|
次はロシア。 2006/10/5(木) 午後 0:09 安倍首相は、マスコミ流にいえば「アジア外交の立て直し」に懸命だ。中国、韓国に相次いで訪問。その間に「村山談話」「小泉談話」の継承を発表、従軍慰安婦問題に関しても従来通り、政府として認めるスタンスを示した。 おそらく、安倍支持層の何割かは「失望売り」に走っているのではないかな。 これらの政策は、以前からの安倍氏の主張とは明らかに異なるものだ。では、何故、このような行動をとるのか?私はおそらく「米国の意向」だろう、と思っている。日本の首相は、米国の言うことなら聞くので、自分で発案したとは思えないのである。 中国や韓国との間には、少なくとも、民間ベースすなわち経済ベースで見た場合に、何も問題はない。中国のGNPの4割が対外投資で成り立っており、その筆頭が(香港経由を除く直接投資額で)日本である。韓日貿易においても、何も問題は発生していない。 小泉政権が証明してみせたことは、政治などは、国境間の経済活動にとって「あってもなくても関係ないもの、どうでもいいもの」だという事実であった。あえていえば、金がかかるだけムダである。 阿部首相が、この経緯を知らぬはずはない。 政治問題は、行き着くところ「経済」か「軍事」である。「外交問題」も、行き着くところは「カネ」か「戦争」か、どちらかが問題なのである。現状「カネ」には問題がない。つまり、軍事に問題があることになる。日本人は、戦後の平和思想の影響で、経済以外の問題には目を配らない傾向があるのだが。 阿部首相の外交のおけるメインテーマは「拉致問題」の解決につきる。そのためには「対話と圧力」と言っているが、その意図が「圧力」にあることは明白である。現に、阿部政権に変わってから、対北制裁は次々と強化されている。 「さらに事態が悪化した場合のオプション」も、考慮の内にある。 小泉首相の任期後半には、残念ながら拉致問題に関して進展が見られなかった。「最悪の事態のオプション」を考えた米国は、小泉元首相に靖国参拝の自粛を要請した。「朝鮮戦争の二の舞はゴメンだ、6カ国協議の参加国を黙らせておけ」かわりに、米国議会で演説する史上初の外国の首相にするから、と。小泉元首相は、これを断った。そのかわり「安倍に後をやらせるから、そのときは頼む」とブッシュに言った。ブッシュは納得した。それが「プレスリー訪問」の真相だ。マスコミには「遊びに行ったので、何もしてない」ことになっている。そういえば、マスコミはよろこんで、その通り書いてくれる。首相の悪口を言っておきさえすれば、裏を勘ぐる者はいない。 金正日は、この動きを察知して、突然の中国訪問を行う。「そのときは、人民解放軍が後詰めをしてくれ」しかし、胡錦涛は断った。中国は、経済発展だけで維持されており、その源泉は海外投資と対米輸出である、それをぶちこわしたら国家が瓦解してしまう。 金正日は「中国は、いざというときアテにならない」と不満をぶちまけることになった。 最悪のオプションの場合、韓国は厄介だ。彼らが一番影響を蒙る。そこで、6カ国協議の枠内で黙らせる案がもっとも合理的であった。そのためには、国連で騒がれるのが一番困る。パン外相を国連事務総長に推したのは、国連事務総長は「出身国の利益のために動いてはならない」というルールがあるからだ。パン氏を除けば、韓国で、外交畑に通じた人材はいなくなる。投票では、米国も、強面の日本の麻生太郎も賛成票を投じた。 中共は経済支援さえ約束すれば、軍強硬派も北へ支援を言えなくなる。折しも、江沢民が軍事委員を降りて胡錦涛に軍の実権がうつった。ここはなんとしても、カネを握らせておかなくてはならない。訪中を決めた。もちろん、おみやげも決まっている。 6カ国協議のメンバーを考えると、あとはロシアだけで終わる。ロシアは想定外の銃撃事件が起きたが、型どおりの抗議しかしない。後のことを考えると都合が悪いからだ。サハリンのガス田開発が環境問題で遅れているが、本音は利権がプーチンにおちないのでプーチンが不満なのだ。だから、次は共同開発で利権をプーチンにおちるように、ルートをセットしなおす。それで熊は黙るはずだ。 着々と包囲網が敷かれていることを知っている金正日は、核実験を強行するしかない。しかし、北の備蓄しているのはプルトニウムである。濃縮ウランと違い、起爆装置が問題になる。インドの初期のような4トンもある起爆装置では、ミサイルはおろか、北の爆撃機にすら積めない。小型起爆装置を持つことを示すには、核実験は米国の衛星の下でやりたい。だけど、その技術がない。やっても地下だ。見透かしている米国はハナで笑っている。 次はロシアだ。それで準備が完了する。金正日は、決断を迫られることになる。 皮肉なことに。「いきづまったアジア外交」のほうが、平和のためには良かった。行き詰まりが打開されるということは何を意味するのか?少なくとも、我々の生活が良くなったり、税金が安くなったりすることではない。怖ろしいものが、その先にあるようにしか思えないのだ。 転載元:40過ぎて独身で(断じて言い訳ではない):[ singleandover40 ] comment* 面白い見立てですね。テレビ・新聞より参考になります。 2006/10/5(木) 午後 3:42 [ tatsuya11147 ] タッチャンの散歩 そうです、ただの見立てです。本当かどうかは、まったく関知しませんぞ。書き捨てですから(笑) 2006/10/5(木) 午後 5:06 [ singleandover40 ] それにしても、マスコミの言う「行き詰まったアジア外交」を打開した挙げ句が「第二次朝鮮戦争」ですかね?小泉首相は引退間際に記者どもにアジア外交をなじられて、こう言いました。「そういう時期が必要だったのだ。あれで良かったのだ。後で解る」。小泉首相は、何を考えていたのでしょう?無責任に、一発カマセテいただけませんか? こんなシナリオはどうです?金正日の中国への亡命→北朝鮮に軍事政権樹立→被拉致日本人の帰還→北朝鮮への日本の資金援助→北朝鮮、民主化へ軟着陸→? 2006/10/6(金) 午前 3:40 [ tatsuya11147 ] いや、もっと可能性が高いのは「北朝鮮の中国への併呑」でしょう。チベットやモンゴルと同じく表向きは「自治区」にするとか、親中政権を樹立するとか。そして、希金属鉱山の開発に、米国企業が共同参加することになると見ます。金正日の亡命先は、意外に米国もあり得ます。 極東アジアの火薬庫は北朝鮮ですから。「いきづまったアジア外交」は、かつての冷戦と同じような構造があって、相互に牽制がきく限り平和が維持できた。対立が解消すれば、当然「北」だけが浮いてしまう。危うきことかな。小泉首相の「後でわかる」は、おそらくそういうことでしょう。まさか「平和のために対立を演出しています」とは言えないのですから。 2006/10/6(金) 午前 10:29 [ singleandover40 ] 小泉首相が播いたタネを安倍首相が刈りに行ったら、どえらい大漁になってしまった。金正日が決断して地下核実験をやり、国連で大騒ぎになってしまったからだ。日本がロシアを抱き込む前に、早い展開になってきましたな…。「北」は自ら網に入った格好だが、誰も取り押さえられない。瀬戸際外交の極致でありますな。 2006/10/10(火) 午前 7:50 [ tatsuya11147 ] ホントに、阿部首相は小泉元首相に感謝しないといけませんな。私は、ロシアの抱き込みはそのうちやると思うんですが。(中国に話をつけてもらう選択肢もあるが、それをしたら馬鹿)そうすれば、ストーリー通りに進みます。 2006/10/10(火) 午前 10:44 [ singleandover40 ] 中国では、毎年、新卒が1000万人出て来るとか?彼らの「受け皿」を用意する事は、国家的命題である。しかしながら?海外からの主力投資先である日本の投資は、このところ下降線を辿っている。北京オリンピックも迫っている。空気も水も汚れ放題。何とかせねば?という焦りも有ったと思われる。タイミング良く安倍さんは訪中された。ただ、この機にとばかり?北朝鮮による厄介な問題が起きた事は残念だった。兎も角。落ち着いて「国際社会」と連携するしか?道はない。。。ウ〜ム。 2006/10/10(火) 午前 11:43 [ hart_no_ace ] グリフィン通り。 中国の大学生の半数近くが、なんと「就職浪人」なんですなぁ。求人がないわけじゃないんですが、エリート意識の強い彼らを満足させる職場がない。まあ、中華版ニート、です。一人っ子政策の影響かもしれません。 2006/10/10(火) 午後 1:59 [ singleandover40 ] |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2006年10月10日
全1ページ
[1]
|
転載します。
※06/10/05の日記 北朝鮮の核実験宣言から ※長文失礼 日本のメディアは、どうして「学ばない」のか。 いつも北朝鮮関連の報道は「出遅れ」だ。 韓国およびアメリカのメディアは、ミサイル実験の後、すでに8月から、核実験の可能性に注目する報道を続けてきた。 基本的に日本のメディアには、北朝鮮をめぐる構図を理解していない取材担当者が多すぎるということだろうか。北朝鮮をめぐる現象を理解するには、押さえるべき基本がいくつかある。 (1)米朝は戦争状態 1950年に始まり、53年に休戦した朝鮮戦争は、公式には終わっていない。朝鮮戦争は南北戦争であったが、同時に見落としてならないのは米中戦争であり米朝戦争であったという側面だ。 冷戦後、韓ロ、韓中関係の改善で孤立した北朝鮮にとって、対米戦争状態は、解決すべき第一の「重荷」になった。 (2)北朝鮮は対米(対日)関係の改善が目標 アメリカと敵対していることは、過剰な軍事的負担を北朝鮮に負わせ、国内経済再建の足かせとなっている。 またアメリカと敵対していることによって、様々な金融・貿易上の不利益を、北朝鮮は受ける。 対米関係の改善は、それらの問題点を一挙に解消する方法だ。 またそれに随伴するであろう対日関係の改善は、経済援助などを、北朝鮮に期待させる。 (3)北朝鮮は「弱い」 しかし北朝鮮には対米交渉の取引材料がなく、外交交渉の上では「弱い」立場にある。 アメリカは、基本的に北朝鮮との関係改善に積極的になる要因がない。 韓国が、旧ソ連や中国との関係正常化を行う時には、それらの国に提供すべき「見返り(経済援助など)」があった。しかし北朝鮮にはアメリカ(および日本)に提供すべき取引材料がないのだ。 したがって北朝鮮は、いわば「自ら取引材料になる」という瀬戸際外交に追い込まれることになる。 以上の点を踏まえれば、北朝鮮が瀬戸際外交を継続するために、危機の水準を上げ続けざるを得ないという構図が分かるだろう。 今回の「宣言」のニュアンスも読み間違うことはない。しかし現在の日本のメディアの報道振りを見ると、依然として「基本」が欠けているように見える。 さらに日本のメディアで欠けているように感じられるのは、韓国と中国の立場への理解だ。 韓国と中国は、結果として北朝鮮と戦略「目標」を一部共有している。 すなわち北朝鮮の体制を「延命」させるという点だ。 北朝鮮の立場は説明するまでもない。 韓国にとっては、「ドイツの教訓」が作用している。 すなわち韓国よりもはるかに「先進国」であった旧西ドイツが、東側の「優等生」と呼ばれていた旧東ドイツを「吸収統一」して疲弊した事実を、韓国は強く意識している。 前政権以来、今日の政権まで受け継がれている対北「包容政策」とは、北朝鮮との「共存」政策であり、北朝鮮の体制を維持することを目的としている。 また中国は、90年代半ばの台湾海峡危機によって、アメリカとの潜在的な緊張関係から、北朝鮮という「緩衝地帯」を維持する必要を再認識したと言える。 仮に北朝鮮が無くなると、中国は、アメリカに基地を提供している韓国と陸続きの国境線をもつことになる。 また現在の中朝関係では顕在化しないが、韓国と国境を接するようになると、国境の中国側にいる「朝鮮族」の帰属をめぐる民族紛争が起こりかねない。 したがって中国も北朝鮮の体制維持をはかることになる。 ただ北朝鮮と韓国・中国との間の「ズレ」は、次の点だ。 北朝鮮は体制維持の確証を得るために、対米関係を改善させようとして瀬戸際外交に訴えざるをえない。 が、韓国と中国は、北朝鮮の体制維持を結果として望むものの、北朝鮮が瀬戸際外交により緊張を高めることは防ぎたいのだ。 繰り返しになるが、アメリカには、北朝鮮との関係を改善させようとする積極的な動機がない。 したがってアメリカは対北二国間交渉に消極的なのが基本である。 核拡散やミサイル拡散の問題さえなければ、アメリカはまったく北朝鮮を無視するだろう。 したがって逆に言えば、やはり北朝鮮の瀬戸際外交は、ある意味「功を奏して」いるのだ。 だからこそ中国と韓国は六者協議にアメリカと北朝鮮を「封じ込め」ようとする。 中国と韓国は、北朝鮮が瀬戸際外交に訴えずにアメリカと交渉できるようにさせたいのだ。 そうすれば北朝鮮の体制維持と、瀬戸際外交による東アジアの緊張の回避の両方を、 結果として実現できるからだ。 以上のような基本構図を、日本のメディアの少なくない部分が分かっておらず、 国内的な関心の高い「拉致問題」や、ミサイル実験に対する不安感の観点からしか報道しないことが、 北朝鮮をめぐる現象の理解を誤らせている。 さらには日本政府の対応を誤らせていると言えるだろう。
|
全1ページ
[1]



