を観たあとだけに、これほど映画とTVドラマに表現技術の差が出るとは…なんとも愕然ではありましたですゥ
「砂の器」は不朽名作ですから、これからもドラマ化される機会はあると思いますから、いつか野村作品を越える悲哀のドラマが観てみたいですねェ〜初めて野村作品を観たときのようにラスト30分間「宿命」をバックに号泣してみたいです〜ダハハ
フジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』スペシャルPR
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