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「やれやれ・・・やっとベグニオンに着いたか」
タニスはゆっくりと城の天馬着地地点へとゆっくりと降下する。
天馬から降りて、
『よし。それではサナキ様にご報告するか』
直ぐに行動を起こす。
カツン・・・カツン・・・
長い廊下を歩きながら、タニスは考える。
『ふむ・・・果たしてどのようにご報告をすればいいものか・・・
見たままをお伝えすればいいのだろうか?しかし・・・イマイチ説得力がなさそうだな・・・』
確かに、異国の服と文化にサザとトパックとワユが洗脳されているだけだ。
それを言ったところで、納得させる事が出来るのだろうか?
疑問である。
疑問だらけである。
『ふぅむ・・・』
顎に手を当てながら、思案する。
そして、そんな時に違和感のある音が響くのが聞こえる。
キィン・・・
剣のぶつかり合う音だ。
『何・・・剣の音!?』
耳を頼りにその方向を聞き分ける。
聞き分けた先は・・・まだ先の皇帝の間だった!
「チッ!」
舌打ちをし、タニスは剣を抜いて走り出す。
『私がベグニオンを離れている間に、サナキ様に刺客が放たれたのか?』
いまだベグニオンの象徴であるサナキ。そのサナキを亡き者にしよ
うと画策する者は、悲しいかな・・・まだいるのだ。
剣を弾く音が聞こえるという事は、サナキの腹心、シグルーンが護っているから聞こえているのだろう。
キィン!!
先ほどより鮮明に聞こえる剣の音。皇帝の間に近づくにつれて音が大きくなる。
タニスは皇帝の間にたどり着き、扉を蹴り開ける。
「サナキ様!ご無事ですか!!」
ズバァ!
「ぐぁぁ・・・」
見知らぬ服装をした人物が、最後になったのだろう目の前の男を斬る。
その人物は剣を鞘に収め、視線の先の・・・車輪のついた箱だろうか?に声をあげる。
「大五郎!!!!!」
「ちゃ〜〜〜〜〜〜ん!!!!!」
車輪のついた箱?から返事が聞こえ、その姿が見える。
車輪のついた箱?からみえた姿、それは・・・サナキだった・・・
タニスは目をぱちくりさせて、先ほど男を斬った人物をよ〜く見る。
服装こそ違うが、まさしくそれは・・・シグルーンだった。
「な・・・なにをしているんですか・・・?」
タニスが聞く。
「ふむ・・・この本の真似事をな・・・」
サナキが差し出す本をタニスが読む。
「子○れ狼・・・」
「いや〜なかなか楽しいですわね。サナキ様」
「うむ、そうじゃのう」
喜々としている二人。
先ほど斬られた男が立ち上がり、
「どうします?もう一回やりますか?」
「ええ。お願いしますわ」
ニコリとシグルーンが言う。
倒れていた男達が配置?につき直す。
そして、再度斬りあいが始まり・・・
「大五郎!!!!」
「ちゃ〜〜〜〜ん!!!」
タニスはその光景を見て思う。
『晩御飯は馬刺しで決定だな・・・』
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