川崎エムブレム

心理カウンセラーとカラーセラピストとお好み焼き検定資格を取得しています。

他のお話

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

別れ

団長が…グレイルが死んだ…

アイクにそう告げられた時、私には理解が出来なかった。
理解できないままアイクにグレイルの横たわる場所へ連れてこられた。
いつものようにただ寝ているだけのグレイル。私の目にはそう映った。
しかし、いつもと寝ているグレイルとは違う。

腹部からおびただしく出血している…
 
これが致命傷になったのだろう。
それ以外の外傷は見られない。
そしてグレイルはピクリとも動いていない。
そんなグレイルの姿を見て、アイクの告げた言葉と…現実とに私は向き合うことが出来た。


…グレイルが死んだのだと…


私はアイクに一つのお願いをした。
せめて私にグレイルの体を綺麗にさせて欲しいと…


貫かれた腹部の血を拭くため、私はグレイルの上半身を脱がせる。
血によってグレイルの衣服と体とがくっ付こうとしていた。
それを私は丁寧に剥がしていく。
やがてグレイルの上半身と衣服とが分かれた。
私は濡らしたタオルでグレイルの鍛えられた上半身と、貫かれた傷跡を拭く。
拭いていきながら、私の脳裏には今までの思い出が蘇る。

初めてグレイルを見たあの時。
グレイルに師事してもらった時。
私の悩みを相談した時。

そして


エルナが居たのを知っていながら…私が彼に告白した時…


様々な思いが去来し私は気が付いたら、涙が零れていた。


私の愛しい人
その人はもう何も話さない
動くことも…ない


私はこれから彼の優しい眼差しがない世界で生きていけるのか。
突然不安になった。

私の眼からは更に涙が…


私はその不安を消す為、一つの案が浮かんだ。

でも、本当のところは違った。

不安を消すなんて、ただの言い訳。
私が以前からしたかったことを実行しようとした。

卑怯な言い訳を自分の味方にして…


私は動かないグレイルの顔に近づいていく。そして、私は友に許されない許しを乞うようにつぶやく。




「エルナ…ごめんね…」





私はグレイルと初めての、そしてお別れの唇を重ねた…

苦手なのは仕方ないさ

ザァァァァ…

女神アスタルテの審判が下って早数日。
外は雨。いつもは雨でも進軍の足を止めるアイク軍ではないが、流石に長期の遠征でもあり負担を軽減するために、本日は休憩日として当てた。
そんな日。

コンコン

ミストはジルとお話しようと、ジルに割り振られた部屋のドアをノックする。
「どうぞ」
部屋の中からジルの声がした。
それを合図に、ミストが部屋の中へと入る。
「ジル、こんにちは」
ミストはそう言いながら、部屋にいたジルへと視線を流す。
と、そのミストの視線の片隅に黒い甲冑の男がベッドに横たわっている姿を捕らえた。
その人物はジルがいるならそこにいるのが当然といった人物、ハールだった。
ミストがハールを見てその存在に気が付いたことを察知しジルが、
「なんか、勝手に私の部屋に居ついちゃって…」
呆れ顔で言う。
「ふ〜ん…仲が良いんだね」
ミストがそう切り返すと、
「べ…別に…な…仲が良いとかじゃなくて…」
しどろもどろになりながら、ジルは弁解をしようと試みる。
その顔は瞬間で真っ赤になっていた。
「ふふふ…」
ミストはそんなあわてふためくジルを見て、笑みを零した。
「…もう!ミストの意地悪!」
ジルはそう言いながらミストから顔を背ける。
「ごめん、ごめん」
ミストがジルに軽く謝罪をする。
ジルは別にさほど怒っていなかったのだろう、直ぐに笑顔でミストに振り向く。

ザァァァァ…

未だに降り続く雨を窓から見て、
「それにしても…よく降るね」
ミストが感想を漏らす。
「本当だね」
ジルもそれに同意する。
「もしかして、雷も落ちるのかなぁ」
ミストがふと零した言葉に、
「ミスト止めてよ。私、雷はちょっと苦手なんだから」
ジルが少し怯えるように言う。
とその時、空が光り…

ズガァァァァァァン!!

稲妻がそれほど遠くない所に落ちた。
「キャ!!」
ジルはそんな小さな悲鳴を上げ、目の前にいるミストに抱きついた。
ミストの胸の中で震えているジルを見ながら、
「そっか。そう言えば、竜騎士って雷に弱いもんね」
そんな感想をジルを抱きとめながら、口にした。
そして、その感想を漏らしたミストは、何気なく先ほど視線の先に入った人物へ視線を流す。







ハールは先ほど寝ていたベッドに姿はなく、部屋の隅で頭を抱えて小さくなってガタガタと震えていた…

朝食を作ろう!

「ふぅ…暖かい日差しですねぇ…」

今朝の私はカップに注がれたモーニングコーヒーを口に運びながら、
ゆっくりと流れる時間を、降り注いでくる朝の日差しを楽しんでいた。
あ、申し送れました。私はオスカーです。
いつもなら朝といえば私は朝食を作っているのですが、
今日は朝食を作らないでのんびりとしています。
その理由は、


「オスカー!今日は私とヨファで朝食作るから、作らなくていいからね。
ほら、たまには作らないと腕が鈍っちゃうから☆」


とミストが申し出てくれたからだ。
ミストのその申し出を無下に断ることもないだろう、
そう考えて私はミストとヨファに朝食を任せました。

すでに厨房へミストとヨファが姿を消して小一時間ほど。
その間、私の耳に聞こえてきたのは小鳥達の朝のさえずり。


ではなく、



ちゅど〜〜ん!!



「ちょっと!ミストちゃん!それはだめだよ!!!」


「え!何よ、ヨファ!?」


どか〜〜ん!!



「だからだめだっていったじゃないさ!!」


「ヨファの分際で私に意見するつもり!?」


ずが〜〜〜ん!!





私はそんな音を聴きながら残っているコーヒーを喉に流し込み、
厨房から目をそらして一人ごちる。




「何ができるのでしょうねぇ。楽しみです」

おひめさま?

「やっぱりいいわね〜」
ミストが今読み終えたばかりの本を閉じて、感想を漏らす。
「なにを読んでたの?」
そんな感想を聞いていたヨファがミストになんのことか尋ねる。
「これよ、これ〜」
と言いながら、ミストはヨファにその本の表紙を見せる。
ヨファはその本の表紙をまじまじとみて、そのタイトルを声に出す。
「…シンデレラ?」
「そう。シンデレラ」
タイトルを読み終えたヨファにミストが話し出す。
「やっぱり、女の子はお姫様にあこがれるわけなのよ」
ミストはシンデレラの本を胸に抱きしめ、その世界に浸っている。
ヨファはそんなミストを見て、
「ミストちゃんもやっぱりお姫様にあこがれるんだ〜」
そんな言葉を口に出す。
「当然じゃないの!」
ミストは何故か語尾を強くしてヨファに言う。
そんなミストにヨファは体を硬直させてる。
先ほどまでのミストの態度とは違いすぎたため、ヨファは驚いたのだろう。
ミストはそんなヨファのことを知ってか知らずかわからないが、彼女なりのお姫様論を話し出す。




「自分で稼いでやりくりしてつめに火をともすような生活から一夜にしてお姫様になるのよ?
お姫様になったら民衆から税金を搾って搾って搾り尽くして、その血税を使って優雅に暮らせるのよ!?
嗚呼…お姫様…こんな素晴らしい職業、他にはないでしょ!?」




自分の台詞に酔って、恍惚の表情をしているミスト。
そんなミストを見ながら、ヨファは思った。





アイクが爵位を返上して本当に、本当によかった…と。

すいません!

昨日書いた話ですが、
エリンシアをステラに修正いたしました。
ラルゴの店によくいるキャラと言えばエリンシアよりステラのほうがしっくりきますし、
エリンシアが出てくる必然性がイマイチな気がしましたので。

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。







…べ、別にステラのことをすっかり忘れてたわけじゃないんだからね!←とか書いておきます(笑

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


.
さけ
さけ
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(41)
  • didgedilli
  • 夏音
  • みぃ汰
  • ゆう
  • * 「 よく やったな スライム。 」
友だち一覧
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事