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北朝鮮の金正日は、以前、後継者の選定を、次のように公式化した。
1. 首領の兆候を兼ね備えた者を、後継者として内定
2. 後継者の偉大性を広く宣伝して、人民全体に知らせ
3. 労働党全員会議で決定、及び公式宣布
ここで金正日が公式化した「首領の兆候」とは、
1. 首領は<偉大な思想理論家>だけがなることができる。
2. 首領は<偉大な指導者>だけがなることができる。
3. 首領は<人民の指導者>だけがなることができる。
である。これは即ち、政治的名分を意味する。現在、金正日は「首領の兆候」という政治的名分ではなく、血統的名分で後継者に内定する適当な子供がいない。血統的名分というのは、金正日の正式の妻が生んだ息子がいないという意味である。
金正日は現在のような危機状況では、<後継者>を選ばないものと見られる。その原因は、 第1に、金正日は自分の経験に照らし合わせて、今、<後継者>を選べば、その周辺に新しい政治勢力が形成されて、彼らが金正日を除去することもあり得る状況が発生すると判断している。
第2に、金正日は対外的に公認された世襲のレッテルを剥がすためにも、公式的に<後継者>を宣布しないものと見られる。しかし金正日が仕方なく後継者を内定しなければならない危機状況に陥ったら、金正男に決定するものと見られる。
その理由は、
第1に、金正男は金正日の長男として、幼い頃から金正日から、将来、自分の後継者はお前であるという話しをいつも聞きながら、それなりに後継者教育を受けて来た者である。
第2に、金正男は、例え金正日が規定した首領の兆候には到底及ばなくても、年齢-経歴-成長過程から判断した時、最も、金正日の期待に沿った者である。しかしながら金正日は、現在、金正男-金正哲を労働党中央委員会組職指導部に入れて、後継者の準備をさせている。
現在、金正男は労働党中央委員会組職指導部で、国防委員会の事業を担当していると知られているし、金正哲は労働党中央委員会組職指導部で、総合科事業を担当していると知られている。
戦争のような最悪の国家的危機が渡来したら、金正日は仕方なく後継者を内定するはずだが、こういった場合でも、金正日の絶対主義的な世襲独裁体制を最後まで維持することができる金正男を後継者として選定するだろう。しかし、もし戦況にならなかったら、金正日は自分が死んだ後に公布されるように、<遺書公布>の形で後継者を宣布することもあり得ると見られる。
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