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私はマイユニット、エイジ。
アリティア騎士団に志願した者だ。
私が志願した理由…別にアリティアのためという訳ではない。
私ごときがそんなアリティアなんて大層な国を背負って戦うことを
考えただけで、そのプレッシャーで潰されそうになってしまう。
だから私はそんな理由で戦おうとは考えない。
私が戦う理由…
そんなもの自分の為に戦う。
それぐらいでちょうどいい。
例えるならば…
自らの戦う姿で戦場を照らす光を放つのがマルス様だとするならば、
その眩い光の届かない、暗闇の影で戦うのが私…
マルス様の後ろで影のように、闇のように戦う…
そう…それでいい…
誰にも気づかれない…そんな存在…
…
…
…
「マルス様。あの山賊のライフは残り1です。止めを刺して、経験値を獲得してください」
アランに言われ、マルスは、
「ああ、わかった!」
レイピアを構える。
「ちぃ!やられて溜まるか!!」
山賊も応戦するべく、斧をマルスに向ける。
二人が対峙し時が…止まる…
と次の瞬間!!
「ぐああ!!」
山賊がうめき、地に伏せる。
その山賊が倒れた後ろには、エイジの姿が…
「おい!エイジ!!お前何度も何度も、どういうつもりだ!!」
アランの言葉にエイジは答えず、その場を去っていく…
私はマルス様の影…
マルス様の近くで戦うもの…
その理由は…
”必ずマルス様に止めを刺すだけで倒せる敵が、用意されるから”
私はその敵にマルス様より先に倒し、経験値を得る。
ああ…なんて合理的なんだろう…
そして私が強くなった暁には…
”闘技場で稼ぎまくってやる!!”
金持ちになる方法のため…そう、だからこそ”自分の為に戦う”って言ったっしょ?
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