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産経新聞9月27日の正論は、国際教養大学学長・中嶋嶺雄氏による、「安倍首相は小泉外交の理念継承を」と題する論文である。要約してコメントしたい。
安倍内閣が登場した。内外の期待が大きい反面、総裁選の過程でも出ていたように、中国・韓国など東アジア諸国との関係をめぐって、アジア外交の先行きを危惧する見方もある。私は、安倍首相だからこそ、安心してわが国の進路を託せると思う。 靖国や戦争責任をめぐって、このところ繰り広げられている中韓の対日批判は、歴史認識として根本的に誤っているばかりか、外交にとって重要な、国際関係の道義にもとる。 そのような言動に影響されて、わが国の航跡が描き直され、将来の進路が左右されることになれば、日本の将来にとっても、アジアの全体像においても、さらには日米関係を含む世界の将来にとっても、深い禍根を残すことになる。 安倍氏が総裁選で、日中関係正常化の際、中国側が日本の戦争指導者と国民を区別した問題で、“そんな文書は残っていない。中国の見方は、階級史観でないか”と発言したことを、多くのメディアが批判した。 これは、安倍氏の認識が正しいのであって、中国迎合・反体制のマスメディアに同調して、安倍批判を行った対立候補の方が間違っている。“中国の世論に配慮したアジア外交を”という意見もあるが、とみに言論統制を強める中国に、世論など形成されるはずがない。 靖国問題がこのようにやかましくなった時代に、もしも小泉首相が一部の世論や中韓の主張に動じて、8月15日の靖国参拝という公約を実行しなかったら、日本外交は末永く中国的世界秩序に組み込まれてしまっただろう。 私は去る8月下旬、恒例の中国での定点観測に出かけた。今回は時間の関係で、北京と上海のみだったが、林立するビル街とは対照的な、不潔と貧困が並存していることなど、従来の認識を改める必要を全く感じなかった。しかし、大きな収穫があった。 北京空港からのタクシーの運転手は、乗り込むやいなや、“小泉はけしからん”と語りかけてきたのに、靖国にもA級戦犯にも全く無知であった。だが、帰途の運転手は、北京の乱開発を批判し、“日本精神は素晴しい。堂々と靖国へ参拝した小泉首相は立派だ。日本には日本の道理があるべきだ”と言った。この事実を、安倍首相はぜひ尊重してほしい。」 日本には日本の道理があるべきだ。何という明確なメッセージであることか。中韓に服従することばかり唱えている輩に聞かせたい言葉である。口を開けば民主主義をいう人間が、自らの主張を否定し、相手の言い分に服従を要求するとは、いかなる考えなのだろう。 とにかく主張しなければ、日本の考え方は伝わらない。安倍新首相は、村山談話に代る歴史認識に立って、堂々とアジアに自らの考えを発信すべきである。謝罪ばかり重ねていると、事実を知らない者は、ほんとうによほど悪いことをしたと思うだろう。
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