|
北朝鮮は1970年代後半からソ連のミサイル技術を学んで、エジプトから輸入したスカット・ミサイルを分解する過程を通じて自国産のミサイル開発に着手し、スカットBとスカットCを開発生産した。1990年代はノドン1号とデポドン1号を開発し、現在、デポドン2号を開発中である。
○スカットBとスカットC
北朝鮮は76年からエジプトからソ連制スカットBミサイル2基を導入し、中国の助けを借りてミサイル開発に着手した。北朝鮮のミサイル開発は、81年にエジプトとミサイル開発協定を結び、本格化された。
北朝鮮は84年にエジプトから導入したソ連制スカット・ミサイルを土台に、射程距離が340kmのスカットBを85年に開発した。このスカットBは、開発費を支援してくれたイランに88年100発(5億ドル相当)が提供されて、イランとイラクとの戦争で使われた。
北朝鮮はスカットBの射程距離を500kmに延ばしたスカットCを、91年から本格的に生産した。北朝鮮はスカットCをイランとシリアに60基売った。北朝鮮軍はスカットBとCで構成されたスカット旅団を、人民武力部直属で運営している。
○ノドン1号
1993年にノドン1号を咸鏡北道花台(ファデ)郡から試験発射した。ノドン1号はスカット・ミサイルの設計を受け持ったロシアのミサイル・デザイナーを採用して開発したものである。約770kgの弾頭に約1300kmの射距離を目標にした、多段階多発式ロケットを使う方式の準中距離ミサイルである。
北朝鮮はノドン1号9基を実戦配置した。リビアとパキスタンは北朝鮮のノドン1号に関する技術支援を受けるために、北朝鮮と接触を試みた。
○デポドン1号とデポドン2号
1990年の初め、北朝鮮は今までのスカットを変形させて、蓄積した技術と経験を土台に、新しい模型の中距離弾道ミサイルであるデポドン1号と2号の開発を開始した。デポドン1号はノドン1号とは違い、液体燃料と固体燃料を使う3段階ロケットを使っており、北朝鮮ミサイル技術の画期的進歩を全世界に誇示した。
射程距離はデポドン1号は2000km、デポドン2号は4000〜6000kmと推定される。そしてデポドン・システムは中距離弾道ミサイルではあるが、長期的には人工衛星の発射体を開発するのに基盤を提供することができると予想される。
○備考
北朝鮮の弾道ミサイルの性能は、正確な図面から判断すると先進国に比べて大きく劣る。スカットBの誤差は450〜1千m、スカットCは2〜4kmにもなり、軍事施設のような点標的より、人口が密集した大都市に対する無差別攻撃により相応しい。
北朝鮮は1999年9月にアメリカのクリントン行政府が対北朝鮮経済制裁の緩和措置を発表したことを受けて、アメリカ-北朝鮮対話が続く限りミサイル発射を猶予すると宣言し、これ以降は試験発射を中止して来た。
しかし、2006年7月に北朝鮮はデポドン2号をはじめとするノドン、スカットなどの中、短距離ミサイル7基を同時多発的に試験発射して、全世界を驚かした。
|