川崎エムブレム

心理カウンセラーとカラーセラピストとお好み焼き検定資格を取得しています。

戦争の現実(新・暗黒竜と光の剣)

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

序章 その後

戦いは終わった。
結果は自分の生まれ育った王宮アリティアからの敗走。
マルスは今日という一日を忘れることは無いだろう。
平和が続いていた毎日を壊した一日を…
安否のわからない、父、母、姉。
王宮で暮らしていたみんな。

そして、唯一目の前で別れを見送ることとなってしまった、
ゴードンのことを…

マルスは己の力の無さを悔いていた。
『ボクがみんなを守れるほど強ければ、こんなことになんか』
目の前でパチパチと音を立てて爆ぜる焚き火を見つめながら。
「マルス様。お食事をお持ちしました」
マルスが振り返ると、背後にはジェイガンがマルスの食事を持って立っていた。
食事…と言っても、突然の襲撃によりそれほどの食べ物も無く、マルスが手渡された食事といえば、
皿にスープがあるだけ。
そのスープを、
「いらない…」
マルスは拒否した。
ジェイガンはマルスの意思を尊重し、
「わかりました」
そのスープをマルスから受け取り、マルスを一人にしておこう…とその場を去ろうとした。
「ジェイガン…」
「はっ…」
マルスの声に、ジェイガンは立ち止まる。
マルスは背後のジェイガンを見ないで、焚き火を見ながら話す。
「ボクは…どうすればいい…」
ジェイガンもマルスを背にして話す。
「マルス様はどうされたいのですかな?」
マルスは、
「ボクは…アリティアを取り返したい!」
強い瞳で焚き火を見据えながら言う。
ジェイガンは空に浮かぶ星を見て、
「でしたら…強くなりなされ…今よりも…誰よりも…」
優しい口調で告げた。
「ああ!ボクは今より強くなる!そして、みんなを…アリティアを取り戻すんだ!」
マルスは力強く、自分に言い聞かせるように宣言した。
マルスは背後を振り返り、背中を向けているジェイガンに言う。
「ゴードンは…やはり…」
ジェイガンは振り返りもせず、
「はい…」
一言だけ答えた。
その答えで二人の会話は成立していた。

ゴードンの死…を。

マルスは焚き火に向きかえり、誓う。



『ゴードン…君に助けられたこの命で…君の仇を必ず…討つ!!』

序章

「そっちにいたか!」
鎧を着込んだ重歩兵が叫ぶ。
「いえ、いません!」
その返答を一人の軽装備の兵士が答えた。
陥落している王宮の中を探し回る兵士達。
彼等はこの王宮を守護する兵ではない。
彼等こそ、この王宮アリティアを陥落させたグラ兵。
そんな彼等が探すは、アリティア唯一の王子マルスの姿だった…

「マルス様、こちらです」
フレイに先導されながら、マルスは走る。
住み慣れた王宮アリティアを背にして。
マルスの胸に去来するのは何だろう。
怒り?悲しみ?憎しみ?
何かはわからない。
ただ、決して良い感情ではない事は確かだった。
王宮脱出の際、ジェイガン、アベル、カインを仲間にし、
戦力を確保したマルス達。後はアリティアの土地を離れるだけ。
その途中、捕らわれていたゴードンを仲間にする。
が、その時後方から敵の増援が。
「ええい!マルスはあそこにいるぞ!早くあやつを殺すんだ!殺した者には褒美を出すぞ!!」
増援を指揮する敵将は仲間達を鼓舞するかのように、マルスの首に賞金をかけた。
「おおっ!」
増援の敵兵は我先にと、マルスの下へと走りよる。
後方からの増援はとてもじゃないが、今の戦力で戦うにはあまりに無謀。
しかし後方の戦力とは裏腹に、前方の戦力は現存戦力で戦えば何とかなるほどの戦力。
ジェイガンは銀の槍を一振りし、
「マルス様、私達が前方の道を開けまする!行くぞ、アベル、カイン!!」
「はい!」
アベルとカインも先陣を切って走るジェイガンを追うように続く。
走りながら、カインが後方のフレイに叫ぶ。
「フレイ!マルス様を護りながら続いてきてくれ!!」
「ああ!我が命に代えても!!」
フレイも道を切り開く三人の心配を振り払うかのように力強く声を返した。
そんな中マルスは、
『何故…ボクが弱いばかりにみんなに命を賭けさせてしまうなんて…』
自らの弱さを呪っていた。
そこに、先ほどから無言の彼が口を開く。
「フレイさん。後方の兵が追いついてきます」
ゴードンにそう言われ、フレイも後方を振り返る。
「くっ…」
忌々しく呻くフレイ。
そんなフレイにゴードンは言う。


「フレイさん。ボクが走り出すと同時にマルス様を担いで前方へと向かってください」


「!」
その提案を聞いたマルスは、
「駄目だ!それじゃあゴードンが危険な目に遭うじゃないか!」
ゴードンの申し出を却下する。
そんなマルスにゴードンはニコリと微笑み、


「マルス様…無事に逃げてくださいね…」


後方へと…敵の有象無象と居る中へと駆け出した。
「ゴードン!!」
マルスが叫んで後を追いかけようとしたその時、マルスの体はふわりと宙に浮く。
「!?」
何が起こったか分らなかったマルスはすぐに気が付いた。
フレイに担がれていることに。
「フレイ!離せ!離すんだ!!」
マルスはフレイに命令する。
しかしフレイは、
マルスを抱え、そのまま前方へと走り出した。


「ゴードン!!ゴードーーーーン!!!」


マルスの叫びが空しく響く。



その声を背に受け、ゴードンは敵陣へと向かっていく。




『ライアン…もし生きて帰れたら、弓を教えてあげるからさ…』

ファイアーエムブレムとは戦争を扱った作品です。
その中で自軍の兵(キャラ)をいかに生存させるか?
というものです。
昨年新しく任天堂DSで、

”新・暗黒竜と光の剣”

という作品が発売されました。
この作品は
”自軍の兵の人数が少なかったら外伝のエピソードへいける”
という作品です。
人数が少ない、ということは外伝に行く為には
”味方キャラを死亡させる”
必要があります。
過去のファイアーエムブレム作品には
”プレイヤーの意思で仲間を殺さなければいけない”
ということはありませんでしたので、往年のファンからのバッシングなども多かったようです。
私もファイアーエムブレムという作品を全てプレイしていますが、
この新・暗黒竜と光の剣をプレイして思ったことは、

人が死ぬ。それが戦争だろう。

という感想でした。
いかに自キャラを生存させたとしても、その対価として敵キャラは必ず死んでいる。
そのバランスが少し崩れたら、死ぬのは…?

確かに男キャラと女キャラの愛をささやくようなシーンもあります。
が、根底に流れている設定は戦争。
それは否定できないこと。
そして戦争とは的だろうと味方だろうと人が死ぬこと。

ということで、ここに書かれる話では、

”味方キャラが一つのお話で一人は死ぬ”

というお話にします。
ですので、そういうお話を望まない方は見ないようにしてくださいませ。
多分、貴方の好きなキャラですら死ぬかもしれませんので…

全1ページ

[1]


.
さけ
さけ
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(41)
  • 楽天処女
  • ポケッチン
  • すなゆきん
  • shion
  • いちごアイス
  • さや
友だち一覧
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事