川崎エムブレム

心理カウンセラーとカラーセラピストとお好み焼き検定資格を取得しています。

慢心

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慢心 3

扉を開けて姿を現した人物。
その人物はとても異様な風体をしていた。
服装はそれほど不振なところはないのだが…
大きな鎌が肩から担ぐようにして持ち、
顔は仮面で隠されている。
その仮面は、いかにも道化といったもの。
しかし仮面はその人物の長くて赤い髪が振り乱されていて、はっきりとその全貌が見えなかった。


そんな人物が姿を現した。

あまりにも意外な人物の登場に店内に居た誰もが凍りつくように固まる。
『なんだ?あれは?』
その場に居た人物は誰もがそんな心境だったのだろう。
しかしその人物が店内を見渡している時に、店内に居た一人が口を開く。
「なんだ、アンタ?余興でもしてくれるのか?」
それはボーレだった。
ボーレは酔っていた勢いもあり、そんな事を尋ねたのだろう。
すると、
「じゃ〜、早速なんかやって見せてよ〜」
それに同調したこれまた酔っているワユが賛同する。
そんな酔っ払い二人を道化が見て
「ククク…」
低く、肩を震わせながら、笑う。
ボーレとワユが道化のそのしぐさにピクリと反応する。
そんな反応を察知してか知らずか、その道化は続ける。
「これはこれは、公明なグレイル傭兵団の…お荷物二人組みじゃありませんか?」
道化は二人の座るテーブルに近づき、
「そんなお荷物が、酒に酔って憂さを晴らす…ねぇ…」
二人を見やる。
酔っているのが流石にボーレとワユも喧嘩を売られているのだとわかる。
その二人が動く前に、道化は出口の扉まで飛び退り、
「何か余興を見せて欲しいのだろう?じゃ、こっちで面白いものを見せてあげよう…」

キィィ…

静かにドアを開ける。しかも、誘うかのように恭しく一礼などして…

ここまでやられたボーレとワユは、
「いいだろう、上等だ!」
「手加減してあげないからね!」
鼻息荒く、表へと出て行った。

慢心 2

「もう知らない!キルロイさん、いこっ!!」
ミストに引っ張られながら、キルロイも酒場を後にする。
ミストが呆れたその状況とは…

「んだよ、別に俺は酔っ払っていませんよ〜だ!なぁ、ワユ?」
「そうそう。あたし等全然酔ってないよね〜。あははははは」
ボーレとワユが酔っ払っている光景だった。
ミストとキルロイが去り、その酒場にいるのは酔っ払ったボーレとワユ、
それと離れたテーブルについているティアマトとガトリー、店の主人の五人だけになっていた。
本当は他の客もいたのだが、ボーレとワユの馬鹿騒ぎを目の当たりにした人たちは去っていったのだ。
そんな騒いでいるボーレとワユを横目で見ながら、
「ティアマトさん…あいつ等いいですか?」
ガトリーが言う。
「う〜ん…」
ティアマトも困惑気味だ。
確かに酒に酔うこともあるだろう。酔ってもいいだろう。
そう考え、ティアマトは彼等を黙認していた。
しかしだ。
彼等は酒のマナーがなっていない(私のことじゃありませんよ?)
そんな彼等を未だに飲ませ続けていいのだろうか?(私はそんなに飲みませんよ?)
既に他のお客さんに迷惑をかけてしまっているのはまずい事ではないのだろうか?(私じゃ…)

様々な考えが頭を過ぎり…


ティアマトとしてもやはりこの二人をもう飲ませるのはやめた方がいいだろう。


ガタッ…
ティアマトが椅子から立ち上がったと同時に、


キィ…


酒場の扉が開いた。

慢心 1

「かんぱ〜い!」
アイクとセネリオが旅立ち、人数の減ったグレイル傭兵団。
しかし仕事の依頼は減ることもなく、数々の依頼をこなしていた。
そして、久々の大きな仕事をこなし、久々に町にある酒場で酒盛りをすることに。
ごきゅ…ごきゅ…ごきゅ…
「ぷっふぁぁぁ!!仕事終わりだと酒ってうまいんだな!」
ボーレがジョッキを空にする。
ごきゅ…ごきゅ…ごきゅ…
「ふぅ〜〜!ホント、おいしねぇ!」
そんなボーレに続くように、ワユもジョッキを空とまではいかなかったが、かなりの量を喉に流し込んでいた。
「おっ!ワユって結構飲むんだな!」
そんな飲みっぷりを見たボーレが言う。
「ボーレほどじゃないけど、私だって飲めるんだからね〜!」
ワユは胸を張って言う。
「流石、最強を目指すだけあって、酒も最強を目指すってか!?」
ボーレはわははと笑い出す。
「ボーレだって、戦いで強いだけじゃなく酒も強いじゃん!」
ワユも負けじと笑い出す。そして、
「おう!俺とワユが組めばどんな奴だって負けねぇさ!」
「うん!そうだね!私達、最強じゃ〜ん!!」
二人は酒に酔っているのだろうか?上機嫌にそんなことを言い出す。
「もう、ボーレもワユも飲みすぎよ!」
そんな二人にミストが注意をする。そしてミストは同じテーブルにいるキルロイに目を移して、
「キルロイさんも二人を止めてよ!」
同じく注意するように言う。
しかしキルロイは、ただニコニコと微笑むだけだった。


そこから離れたテーブルについている一人の男がイライラしながらその光景を横目に見て、
「おい、ティアマトさん!アイツ等どうにかしろよ!」
ティアマトに言う。
ティアマトは、
「まぁたまにはいいんじゃないの?どうせ酔っぱらったら誰だってあんなになるのはわかってるじゃないの。ねぇ?」
と言葉を返す。
「そうっすよ!あっちはほっといてシノンさんも飲みましょうよ」
ガトリーがそういうと、シノンにグラスを手渡す。
「…ケッ!!」
そう吐き捨てると、ガトリーから受け取ったグラスの酒を乱暴に飲み干す。
「こんなんだったら、オスカーやヨファと砦にいりゃよかったぜ」
ヨファはまだこの場に来るのはふさわしくないとオスカーが申しでたことにより、
二人は砦で留守番をしていた。
そんなこんなで、こちらのテーブルはティアマト、シノン、ガトリーの三人。
あちらのテーブルはボーレ、ミスト、ワユ、キルロイの四人となっていた。
そしてシノンがまたあちらのテーブルを見ると…


「そう!俺達最強!!」
「誰にも負けないよ!!」

ボーレとワユの二人が先ほどよりも輪をかけて騒いでいた。
シノンは椅子から立ち上がる。
「シノン、どこ行くの?」
ティアマトが聞く。
シノンは、
「こんなとこでアイツ等の思い上がった自慢話なんざ聞いてらんねぇから、先に帰る!!」
そういい残し、酒場から出て行った。


まだ夜もふけたというわけでもなく、外には人通りがあった。
そんな人並みをシノンは歩く。
『ケッ!何が最強だ!』
未だにボーレとワユが言っていた言葉にむしゃくしゃしていたシノン。
そんなシノンの耳に、
「いらっしゃ〜い。珍しいものもあるよ〜。ちょっと見てってよ〜」
道の片隅で店を広げている一人の商人の声が聞こえてきた。
シノンは何気なく、その地べたに店を広げている商人の所へと近づいた。
商人は店にきたその客に、
「おっ!お兄さん、どう?珍しいものがあるよ?」
商売を始めた。
シノンは何気に店の品揃えを眺める。
所詮、珍しいものがあるなんて言葉は商売人の常套句。
シノンもそんなことは知ってはいたが、なんとなくこの店にきてしまっただけだ。

『んだよ…ろくなもんねえじゃねぇか…』

そんなことを思いながら隅々まで店の商品を眺め…
「…ん?」
ひとつの品物に目を奪われる。
『ちょっと待てよ…』
そして先ほど一度見た商品をもう一度見直す。
『これとこれを使えば…』
シノンは顎に手を当ててしばらく考える。そして…


「オヤジ、これとこれをくれ」
「お兄さん、毎度!」

二つの商品を購入した。


シノンは先ほどの人通りからはずれ、一本外れた人気のない道で先ほどの商品を二つを見ながら、



「これでアイツ等に思い知らせてやるか…」


フフフと不敵な笑みをこぼしていた。

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