「持ち込ませず」疑問視 ▲非核三原則見直しに言及▲自民笹川党紀委員長
自民党の笹川党紀委員長は、七日の党役員連絡会で北朝鮮の核実験に関連し「非核三原則のうち(米国から)『持ち込ませず』を堅持していて日本の安全が守れるののか議論が出てくる」と発言した。中川秀直幹事長が記者会見で明らかにした。
同原則の一部を疑問視した発言。安倍晋三首相は、中川昭一政調会長らが日本の核保有議論の必要性を指摘していることから、非核3原則の堅持を明言してきたが、政府、自民党内の足並みの乱れが改めて露呈した格好だ。これに対し自民党内からは「核」関連発言の自粛を求める声が相次いだ。
笹川氏は役員連絡会で「北朝鮮は核兵器を持つということを志向するだろう」と指摘。その上で日本の対策に関して「三原則の『持たず』『作らず』はいいが、『持ち込ませず』は現実的でない」などと再検討の必要性に言及した。その後国会内で記者団に対し「米国が持ち込まないで、どうやって北朝鮮の核武装から(日本を)守るのか疑問があるということだ」と述べた。
中川、笹川両氏の発言について丹羽雄哉総務会長は記者会見で「まだ(発言が)続いているのかと言う感じだ。出尽くしたのではないだろうか。そろそろピリオドを打ってほしい」と注文。片山虎之助参院幹事長も会見で「中川氏が一種の啓蒙を図ろうとしたのであれば、その効果はあったのではないか」とした上で「そろそろ幕引きしたほうがいい。しつこく議論する事はよくない」と苦言を呈した。これに関連し安倍首相は七日、記者団に「政府の方針はすでに決まっている」と述べ、非核三原則堅持を改めて強調した。
まず一つは、本当に非核三原則を米軍が守っているのか? これは、本来野党がやってきたことですね。「米空母や原潜に核は搭載されていないのか?政府はそれをどうやって確認しているのか?」と言う事。 つまるとこ、今回の幕引きの原因の一つはここ。 実は米国との密約、あるいは暗黙の了解のうちに『米軍艦、軍用機に搭載されたままの核の日本への持込は行なわれていた』ため、その責任回避が目的 ではないかと・・・ そして二つ目、核発言直後にライス国務長官が来日し『核の傘』を約束しました。しかし、それはどこまで信用できるのか? そう、アメリカが持つ核兵器は、対北朝鮮即応戦力としてはSLBM、ICBMしかありませんね?日本にも韓国にも現在核兵器の備蓄が行なわれていないわけですから。 そうすると日本が非核三原則を厳守するならば、日本領空、領海通過、在日米軍基地への核搭載艦、航空機の寄港や着陸は認められないので、米国の反撃あるいは先制攻撃は、中・露との偶発核戦争の危機を招く弾道ミサイルしかないが本当に大丈夫か? と言う事です。まあ、じつはこれも一の理由(密約ないし黙認)から政府の責任論になるし、本来「核の傘」の信頼性を議論したり、問題提起するのは保守系野党の仕事ですからね。政府や与党が真正面から「核の傘」に不信感を抱いたり、問題提起したのでは、それこそ外交問題。 第三に、冷戦中、ソ連の戦術核によりヨーロッパが侵されたとき、ドイツはどういう行動をしたかという、近似事例の考察が全く議論されていないではないですか? 詳しい事は、その筋の人に譲るとして、簡単に言えば、ドイツは、米国の戦術核を人質に取ることで、「核の傘」を実効性あるものとし、ソ連との戦術核削減交渉を成功させましたね。この事例を見る必要は本当に無いんですか? まあ、このことは中川氏の核議論発言が瞬く間に広がり、米国による核の傘の保障から6カ国協議再開合意まで行きましたから、その効果は絶大。本来ならこのまま議論を続け、北朝鮮のみならず、問題の鍵を握る中国や米国にも圧力を掛け続けることこそ良策だと思うのですが? そして、「核反対、非核三原則堅持」というなら、より一層米国の持込の有無を質す事がスジですが?私もそうですが、多くの「常識」あるものにとって、すでに非核原則は二原則化しています。核の持込が黙認されているのは公然の秘密ですよね?反対派はなぜそれを正すことさえしないんでしょうね?
|
日本社会のアレコレ
[ リスト | 詳細 ]
|
BBCニュース・ウェブサイト環境通信員リチャード・ブラック 現在の海からの資源採取傾向が今後も持続的に続くならば、組織的な科学的研究によって今世紀の中頃までに海からの資源は枯渇するという報告がある。海の資源は広範囲な漁場のほぼ3分の1ですでに崩れている、そして低下率は加速度的に増えている。科学ジャーナルを書き込んでいるの研究者の国際的チームは、漁業の資源低下は海の生物の多様性のより幅広い損失に密接に拘束されると言う。
しかし、保護された地域の眼を見張るような資源の回復力は既存の資源をどう保護するかということを教えてくれる。「我々が海を使う方法は、我々が期待する種の保存を完璧に実行して多様性を持たせ、我々が最後のものを完全に行ったあとも利用するもう一つの種が常にあると仮定する状況を維持することです」とカナダのダルハウジー大学の研究リーダー・ボリス・ウォーン虫が言う。我々が強調しているのは海の資源は有限であるということだ。我々はすでに海の資源の3分の1を取り尽くした、そして残りは3分の2しか残っていない」と彼がBBCニュース・ウェブサイトに話した。 スティーヴ・パルンビはカリフォルニア・スタンフォード大学の海の科学プロジェクトの科学者である。 「我々が基本的に全ての人が一緒に全ての海洋種を管理する方法を変えない限り、働く生態系としてこの世紀は野生のシーフードの最後の世紀になることは間違いありません」 海に及ぶ事柄 これは研究の最大で巨大な部分でもある。そしてヨーロッパと米州の多くの機関が4種類の明確に異なるデータのスケッチから科学者はあらゆる分析を試みる。公海からの資源採取記録は魚の資源量が減少するデータを与えている。2003年には29%の公海では漁場は魚資源が崩壊(枯渇)状態を示している。そして彼らの最初の産出高の10%未満まで低下として定義された。魚を見つけるより大きい船、より優秀な網と新技術は世界の魚艦隊により大きい収益を持ってきていないのである。実際、世界的な漁獲高は1994年と2003年の間で13%も減少している。 種多様性を傾けることと協調して、北アメリカ、ヨーロッパとオーストラリアの沿岸の地帯からの歴史の記録は、魚がいなくなっていることを示している。これらは魚の漁獲高ではなく他の種類の海の生物の産出高である。生物学的多様性損失の地帯も、より多くの浜辺閉鎖による原因に見る。そして潜在的に有害な藻の繁殖も生物の多様性を邪魔する要因になっている。小さな生態系に比較的含まれて実行される実験では、多様性の縮小が魚の資源量の規模と丈夫さに縮小をもたらす傾向があることを示している。これは生物多様性の損失がを大規模な研究において見られる魚の資源量低下に直接関係していることを意味している。
|
|
転載元:台湾春秋 他国の方が知っている日本の強さ 2006/10/28(土) 午前 10:19 韓国・中央日報の李哲浩・論説委員が、「菊と刀」というコラムで、次のように論じている。日本の核武装に対する、韓国の高い関心を示すものである。 「北朝鮮による核実験で、日本が注目されている。北朝鮮は日本という要素を過少評価した。日本の動き次第では、終着駅が変わりうる。チェイニー副大統領をはじめとする米のネオコン(新保守主義派)が、日本の「核武装」について次のように論じだした。 “日本の核武装は、中国の計算を完全に崩せる。われわれは何故、安定的で信頼できる同盟国・日本と負担を分担させないのか”。米国のコラムニスト・チャールズ・クラウサマー氏の主張だ。“第二次世界大戦の束縛を解き、日本に核武装を認めろ”という注文だ。 日本はすでに核強国だ。原発の象徴・ウエスティングハウスは東芝の手中にある。再処理施設が稼動すれば、毎年8千キログラム、核兵器1000個分のプルトニウムが得られる。日本は自力で偵察衛星を打ち上げ、イラク戦のミサイル部品は50%が日本製だ。 “その気になりさえすれば、1週間以内に核兵器を持つことができる”とは、4年前の安倍現総理の言葉である。世界唯一の被爆国・日本では、核兵器への反感が非常に強い。米国との関係や中ロのけん制から考えて、短期間の核武装は実現しないだろう。 とりわけ、東海道メガロポリスに70%の企業が密集する日本は、3、4発の核攻撃で経済が無力化する脆弱な構造だ。だが、北朝鮮の核実験は、日本が自らはめていた敗戦の足かせを破った。核不拡散条約と非核原則はあるが、それはあくまで公式の立場だ。 核武装の議論だけでも、タブーは解かれた。北の核事態が長引く場合、日本の出方は誰にも分からない。安倍政権は、北朝鮮への強硬政策が無かったら、誕生していない。北朝鮮の核を完全に除去しなければ、政権の存立まで危険になる。 日本が、“北朝鮮の核保有を決して認めない”という強硬姿勢を崩さないのは、そのためだ。核の移転だけに神経を尖らせている米国や、北朝鮮の追加実験を防ぐことにこだわっている中国とは異なる。日本は完ぺきな核廃棄を求めている。 米国はそうした日本を、中国に圧力を加える梃子としている。日本が、“北朝鮮を放っておいて、日本は自衛用の核を持てないのか”と反発すれば、返す言葉が無い。中国とロシアにとって、日本の核武装は大誤算だ。中国はアジアの盟主の座を譲らなければならない。 米国が黙認すれば、日本の核武装を防ぐ方法はない。日本との貿易が重要な中国は、経済制裁が出来ない。韓国が韓半島の非核化を目指すなら、日本を慎重に扱わねばならない。北朝鮮の核には適当に対応しておいて、日本の核武装には必死に抵抗もできまい。 “菊と刀”の著者・ルース・ベネディクトは、“刀と菊は、共に日本の一部である。日本の行動は日和見主義だ。日本は事情が許すなら、平和な世界で生きようとする。しかし、それが不可能なら、武装した陣営の中に自らを置く”。その刀が、再び閃こうとしている。」 こういう論議を見ると、日本も、ただ真っ正直に“非核3原則”ばかり言わず、“あいまい戦略”をとるのも有効だと思う。日本の強さを、他国の方が知っている。脅されているばかりが、能ではない。 comment: 今回の中川政調会長の発言の反応を見ると、あいまい戦略こそ日本の戦略と言うことは一目瞭然ですね。ただし、本来あいまい戦略のためには、野党こそが核武装論を展開しないといけない。これまでの小沢氏はそういう点で評価が出来たんですが、今はダメですね。 2006/10/28(土) 午前 11:02 【nukunukupower】 核論議に火をつけた中川さんは、今週の週刊誌上で、論議提起は当然のこと、絶対に撤回はしないと明言してます。麻生さんの容認発言なども、これは、すべて、阿部さんと事前に打ち合わせ済みのことでしょう。村山、河野発言の容認などで、彼を支持してきたブレーンたちの間に広がった不満を鎮めるための、馴れ合いです。トレンドは、核保有に向かって流れ出したと思います。安倍さんがどんな政治折衝を見せるか、期待して、おります。 2006/10/28(土) 午後 0:48 【syoujitosachiko】 あと日本が敗戦を経験するまでに残した種が、今日見事な花を咲かせて大きな果実を結んだ。日本が成すべき事は外交戦略でしょう単独軍拡よりも遙かに強力です。恫喝されない為の最低限の自衛手段は確保しないといけませんが・・・。TBさせて頂きました。 2006/10/28(土) 午後 2:33 【zgenech】 日本の核武装に対する態度でその人のスタンスが測られる時代がきたと言うことですね。あいまい戦略大いにけっこう。これからしばらくの間は、十分通用することでしょう。 2006/10/28(土) 午後 5:48 【太郎ともも】 nukunukupowerさん、コメントありがとう。小沢さんは、自民党との対立軸ばかり気にしているように見えます。外交問題では、むしろ一致点のある方が、国民は任せる気になるのです。もっとも、旧社会党を抱え込んだ政党ですから、それは出来ない相談なのかもしれません。田中真紀子を二番手に起用して、あんな質問をさせる。がっかりしました。 2006/10/28(土) 午後 8:44 [ kim123hiro ] syoujitosachikoさん、コメントありがとう。ご指摘の通りです。これほど世界が核問題で熱くなっているときに、北朝鮮の核の一番の標的といわれる日本が、それにどう対応するかは最優先の課題です。しっかりと議論を尽くしてほしいものです。 2006/10/28(土) 午後 8:48 [ kim123hiro ] zgenechさん、コメントと適切なトラックバックありがとう。コミンテルンの世界史上に果たした悪行の数々、それを総括すると、正義が必ずしも勝利を収めない、むしろ逆のケースが多いことを、我々に教えてくれます。 日本外交は、誤った自虐史観に立脚しない、正しい外交を行ってもらいたいものです。 2006/10/28(土) 午後 8:57 [ kim123hiro ] 太郎とももさん、コメントありがとう。簡単なことではないと思いますが、核は持たなくてよい、しかし万一、撃ち込まれたら、必ず1週間以内に日本はお返しをする。そういう体制ができたら最高だと、私は思います。夢物語でしょうか。 2006/10/28(土) 午後 9:04 [ kim123hiro ] 韓国の新聞には、反日記事以外では非常に怜悧な分析をする記者がかなり居るんですよね。「日本が核武装の可能性を否定しない事」で、アメリカには「日本の核武装を容認する」というカードが手に入るというのは、結構重要なポイントだと思います。 2006/10/28(土) 午後 9:25 【zombiepart6】 zombiepartさん、コメントありがとう。ご指摘の通りです。反日記事は、全く話になりませんが、それを離れると、常に日本との冷静な比較があったり、世界の中の韓国を冷静に見ていたり、教えられるところが多いのです。日本の核武装論が、アメリカの交渉のテコになる、というのも現実なのでしょうが、面白いですね。 2006/10/29(日) 午前 8:17 [ kim123hiro ] |
|
転載元:台湾春秋 北朝鮮は追い詰めると暴発するか 2006/10/30(月) 午前 7:04 雑誌・Willの12月号に、重村智計早大教授が、「“核のジレンマ”に陥った北朝鮮」というレポートを書いている。重要部分を要約する。 「北朝鮮の指導者の判断力が、ここ数年非常に悪く、外交で成功した例がない。日朝首脳会談でも、北朝鮮は何も得るところがなかった。日本は国交正常化したら、1兆円の経済支援をすると約束はしたが、結局取り逃がしてしまった。 日本では、北朝鮮を追い詰めると暴発するというが、間違いだ。日本人の価値観でものを見るからだ。追い詰めると暴発するのは、日本人だけである。他国の人は追い詰められたところから、交渉をはじめる。日本人は、そのような交渉が理解できない。 北朝鮮は、いずれ交渉に戻らざるを得ない。核実験をすることで、世界を相手に戦争を挑んでも、勝てるわけはない。例えば、北朝鮮には戦争をするだけの石油がない。 また、北朝鮮の国家予算は3000億円で、覚せい剤などの不法ビジネスが1000億円程度、合わせて4000億円しか資金がない。日本の一県の予算程度である。こんな小さな国が、核やミサイルを作れば、それだけで金がなくなる。 そういう国を相手にしているというリアリティを持てば、北朝鮮との外交は、それほど恐ろしくない。それをしないで、“追い詰めれば戦争だ”というのは、北朝鮮の思う壺だ。緊張を高めておいて、程ほどのところで妥協する。これが北朝鮮の手口なのだ。 これまで日本は、政府が外交をしようにも、政治家がやらせなかった。金丸、野中などの“親北議員”が、北朝鮮に対する厳しい対応をさせなかった。政府の関係者が、“拉致問題を解決するにはどうしたらいいか”と聞きにきた。 “悪事を働いている朝鮮総連のトップを逮捕することだ、そうすれば解決する”と答えた。検討すると言って帰ったが、結局何もできない。なぜか。自民党でかなりの人物が朝鮮総連からカネをもらっており、逮捕されればその事実が明るみに出るからという。 北朝鮮は、アメリカと交渉しなければ生き残れない。このままでは中国の属国になってしまう。大陸からの独立は、朝鮮半島の強い夢だ。大陸からの独立は、アメリカの影響力がなければ維持できない。だが北朝鮮は、関係改善の方法がわからなくなってしまった。 制裁は、北朝鮮を痛めつけて崩壊に持ち込むのが目的ではない。対話に応じる態度も持たねばならない。日本は、もう少し冷静になり、計算して対応していくことが必要だ。」 「政治家が、本来の外交をさせなかった」とは、聞き捨てならない言葉である。 comment: 中国の属国ですか。なるほど、そちらからもそのような圧力があるのですね。 2006/10/30(月) 午前 11:10 【あさの】 あさのさん、コメントありがとう。北朝鮮の核問題は、私が思っていた以上に複雑です。北朝鮮の国際関係と国内情勢、それに中国、韓国、アメリカ、ロシア、日本などとの国際関係だけでなく、それら各国の国内情勢とも複雑に絡んでいるからです。 2006/10/30(月) 午前 11:27 [ kim123hiro ] 追い詰めたからといって暴走しないように「6者協議への復帰」という逃げ道が常に用意してある。それを言わないマスゴミ、識者、政治家って一体・・・ 2006/10/30(月) 午後 0:41 【nukunukupower】 6カ国協議は結局、北がシナの影響力の元におかれるということを再確認する場でしかないと北は考えているのでしょう。すべてが手詰まりになったら、金正日は戦争が出来るでしょうか、シナはそれを口実に鴨緑江を渡るでしょうし、アメリカは爆撃するだけでしょう。結局私はロシアがひそかに金正日に援助するんじゃないかと思っているんですが。この方面でシナの力を伸ばすだけのことはしたくないでしょうから。 2006/10/30(月) 午後 5:38 【太郎ともも】 nukunukupowerさん、コメントありがとう。つまるところは、6者協議への復帰ですか。まるで、駄々っ子ですね。こうしたとんでもない国家を、地上の楽園と礼賛した人々は、いまどうしているのでしょうか。 2006/10/30(月) 午後 6:24 [ kim123hiro ] 太郎とももさん、コメントありがとう。私も素人考えですが、北朝鮮の攘夷派の後ろに、ロシアがいるのではないかと、かんぐっています。それでなければ、中国を相手にあれだけ突っ張れないのではないか。北朝鮮をめぐる昨今の動きは、極めて危険なことですが、日本人に国際関係の厳しさを教えてくれる、かっこうのケーススタディになりますね。 2006/10/30(月) 午後 6:29 [ kim123hiro ] 北の核武装脅威となるは日本だけ 2006/10/29(日) 午前 8:12 10月28日の産経新聞「正論」は、志方俊之帝京大教授の「北朝鮮はなぜ核実験を急いだか」というレポートである。要約してコメントしたい。 「北朝鮮は、弾道ミサイルの試射に失敗し、地下核実験も完全には成功しなかった。開発途上にあって、信頼性も低いまま、なぜあれほど事を急いだのか。理由は三つある。 第1は、米国の経済制裁が、じわじわと効いてきたこと。第2は、6カ国協議は北にとって時間稼ぎの絶好の場だが、米国との2国間協議を難しくする場でもあること。第3は、北朝鮮の国内を2分した権力闘争が、もはや制御できなくなったこと。 中国流の改革開放を金正日に進言している“開放派”の労働党文民グループと、それに反対する軍部“攘夷派”との路線闘争である。攘夷派は、中国流の改革開放に踏み切れば、全面的に中国の影響を受け、北朝鮮が中国の自治区的存在に堕ちてしまうと心配する。 北の核に、国際社会が足並みをそろえたのは、北の核を看過すれば、イランという反欧米的なイスラム教大国の核武装を可能にし、中東地域の戦略環境を一変させるからだ。イランの核は、さらに欧州へ飛び火する。北の核は、他へは飛び火しないと考えられている。 北が核武装しても、これを中ロに向けることはない。韓国は、北が同胞に核を向けないと信じている。核が米国に向けられても、政治的ジェスチャーで、軍事的なものではない。北の核武装が、現実の脅威になるのは、日本だけである。 それを受けて、わが国でも核論議が聞こえるようになった。それは核を持たずに、国際的発言力をもつには、他にどんな“力”があるかという議論を活発にしている。小切手外交も微笑外交も通用しない今日、わが国の発言力を、如何なる“力”で担保するのか。 それは、米国の核抑止力にすがりつくだけではあるまい。多数の監視衛星や電波傍受を駆使し、国家として情報を収集・分析・発信する“力”なのか。ダブルスタンダードが当り前の、諸外国を説得できる道義的な“力”なのか。 いつでも核を持つ技術的潜在“力”を持ちながら、自らの意思で核を持たない唯一の被爆国・日本の姿こそ、最大の抑止力である。核論議をすると、これを日本脅威論として逆用する動きに注意しなければならない。今ほど、わが国の発信力が問われている時はない。」 通常兵器では世界最高水準のものを持ちながら、核だけは持たない。しかし、万が一にも核攻撃されたら、必ず1週間以内に核で反撃するシステムは作っておく。夢物語かな。 comment: いずれにしろ、ここ1年が山場ですね。 2006/10/29(日) 午後 1:44 【zgenech】 zgenechさん、コメントありがとう。ご指摘のように、日本もここが踏ん張りどころだと、私も思います。北朝鮮が暴発することは、断じてないというのが、重村早大教授の話です。 2006/10/29(日) 午後 7:52 [ kim123hiro ] ここでの論議で、見落とされている点があります、核兵器は通常兵器に比べ安価であると言うことです。ロシアはアメリカと核の上限を決めてしまったために通常兵器による競争に資金力で負けてしまったと言う話を聞いたことがあります。日本も軍事費削減のかなめとして核兵器を持つと言う議論があってもいいと思います。 2006/10/29(日) 午後 6:43 【太郎ともも】 太郎とももさん、コメントありがとう。核の問題は、核クラブの国家の特権のように考えられています。現実の問題となると、日本がその枠を越えていくのは、生易しいことではないと思うのですが。 2006/10/29(日) 午後 7:56 [ kim123hiro ] |
|
10月30日、読売の「地球を読む」に、劇作家・山崎正和氏が、「日本的“平和”の転換点」と題して北の核実験を論じている。要約しコメントしたい。
「今回の危機に当たって注目されたのは、日本のイニシアティブだ。日本政府がまず独自の制裁を発表したことが、国際社会を動かした。安保理議長の座にあった大島国連大使の奮闘も印象的だが、あの決議が全会一致だったのも、日本戦後外交のうえで画期的だ。 しかし、本当の危機はこれからである。そもそも北朝鮮の核やミサイルは、日本の防衛にとって、“周辺事態”なのか、“平和維持活動”の対象なのかから、論議しなければならない。だが、もっと恐ろしいのは、まだ日本人の意識にのぼっていない現実的脅威である。 いよいよ制裁となった今日、我々は“制裁は宣戦布告を意味する”との北の暴言を、真剣に受け止めておく必要がある。もちろんこの脅迫は、核ミサイルが飛んでくることではない。そんな暴挙にでれば、日米安保の発動を招き、彼らの体制は一朝にして滅亡する。 現実に憂慮すべきは、小規模の攻撃であり、中途半端な侵略行為である。例えば都市に加えられるテロ攻撃であり、海外の日本人旅行者の拉致であり、なかんずく公海や日本領海での漁船の拿捕である。日本人を使った麻薬や偽造紙幣も増えるだろう。 すべては、日米安保条約の実効性を試すかたちで、瀬戸際でおこなわれると予想される。例えば、数隻の漁船が拿捕されて、海上自衛隊が実力で奪還できない場合、アメリカ海軍に依頼するほかない。もしアメリカが事態の拡大を恐れて、躊躇したらどうなるか。 日本人の安保への信頼は相当にゆらぐ。北朝鮮は日本人に敗北感を与えると同時に、日米の離間を計ることができる。現在の北朝鮮は、政治的にも道義的にも、破綻国家であり、通常の国際関係における国家として、立ち向かうことは難しい。 現憲法がいう、“平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼”しようにも、それができない国である。とりあえず政府は、安保の実効性を高めるために、日米間の協議を密にすべきだ。また自衛隊と海上保安庁は、漁船を海賊行為から守る体制を整えねばならない。 重要なのは、日本人の平和感覚を変えることだ。“水と平和はただ”という通念を改め、海外では自ら身の安全を、国内では治安のために市民的自由をどこまで犠牲にできるか論議を深める。日本人は今、身構えて生きることを学ばねばならない。」 林建良氏が言うように、「日本人は国民全体がぬくぬくと学園生活を送ってきた」。これを機会に我々は、日本の特徴である“軍事を知らない平和論や防衛論”からも卒業しなければならない。
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用


