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「韓国が危ない」豊田在恒。 豊田在恒は、SF作家の御大である。エイトマンの脚本を書いていたことは有名だ。斯界では、特に「親韓派」として有名な人物で、ネットで嫌韓の風潮が出てきたときも、これを諫める発言をしていた。隣国について、あまり良い感情を持たないのが世界の中では大勢であるようだが、いたずらにこれを煽るのは慎むべきであるのは言うまでもないことだ。 そういう意味で、親韓派、知韓派としての豊田氏の存在は大きいものである。 その豊田氏が、ご本人もおっしゃるように「刺激的なタイトル」の本を出した。いったい、何があったのか?さては転向か?(笑) 読んでみて、なるほどなぁ、と納得。これは「嫌韓」の書じゃありません。そうではなくて、韓国の盧武鉉政権に対する、率直な「疑念」を提出したものである。 「疑念」とは何か? 現在の盧武鉉政権の中枢が、ほとんど左派学生運動家あがりの連中で、逮捕歴もちの猛者連中ばかりだというのは衆知の事実だ。その彼らの「左派路線」が、実は現在の韓国、ひいては日本をも危険に巻き込みつつあるという率直な警告の書である。 まず、盧武鉉政権は、植民地時代の対日協力者の一族について、罰する法律を施行した。これには、世界の法律家が呆れた。なんでかというと、法律で「過去に違法でなかったことを遡及して処罰する(事後法)」は普通あり得ないことだからだ。一例をあげれば、たとえば、税金だって法に基づいて徴収している。その税率を法改正してあげたとする。すると、今年から税があがるのが当たり前である。それを、「税率があがったから、過去10年分の差額の税も徴収します」と言えばどうなるか?そりゃ天下の悪法である。今定めた法を、過去に適用することは、ふつうはできないものである。 おまけに、その子孫を対象にするのだから、さらに呆然なのだ。先祖が対日協力者だったから、その子孫の財産を取り上げる、なんて法律は、世界に例がない。 で、この法律だが、狙いは実は「朴大統領」の子孫にあるのである。大統領選挙の対抗馬になりそうなので、「対日協力者」として宣伝してつぶそうとした。ところが、盧武鉉政権の中に、同じ基準(当時、少尉以上)でひっかかる者が居て大あわて。醜態である。 また、軍備の問題もある。韓国戦車の備砲は105ミリ砲である。これは、数が多いが質の悪い北朝鮮戦車に充分な威力を持つ。ところが、この備砲を120ミリに換装している。砲を大きくすると、携行できる玉数が減るから、対北戦では不利だ。なぜ、そんなことをするのか? また、空母配備(独島という艦名だ)の問題もある。空母に、領土問題で揉めている島の名前をつける国は世界にない。ヘタをすれば戦争になるからだ。大体、北朝鮮とは陸続きである。じゃあ、なんのために空母がいるのか? また、戦闘機も、北朝鮮のオンボロ戦闘機に対して充分優勢なF16だけでなく、更に最新のF15Kを購入しようとしている。なぜなのか?つまり、仮想敵国「日本」でないと、これらの装備の説明はつかないものなのである。 軍事絡みでは、韓米連合司令部の指揮権の問題がある。国際法的には、朝鮮戦争は休戦扱いだから、もしも有事が起こると、韓国軍は米軍指揮下に入り、一緒に戦うことになっている。これを、2011年に解消したいと言い出した。米軍は呆れて、もっと早く2009年でいいですよ、という。「もう見捨てますよ」の意味である。韓米連合の解消を言えば「帝国主義」の米国は拒否すると踏んでいた盧武鉉は大あわてである。この問題に関しては、韓国内部の人々から「戦争を誘発するのか」と抗議行動があるくらいだ。 つまり、今の盧武鉉政権は「米国帝国主義と、その手先日本帝国主義」という教条主義に陥っており、現実的な政策立案能力を根本的に欠いている、このままでは北朝鮮に「誤判」を与える、つまり「南進しても韓国は本気で抵抗しないから大丈夫」というメッセージを送っているものだと豊田氏は批判するのだ。 「かつて、先進国に追いつこうと必死で努力してた韓国の人々は素晴らしかった。朴大統領は、たしかに強権的なところはあったが、しかし、見事に韓国を成長軌道に乗せることに成功した。尊敬に値する」「当時、植民地から独立して、韓国のように成功した国はない」 しかし「今や、韓国は危機に瀕している」 そして「韓半島の不安定さは、いずれ日本にも脅威だ」と結ぶ。 評価は☆。 今や、世界は反米流行である。だから、盧武鉉政権の反米、親北的な政策を評価する日本人も少なくない。しかし、本当にそうだろうか? 目先のムードに流されて判断しているのは、ひょっとして、その反米親北派ではないのか?そういう日本人の「知識人の判断ミス」を、「地上の楽園」という文句とともに我々はよく知っているわけだし、今こそ韓国の国益に立つならば、盧武鉉政権は危険なゲームをしている、という豊田氏の指摘は重い。 親韓・知韓派が書いた現在の韓国を憂える書として、決して流行の嫌韓本ではないものである。一緒にしてはいけない。誠実な書として推薦。
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2006年09月30日
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米軍へのイラク武装勢力の攻撃、米政府が実態を隠ぺいと 2006.09.29 Web posted at: 20:44 JST- CNN/REUTERS ワシントン――米紙ワシントン・ポストの編集局次長で、調査報道のジャーナリストとして知られるボブ・ウッドワード氏は28日、米CBS放送の会見に応じ、イラク駐留米軍に対する武装勢力の攻撃の「頻度」をブッシュ米政権が実態よりも少なくして公表している、と明らかにした。 同氏によると、平均して、15分ごとに攻撃は発生、1週間単位では800ないしは900回、1日100回以上になるという。また、米情報機関当局者の分析として、来年はさらに事態が悪化する、とも指摘。しかし、「大統領や国防総省は表向きには、情勢は改善していると言い続けるだろう」と語った。近く刊行する新著「State of Denial」について、同テレビの取材を受けた。インタビュー内容の一部が28日に公表された。ブッシュ米大統領が先に発表を指示した国家情報分析の報告書は、イラクのイスラム系戦闘員の攻撃は増加していると結論づけている。また、国連は、イラク戦争は国際テロ組織アルカイダに「絶好の戦闘訓練」の舞台となっており、構成員を募る好適の機会にもなっていると指摘している。 ロイター通信によると、米政府高官はウッドワード氏の主張について、「新味はない」と酷評。今年11月の中間選挙を前に、政府を批判する書物がさらに1冊出ても驚かない、と述べている。また、武装勢力の攻撃回数についても、既にメディアが報じている数字と受け流している。ウッドワード氏は、ブッシュ大統領とチェイニー副大統領は、ニクソン政権時代に国務長官などを務めたヘンリー・キッシンジャー氏としばしば会い、助言を求めているとも主張している。同氏は、ベトナム戦争時代の国務長官だった。 さらに、ブッシュ大統領はイラク政策について自らの正しさを確信していると説明。与党・共和党の主要議員をホワイトハウスに招いた際、「妻とペットの飼い犬が私を支持するだけになっても、イラク政策は撤回しない」と述べたとしている。 イラク戦争で米政権の判断の誤り非難、英前外相 2006.09.29 Web posted at: 18:13 JST- CNN ロンドン(CNN) イラク戦争遂行で米国に歩調を合わせた英政府のストロー前外相は29日、BBC放送の取材に応じ、イラク国内情勢に触れ、「悲惨な状態にある」との認識を表明、米政権の判断の誤りがその原因の多くであると主張した。前外相は今年5月の内閣改造で、下院院内総務に回っている。ストロー氏は「イラク開戦後、多数のミスが米政権によって犯された。その事実に間違いはない」と強調し、当時のパウエル前国務長官の路線に従わなかったことなどを挙げた。 「米国務省は当時、イラクに適切な文民政権を樹立させるため甚大な努力を費やしていた」とも語った。 イラク戦争支持に回った英政府の元重要閣僚が、同戦争を振り返り、米政権の選択の誤りを公然と非難するのは異例。ブレア英首相は先の与党・労働党大会でイラク戦争を含めた米国との関係の在り方を弁護していた。 アメリカの不幸はブッシュというカルトに狂った異常者を大統領に選んでしまったことだ。この男の発言に最初に首を傾げたのは大統領選挙でゴア元副大統領と選挙開票を巡って醜い争いを始めたとき以来である。テキサスの田舎から出てきた田舎者は実はネオコンの手先として選ばれていて、ホワイトハウスで下手でもいいからお芝居をしなさいと決められていたのである。 イラクでのアメリカ兵の死者は発表とは大違いですでに1万2千人を超えていると前に記事に書いた、上記の記事はそれを裏付ける基本的な内容にもかかわらず、それをネオコンはすでに公表された新味のない馬鹿げた報道だとあざ笑うのである。アメリカの中東政策はすでに破綻していると多くの証拠が示されている、ブッシュはネオコンの単なるスポークスマンに過ぎない、影でホワイトハウスを操っているのはネオコングループである。戦争でしか利益を生み出さない企業グループで現在のアメリカの主流でもある。 敵を増やすだけで味方を増やす方法を知らないアメリカはいずれは栄光の地位から引きずり降ろされる、21世紀の世界はアメリカにとって極めて残酷かつ非情でもある。
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