北朝鮮分析

北朝鮮のブログ : huntbaki@yahoo.co.jp

北朝鮮の話し

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**北朝鮮を脱出した労働党幹部のキム・ミョンソク(仮名)さんの手記。


金日成-金正日独裁で維持されている北朝鮮には、民主国家では見ることが出来ない異常な事件が沢山起こる。火事の現場では、金日成-金正日の肖像画からまず先に助け出さなければならないし、転覆した船からは、金日成-金正日の肖像画をビニールに包んで胸に抱いて死んだ船員が、英雄になる。金日成-金正日は、銅像、写真、甚だしくは枯木にまでも、その威勢を振るっている。

北朝鮮で労働党傘下の機関に勤務していた時に起こった、笑えないエピソードを一つ紹介しよう。

北朝鮮には「スローガンの木」というのがある。「スローガンの木」は、朝鮮が日本の植民地支配下にあった時、金日成が率いる抗日遊撃隊(パルチザン)が金日成と彼の息子の金正日を賞賛するスローガンを木に刻んだものだとのことである。従って、普通人々が考える「スローガンの木」は死んだ木や枯木である。しかし、首領の偶像化と金正日の後継者構築作業が本格化するに連れて、生きている木もスローガンの木として登場し始めた。

「50年前に彫刻するように刀で刻んだ字なのに、どうしてそれが今でも残っているのだろうか」特別な秘薬を使ったとは言うが、常識的に納得することができないスローガン木が、全国的に数千本も見つかったのである。

北朝鮮政府は、人民たちを総動員してこのスローガンの木を観覧させたが、その反応が実に不思議だった。木が成長したら細胞分裂をするのに、字はどうして原型そのままで残っているのだろうか?

スローガンの木に刻まれたという字も、実に幼稚だった。「朝鮮に白頭光明星が昇った」(ここで言う光明星とは、金正日を意味する)、「白頭光明星、万万歳」「白衣同胞よ、朝鮮の代を受け継ぐ白頭光明星が昇った」、「3大将軍(金日成、金正淑、金正日)万万歳」等々である。

数百本の枯木に刻まれたスローガンは、海外から輸入した2万ドルの特殊ガラス管に永久保管され、生きている木は保護台を設置して、周辺を各種の装飾品で飾られた。このスローガンの木を毀損することは、首領である金日成-正日の権威を毀損するのと全く同様な重犯罪と見なされて、厳罰に処された。

1997年8月頃、平安(ピョンアン)北道新義州(シンウィジュ)地方に大雨が降って洪水になり、スローガンの木が大挙して水に流された。市当局は、水に流された住民たちを助けるよりも、スローガンの木を引き上げるのに全力を尽くした。そして引き上げられたスローガンの木は、道で最も大きい風呂屋の営業を中止させて、そこで乾燥させるようにという指示を下した。

ところで、その時問題が発生した。日夜その風呂屋に詰めて、木を乾かすのに余念がなかったボイラー工と労働者たちが、夜、酒を飲んで管理を怠ったせいで、スローガンの木に火が燃え付いて、全て焼失してしまったのである。直ちに非常召集が掛けられ、労働者7人は足かせ(手かせ)を掛けられて、国家安全保衛部に連行された。勿論、金正日にもこの事実が報告された。

幹部たちは厳罰に処さなければならないと、皆、声を高めたが、金正日は洪水と飢えで荒廃した民心をなだめるのに、この人たちを利用する事にした。数日後、平安北道の党幹部たちは広場に住民たちを呼び出して、この事件に関連した処罰を遂行した。住民たちは皆、彼らが間違いなく極刑に処せられるだろうと予想した。しかし、将軍様(金正日)の親筆の指示は、全く違う内容だった。

「彼らを寛大に許してやろう」というものだった。瞬間、死ぬと思っていた彼ら「罪人」たちは、涙を流して将軍様の「恩徳」を褒め称え、群衆たちも将軍様の「恩恵」に感動した。

この事件が忘れられた頃の1998年3月、スローガンの木に関連した事件がまた起った。咸鏡(ハムギョン)道地方にあるムジェ峰で、大型の山火事が起きたのである。お腹を空かした住民たちが、畑を耕作していた時、間違って火事を起こしたのである。

この山にスローガンの木が沢山あり、近隣には軍部隊が配置されていた。山火事が余りにも大きかったので、消化が殆ど不可能だったと言う。このような状況で、スローガンの木を助けるために軍人たちが動員され、20人の軍人たちがスローガンの木の側で、消化する際に窒息して倒れた。その中でも、17人は死亡してしまった。人民武力部はこの事実を直ちに金正日に報告し、金正日は「本当に立派な軍人たち」と賞賛した。その内に、何を思い出したのか、大声を出したと言う。

「おい!軍人たちはこのように英雄的なのに、この間、酒を飲んでスローガンの木を焼いてしまった士民(民間人)がいただろう」と、彼らに悪口を浴びせ掛けた。金正日の一言で命が行ったり来たりする北朝鮮で、生かしてもらえると思って涙を流した民間人たちの運命は、一瞬に変わった。数日後、風呂屋でスローガンの木を間違って焼いてしまった民間人たちは、また保衛部に連行された。その後、彼らの行方を知る人はいないと言う。

労働新聞は7年が経過した去年12月22日、ムジェ峰事件を大きく報道した。死亡した軍人たちは英雄称号を貰い、生き残った軍人たちも特別に中国で成形手術を受ける機会を享受した。
火事や災害が発生したら、人間の命から先に助ける民主社会とは違い、金日成-金正日の肖像画や枯木に命を掛ける北朝鮮住民たちは、本当に可哀想な気がする。北朝鮮は数多くの人民の命より、金日成-金正日の写真一枚をもっと重要に思う集団である。

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韓国の北朝鮮専門ブログに掲載された記事を翻訳しました。この記事を書いた人は、北朝鮮の金日成大学を卒業した脱北者とのことです。
http://www.journalog.net/nambukstoryを訪問したら、原文を見ることができます。もちろん韓国語で作成されたブログです。

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北朝鮮の金日成大学の日課を簡単に紹介すると…

午前5時30分に起床して、朝の運動をする。その次に、低学年の学生たちは、寄宿舎の内部と外部の掃除をする。幹部の学生たちは、これを監督する。トイレの便器は上級生が手で磨くように強要することが多い。蛇口もレンガの粉を研磨剤として使って、ピカピカにしなければならない。朝食をとるために食堂に行く時も、歌を歌いながら、掛け声を掛けながら、規律を守って行進しなければならない。夕方には、夕食を食べてから、午後9時30分まで掃除をする。9時30分から夜間の点検を受ける。1日の点検の中で最も大変なのが、夜間の点検である。寄宿舎に住む学生たちは、廊下に1列に並んで、点検を受ける。そして、幹部の学生たちが1人ずつ前に出て、1言ずつ話す。寄宿舎での生活は、軍隊と全く同じだと考えたら良い。

このような検閲が終わると、最も辛い時間が待っている。その日の掃除で良い評価が受けられなかったり他の問題を起こした寄宿生は、同室の学生全員で処罰を受けなければならない。処罰は、例えば長さが約80mの廊下に、バケツで水をまいて、雑巾だけを使ってその水を綺麗に拭き上げるなどである。乾いた雑巾まで使って、廊下に残った水をすっかり拭き上げなければならない。この掃除が終わると、真夜中の1時が過ぎてしまう。ある時、ある下級生が上級生から水を汲ん来るようにとの指示を受けたが、これを不満に思って、トイレの浴槽の水を汲んで持って行った事件があった。ところが、すぐにばれてしまい、その学生はひどく殴られて、歯まで折れてしまった。1カ月間病院に入院したとのことである。もちろん殴った学生は処罰を受けなかった。それ以降、上級生が下級生に水を汲んで来させる時は、先に飲んで見させるようになったと言う。殺伐とした大学の過程を耐えながら、金日成大の学生たちは、苦難と逆境に強い人間へと成長して行く。幹部になって、人々をどのように動かし、どのように処罰を下すかを、本能的に学ぶのである。

しかし、残念ながらも、金日成大で勉強の重要性は、次第に減って来ている。私の場合、大学卒業の時まで、総計で30科目を学んだ。この中で点数が公開された科目は24科目で、残りの6科目は、合格と不合格だけで評価された。金日成大では科目を自分が選択するのではなく、大学が決めた科目を勉強する。30科目の中で、大学全体の共通科目が17科目、専攻科目は13科目くらいである。金日成主義の労作、金日成主義の基本、革命歴史、主体哲学、第2外国語などが共通科目である。祖国統一及び南朝鮮問題、日米帝国主義の朝鮮侵略史、環境保護のような科目も、共通科目に含まれる。卒業試験は金日成主義の労作、外国語、専攻科目、卒論という4つの科目で行われる。

1980年代までは、北朝鮮の学会に勉強する雰囲気が、それでも多少は残っていた。大学に入学した初期には、卒業試験で2科目落第すると留年させられ、その後、また留年をしてしまうと、退学をさせられる学生がいた。しかし1990年代半ばの「苦難の行軍」時代を経てから、大学に勉強する雰囲気が、確実に消えて行った。以前は教授に賄賂をあげて良い単位を貰うことなどは、想像もできなかったが、配給が途絶えた教授たちの中に、賄賂を受け取る人々が現れ始めた。こういった現象が、金持ちが良い成績も貰えるという社会の不条理を、一層、意識させる契機になった。

金日成大学には、軍隊を終えて入学した「除隊軍人」が多い。軍隊を重要に考える北朝鮮の社会は、大学の入学試験も除隊軍人同士で別に受ける。大学の勉強する雰囲気を、こういった除隊軍人たちが、一層曇らせている。金日成大に入学する除隊軍人の中に、一般部隊から来る人は多くない。金正日の親衛隊と言える護衛局の出身者が非常に多い。彼らは試験も形式的に受けて入学する。実際、金日成大への入学を希望する護衛局出身の軍人たちが学部を選択する時、職級が高い順に希望する学部に入学させてもらえるとのことである。彼らの未来は、大学の成績が決定するのではない。最も重要なことは、自らを助ける権力である。特に、彼らは卒業する頃になると、結婚相手を捜すために全力を尽くす。平壌にいる権力層の娘と結婚したら、運命が変わるからである。彼らの未来は、正にどんな女性と結婚するかで決定される。やはり権力がある家庭も、軍隊を終えた金日成大出身の男性と結婚することを希望すると言う。このようにして、彼らの権力は世襲されて、特権層が形成されるのである。

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- 韓国のインターネットサイトに掲載された内容を翻訳したものです。


平壌の大成(テソン)区域に位置する金日成総合大学は、名実共に北朝鮮最高の大学である。1946年10月1日に開校した金日成大は、2008年までの62年間に渡って、総計約7万7000人の卒業生を排出した。北朝鮮で金日成大は、他の大学との比較自体が不可能なくらい、独特な位置を占めている。

北朝鮮の労働党教育部には5つの部署がある。小学校指導署、中等教育指導署、地方大学指導署、中央大学指導署であるが、金日成大指導署はそれとは別に存在する。金正日も1960年〜1964年の間、金日成大経済学部政治経済学科で勉強し卒業した。

金日成大学が北朝鮮最高の大学だと言うが、このような学校の中でも空腹と暴力が存在する。暴力は地方出身者で寮生活をする学生たちに集中する。金日成大の新入生は1年間に約1500〜 2000人。この中で平壌出身の学生と地方出身の学生の割合は、大よそ半々である。地域割り当て制のためである。高位幹部が数多く居住する平壌の人口は、北朝鮮全体の10分の1しかないが、金日成大学生の半分が平壌出身の学生である。それほど平壌市民は優待を受ける。北朝鮮には平壌以外に、11の特別市がある。だから地方の1つの道からは、1年に約70人が金日成大に入学することになる。この70人の中の半数以上は、道所在地に住む幹部の子弟の割り当てなので、実際に一般の地方郡部からは、1年に金日成大入学生を1〜2人排出するのも難しい。

経歴別に見ると、高等中学校を卒業してすぐ大学へ入学した「直通生」と「除隊軍人」の割合が半々位である。社会に出て就職してから大学に来た別名「現職生」も少数いる。除隊してから入学した除隊軍人たちは社会科学部を好む。一生懸命に勉強しなくても良いし、高位幹部になるには社会科学専攻が有利である。実際、社会科学部の在校生の70%以上が除隊軍人で、直通生は自然科学部に多い。女学生の比重は約20%である 。

金日成大では年齢差が最大で10年もある学生たちが、同じクラスで勉強する。北朝鮮での公式的な軍服務期間は10年だが、除隊軍人たちは普通5〜7年の軍服務をしてから大学へ来る。高位幹部たちが自分たちの子弟を軍に行かせてから、いち早く労働党に入党させた後、年齢制限にひっかかる前に大学へ送るからである。

除隊軍人・労働党員・金日成大卒業生というこの3つの資格は、北朝鮮最高の権力階層に堂々と入れる印である。金日成大に入学しようとしたら、徹底的な出身成分の調査を通過しなければならない。

北朝鮮では、出世する人に3つの部類がある。1つは、過去、金日成と一緒に抗日闘争をした人々の後孫で、彼らは大抵、金日成大を卒業する。もう1つは朝鮮戦争で功労を立てた参戦者の家族たち。彼らも大多数が幹部に任命される。最後に金日成大の卒業生たちである。

金日成大は現在、3つの単科大と11の学部で構成されている。1999年までは社会科学部には経済・歴史・哲学・法学・朝鮮語文・外国語文があり、自然科学部には数学・物理・化学・生物・地理・地質・原子力・自動化の順に総計14の学部があった。しかし1999年に自動化学部がコンピューター科学大学に、法学部が法律大学に変わったのに続き、2001年には朝鮮語文学部が文学大学に変わった。除隊軍人の割合が最も高い学部は、人気が高い経済学部と法律大学である。除隊軍人たちが最も少ない学部は、難しい外国語を教える外国語文学部と、複雑な数学公式に取り組まなければならない数学部などである。

平壌出身の学生たちは、自宅から通学するという意味で「自家生」と呼ばれる。金日成大には自家生と地方出身である寮生が半々いる。自宅が地方にあっても、平壌の親戚の家に下宿しながら学校に通う学生たちは「半自家生」と呼ばれる。しかし、このような学生は多くはない。
平壌に住む学生たちは自宅から通学するので、組職生活には余り参加しない。午前8時までに登校して、午前中に1時間半の講義3科目を受講した後、昼の1時にお弁当を食べて、午後の過程に参加する。金日成大の午後の過程とは、労働党政策学習、軍事訓練、野外行事などで構成されており、休みの日は1日もない。自家生は夕食時間に合わせて帰宅する。しかし寮生は夕食時間から、また軍隊のような統制を受ける。掃除に始まって、全ての雑事を軍隊式規律に合わせてしなければならないし、上級生が下級生に暴力を働く事も多い。

北朝鮮の課外授業

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北朝鮮の名門大学である金策(キムチェク)工科大を卒業したAさんの話です。

かつて秀才とうたわれたAさんは、秀才学校である第一高等中学校を卒業して、北朝鮮最高の工科大である金策工科大に進学しました。卒業後に配置を受けた所は、地方の気象観測所でした。気象観測所でのAさんの地位は確固たるものでした。彼がいなければ、気象観測業務が出来ないほどでした。ところが、北朝鮮で気象観測所で働くということは、非常に貧しいことを意味します。配給も貰えなくて、月給ではコメ2Kgを買うこともできません。結局、彼の妻が市場で商売しながら、何とか生活していました。

このように暮していましたが、3年前に同じ町に住む人が、秘密の提案をして来ました。この人は幹部である上、昔から同じ町内で暮らして来たので、秀才だと以前から評判だったAさんの過去をよく知っていました。

「うちの息子の課外授業をちょっと引き受けてくれませんか。私が謝礼は充分に払います。こいつを大学へやらないといけないのに、勉強ができなくて困っているんです。」
お互いに旧知の仲だったので、断ることができず、Aさんは承諾しました。

「私が帰宅した後に、息子さんを寄こしてください。」

このように幹部の息子は、Aさんの元で課外授業を受け始めました。課外授業の間中、Aさん家の食糧は幹部の家から全て貰いました。Aさんは、久しぶりに妻の前で胸を張れました。

そして6カ月後…クラスで10番以内にも入れなかった幹部の息子は、驚くことに、本当に良い大学に入学しました。学生の父親である幹部は大喜びしましたし、その幹部の妻はあちこちを回りながら、Aさんは頭も良いし、教えるのも上手だという噂を立てました。

子供のために悩んでいた幹部たちや金持ちたちは、この噂を聞いてAさんの元を訪れ始めました。間もなく、Aさんに課外授業の依頼が殺到しました。そしてAさんはその願いに応じました。次第に、Aさんが有名な課外授業の先生だといういう噂が、隠密に立ち始めました。

課外授業で得られる収入が多くなったので、Aさんは職場に辞表を提出しました。そして、毎月1万ウォンさえ払ったら、出勤を認定してもらえる建設現場の労働者に職業を変えました。毎月、北朝鮮貨幤で1万ウォン(250円位)さえ払ったら、職場に出勤をしなくても良いのです。
Aさんが教える科目は、数学、物理、化学、英語などの全ての大学入試科目です。 Aさんの人気は上がり続け、今やAさんから学ぼうとしたら、1カ月に20万ウォンは払わなければなりません。北朝鮮貨幤で20万ウォンは、5千円位に相当します。20万ウォンあったら、北朝鮮の富裕層の家族が1カ月生活することができます。

Aさんは、20万ウォン払う学生3人に常に教えています。学生たちは食糧持参でAさんの家で寝泊りしながら、数カ月間集中して勉強します。全員が権力やお金がある家庭の子供たちです。このようにして稼いだお金で、Aさんの妻が商売まで始めました。幸いにも商売が上手くいって、Aさんの家はすぐに豊かになりました。

Aさんは、北朝鮮で急激に拡散している課外授業教育の現場を見せてくれる代表的な例です。長年に渡って平等教育の理念を主張してきた北朝鮮ですが、最近、平壌などの大都市を中心に、個人の課外授業が急速に成長しています。

貧富の差が激しくなったので、お金持ちの階層が子供たちの個人課外授業にお金を使うのです。北朝鮮では塾は許可されておらず、課外授業は全て不法です。ところが、大都市を中心に豊かな家庭では、子供たちに課外授業をよくさせます。

Aさんのようにとても有名な教師は、1カ月に1人当り20万ウォン(約5千円)貰います。Aさんと同じ区域に住んでいるある英語の課外教師は、1カ月に10万ウォンです。学生1人が毎日、午前中あるいは午後中、教えて貰う代価です。その半日の間、即ち先生のお宅に入った瞬間から、その子供はその家では無条件に英語で話さなければなりません。その家では学生4〜5人が常に暮らしています。

課外授業の分野は、単に大学入試の分野だけではありません。個人の特技の課外授業も幅広く行われています。北朝鮮で個人の課外授業が栄える理由は、大学入学定員は増えないのに、大学へ行きたがる人は増え続けているので、ますます大学入試競争が激しくなったからです。特に2002年頃から、大学を卒業した後でも軍隊へ行くことができるように兵役制度が変わったので、高校を卒業して大学にすぐ進学しようとする学生が急増しました。

北朝鮮では高等中学校を卒業して大学へ行く割合は、15%程度です。大学に行けなかった男子学生は軍隊に行きます。昔は北朝鮮で軍隊に行くことは、それほど悪い条件ではありませんでした。一応、党幹部になろうとしたら、軍隊に行って来なければならなかったからです。北朝鮮で幹部になろうとしたら、軍隊と労働党員、大学卒業という3拍子が揃っていたら有利です。従って、軍隊に行って労働党員になった後に、軍隊の推薦を受けて大学を行くのが最も一番良い経歴でした。一方、先に大学へ行ったら、軍隊に行くのは難しかったです。これは軍の経歴を得たり労働党への入党も難しくなることを意味します。故に、幹部たちは息子を先に軍隊に送ってから、大学に行かせようとしたのです。

しかし兵役制度が変わり、大学を卒業してからでも軍隊に行くことができるようになりました。以前は軍隊に行って10年服務して、また大学に4年間を通うと14年掛かりました。(北朝鮮で男性は義務的に10年間軍隊に行かなければなりません)ところで新しい兵役制度によれば、大学4年を卒業して軍に行くと、年齢制限があるので、6年だけ軍隊に勤めれば良いのです。このようになれば、大学を卒業して軍隊まで終えても、10年を超えません。

このように制度が変わったので、以前は子供たちをまずは軍隊に行かせていた幹部たち全員が、子供たちを大学から行かせようと考えるようになったのです。一方、大学入試の定員は相変わらず卒業生の15%と少ないです。当然、競争が激しくなってしまいました。

北朝鮮政府は、課外授業の拡散により副作用が現われたので、個人の課外授業に対する摘発を強化するといった取り締まりを開始しました。しかし、このような取り締まりは何の効果もないことが分かりました。課外授業の取り締まりをしなければならない党幹部の子供たちが、課外授業を受けているからです。

このように、個人の課外授業が盛んになるに連れて、北朝鮮住民たちの意識も変わってきました。頭の中に、「知識もお金になる」という新しい思考が芽生えて来たのです。長い間、平等教育が支配した北朝鮮では、これまで知識は無料という認識が強かったです。知識人たちは正当な待遇を受けることができませんでした。何かを学ぶのにお金を払わなければならないということを、北朝鮮の人々は理解をすることができませんでした。従って、北朝鮮は元来、知識人たちが最も貧しい階層でした。勤労者たちは労働力でも売ることができましたが、知識は買ってくれる所がなかったからです。

ところが、今や課外授業の流行と共に、北朝鮮も変わって来ました。何かを学ぼうとしたら、代価を支払わなければならない、世の中に無料はないという概念が生じました。課外授業が流行するに従って、北朝鮮の正規の学校教育は、更に質が落ち始めました。正規の学校教師たちも課外授業を始め、学校での授業を疎かにし始めたのです。授業をするだけでお金を儲けることができるということを知ったからです。問題は、このような現象が拡散しながら、貧富の差がますます広がったということです。お金がなくて課外授業を受けられない子供たちは、大学へ行って高等教育を受けることが更に難しくなりました。高等教育を受けた人であればあるほど、収入が良い職場を得るのが更に容易くなり、反対に教育を受けられなかった人は良い職場を得るのが難しくなったからです。結局、北朝鮮の課外授業は貧富の格差を大きくする原因になっています。

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2009年1月17日付けの労働新聞に興味深い寄稿文が寄せられた。紙面が6ページに過ぎない労働新聞に、寄稿文は簡単には掲載されない。労働党宣伝扇動部が厳選して掲載したものである。この記事は北朝鮮国家科学院水産科学分院のシン・サンイル院長が書いたもので、その内容を簡単に要約すると、次のようになる。

1.「水産資源を捕獲してばかりいた時代は過ぎ去った。これからは人工的に育てて捕獲する漁業が重要である。」

2. 「捕獲してばかりいた漁業活動により、水産資源が徐々に枯渇して漁獲量が減り続けたので、世界水産業部門では農業のように、人工的に種を撤いて育てて収穫する栽培漁業の方向へと、漁業活動の方向を転換した。」

3.「今日、漁業先進国の指標は、漁獲量や漁労技術だけではなく、人工漁礁の建設や稚魚の放流などの資源保護と増殖技術といった栽培漁業技術の発展水準から判断する。」

4.「現在、北朝鮮の水産科学分院は栽培漁業を科学技術的に裏付けるために、海洋生物の操縦及び遮断技術、魚の人工養殖技術、魚品種の改良及び優良種の養殖に関する研究事業をしている。」

大概、このような内容である。この内容は、今年新年の共同社説で、「水産部門で水産物生産と栽培漁業、養魚を発展させて、人民たちの食生活の向上に寄与しなければならない」と強調したことと、文脈が一致する。

問題は、このような養殖分野は、北朝鮮住民全てが不満を訴える事案だということである。北朝鮮水産分野の科学最高権威者の頭が悪いから、このような主張をするのではない。金正日が約10年前に直接指示した事案だから、仕方なく魚の養殖を強調しているのである。それでは、金正日が最初の指示を下した10数年前にさかのぼって見ることにしよう。

当時、餓死する人が各地に発生して、駅の構内では死体を容易に見かけた時期である。ところで、将軍様が魚の養殖をしなければならないという指示を下したとしながら、人々を動員して立派なトウモロコシ畑を掘り返し始めた。餓死しそうな社会では穀物栽培が重要なのに、川魚を育てて食べるのがなぜそのように重要なのだろうか。ところが、畑に深さ2m程度のプール位の大きさの池を、各地に作り始めた。機械やガソリンがないので数百人が動員されて、シャベルで地面を掘り返したとのことである。

このようにして掘り返した地面は、後日、穴を埋めても、耕作することができないと言う。北朝鮮の各地にこのような養魚場が建設された。理由は、ただ、金正日将軍様の指示があったからである。養魚場建設の資材にするとしながら、住民たちから資金を集めて、幹部たちが分け合った。住民たちが税金と賦役に動員されて、苦労したのは当然である。

ところで、建設後の養魚場の運命は、建設する前に既に予測した通りだった。電気が不足しているのでポンプを稼動させることが出来ないので、魚の養殖ができるわけがない。人間が餓死しそうなので、高価な餌を購入することができなかった。結局、泥水が溜まった大きな池が畑の中に出来上がった。こういった池が何年間もそのまま放置されている。それでも金正日の指示なので、不平を言わずにしなければならないのが、北朝鮮住民や幹部たちの運命である。

海での養殖も同じである。海で養殖するためには、高価な各種装備が必要だが、北朝鮮には高価な装備は一つもない。資材が多少あった1980年代には、一部の地域でイガイの養殖をしていたが、輸出する術もなくて、北朝鮮住民たちが食べるには採算が合わなくて、全て放棄した。
今でも北朝鮮では、どうして立派な畑を養魚場に作り変えなければならないか、住民たちは理解できないでいる。ただ、金正日将軍様の指示だということだけは知っている。その後、ウサギを飼わなければならないとしながら、住民たちが餓死しそうなのに外貨を使ってスイスから餌の種を買って来たり、ヤギを育てなければならないとしながら北朝鮮では強盗と変わりがない軍隊にヤギを任せたりした。理解できない指示や方針が無数に下された。全て、金正日が下した指示である。

金正日の指示の中で傑作は、ダチョウ農場だと言う。アフリカに生息するダチョウを飼うようにという金正日の指示が下されたので、平壌近郊にダチョウ農場が作られたと言う。そのダチョウを殺さないために、ダチョウのための電気暖房まで設置したと言う。住民たちは電気がないので、真っ暗闇の中で生活して、工場を稼動させられない状況の中でである。ダチョウが住む家は、近隣農家よりずっと立派に建てられ、人間よりもお腹一杯食べさせた。このようにダチョウ農場を熱心に建設したのは、金正日が現地視察をするという理由からである。今も北朝鮮放送では、金正日が現地視察をしたという報道がよく流れるが、将軍様が現地視察をする度に、住民たちが受ける苦痛は、言葉で表すことができないほどだと言う。

ところで、金正日はなぜダチョウを飼うようにという指示を下したのだろうか?恐らく、外国ではダチョウを飼育したらお金が儲かるという話を聞いて、北朝鮮でもして見たくなって、このような指示を下したようである。しかし、人間がダチョウより下等な扱いを受ける北朝鮮では、本当に惨い仕打ちである。当時、ダチョウ牧場の建設に動員された労働者たちは、ただ将軍様がダチョウの肉が好きなので、ダチョウ農場を建設したと思っているとのことである。

金正日は北朝鮮が先進国だと勘違いしているのかもしれない。養魚場の魚やダチョウの肉よりもっと性急なものは、北朝鮮の人民たちが今すぐ食べられるトウモロコシなのである。

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