北朝鮮分析

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北朝鮮の話し

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**韓国の北朝鮮分析サイトにある資料を翻訳したものです。


北朝鮮が「社会主義の優越性」を誇る時、欠かさない項目が2つある。1つは無料義務教育制度で、もう1つは無償治療制度である。今回の記事では、無料教育制度に焦点を当てようと思う。

生の感覚を伝える為に、本稿の主人公で都市外郭にある仮想の農村学校「幸福中学校」の教師「ファン先生」をお連れした。ファン先生の目から見た教育現場は、最近、北朝鮮を脱出した3人の教師とのインタビューを総合して構成した。
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教壇に立って既に20年が過ぎたファン先生が、学校業務の中で受ける最も大きなストレスは、学生たちに殆ど毎日のように、何かを出させる事である。今日もファン先生は怒りながら教室に入った。直前に校長と喧嘩したからである。40代後半の校長は、ファン先生が担任の4年生が、お金を一番少ししか出していないと追求し、催促までした。

「大変なのは分かっているが、私の立場に立って見てくれ。私としても、このようなことはしたくない。全て学校のためだから、先生に手伝って欲しい」

今日の午前、市の労働党教育部から学校検閲を名目に、幹部3人が来た。検閲とは言っても、賄賂を受け取りに来たのに間違いない。小さな学校を全部見学するには、20分も掛からなかった。学校を見学する振りをした幹部たちは、何時の間にか、校長の案内で消えて行った。多分、今頃、何処かの父兄の家に行って、酒の接待を受けているのだろう。

校長は検閲の3日前からクラスの担任たちを呼んで、中間レベル以上の学校評価を受けようとしたら、1クラス当たり500ウォンづつ(現在の北朝鮮教師の月給の15%に相当する金額)出すしかないと言った。しかし、ファン先生は100ウォンしか集められなかった。

ファン先生は教室を見回した。彼のクラスには32人の学生がいたが、普通、20人位しか学校に出て来ない。この中でお金を出せる学生は10人もいない。結局、また、クラス委員長を教務室に呼び出した。

「今日、教育部から検閲が来たのだが、お父さんにお酒2本だけ都合を付けて欲しいと伝えなさい」

お酒1本が100ウォン位だから、2本だけでも出したら、校長の口は塞げる。委員長は小さな声で「はい」と答えて出て行った。クラス委員長は家に経済力がなければ出来ない。ファン先生のクラスの委員長の家庭は、密酒を作って売っているので、お金はある程度ある。それで、必要な時にはいつも、彼に頼むしかない。

北朝鮮で余裕のある家庭は、子供を大学に行かせるために多くの努力をする。北朝鮮で農民の子は農民にならなければならないという身分の限界がある。軍隊を除隊しても、たいてい故郷の農民の配置を受ける。除隊後、普通の人なら忌避する炭鉱や塩田に集団配置される時もあるが、それよりは却って家へ帰って、農業を継いだ方が良い。

北朝鮮にこのような身分制度が残っている理由は、簡単である。この制度がなければ、農民たちが全員逃げてしまい、農業をする人材を確保することができないからである。一方、大学へ行けば、農民の身分から脱出することができる。卒業生の中から1〜2人が大学へ行く。幸福中学校から一番沢山行く大学は、師範大学や教員大学である。

師範大学を卒業したら、また幸福中学校の教師として配置される確率がほぼ100%である。しかし、皆、何とか口実を作って、都市に出ようとする。教師を辞めるのは非常に難しいが、それでも農民の身分から脱出するよりは簡単である。医学大学にたまに進学したりするが、この場合も卒業と同時に、大抵、党から故郷の農村の医師として配置される。このように農民の子が農村を脱出するのは難しい。

ファン先生の学校業務の半分は、学生たちからお金を集める「集金」と言っても過言ではない。党から検閲が来る度に、賄賂が必要である。検閲は労働党の各部署が競争するように実施する。賄賂だけではなく、軍隊の支援、各種建設場の支援など様々な理由で、お金を集める。お金だけでなく、セメント、石、塩、トウモロコシ、手袋、揮発油などを集めたりもする。忠誠の割り当て金を集めるという口実で、学生たちからワラビ、豆、ゴマも集める。金正日の誕生日の2月16日と金日成の誕生日の4月15日に、中学校3年生以下の学生たちにお菓子類1Kgをプレゼントとしてあげるが、このプレゼントを作るという理由で、トウモロコシと卵を出すようにと要求されたりした事もある。

学校も自主的に冬の暖房費、学校運営費などを集める。各種行事のためのポスターや送年会といった経費を賄う為に、学生たちが自主的に集めるお金もかなりある。このように集めるお金を全て合計したら、1年に100種類以上になるだろう。その全ての項目の物品が家にある訳がない。結局、お金を代わりに出す。このお金のかなりの部分は、幹部たちの懐の中に消えるということを、人々は皆知っているが、仕方ない。

幸福中学校には、お金を出しなさいと言われるのが怖くて、学校に出て来ない学生たちが多い。ファン先生のクラスも、1日平均10人以上の欠席生の半数は、お金を出すのが怖くて学校に来られない学生である。皆、家が貧しい学生たちである。このようにお金のない学生たちは、大学へ行くこともできないし、大学に行けなかったら、軍隊に行った後、また農民になるしかない。従って貧しい人々は、勉強をしなければならない必要性を感じることも出来ない。
**韓国インターネットサイトで北朝鮮を脱出した人が書いた文を翻訳したものです


中国の産業廃棄物が北朝鮮にどのように流入されるかを明らかにして、この対策を要求する手紙を労働党に送った咸興化学工科大土質調査研究所が強制解散させられて、該当幹部たちと研究員たちが全員粛清されたという内容である。

あまり知られていないが、北朝鮮政府が国際社会の汚物を韓半島の国土に持ち込んで捨てたのは、かなり以前からのことである。

北朝鮮の外国ごみ処理は1990年代初めから本格化したが、こういったごみは各区域毎に持ち込まれ、分離回収するために、大人だけではなく学生たちも動員された。こういったごみの殆どは一般ごみで、ヨーロッパ国家が自国では捨てる所がないので、北朝鮮にお金を払って捨てたものである。

一般ごみを分離回収してみると、中からありとあらゆるものが出て来た。一番多いのがペットボトルとビニール袋だった。使われていないビニール袋が出てきたこともあった。こういうものを見付けた人は大儲けできた。特別な器がない北朝鮮で、ペットボトルは非常に便利な品物だった。この頃から北朝鮮では、廃棄物から出て来たペットボトルが、酒ビンとして活用され始めた。

道端で人々が外国製ビニール袋を使い始めたのもこの頃からだったが、廃棄物を選別する過程で出て来たビニール袋は、市場で1〜2ウォン位で売れた。

南浦(ナンポ)から入って来た廃棄物は、平壌にも流入して来た。金日成大の学生たちですら、廃棄物の選別に動員された。廃棄物を選別している途中、私は未使用の使い捨てカミソリ1束を発見した。その時は、それが使い捨てだということも知らなかった。

「こんなに良いカミソリをどうして捨てるのだろうか。フランスは本当に浪費がひどい」と思いながら、私はそれを懐に入れた。

当時、北朝鮮で生産されるカミソリは質が悪くて、フランス製の使い捨てカミソリの方がずっと良かった。寮に帰って友達に分けてあげたら、外国製なので皆大喜びした。

その使い捨てカミソリ1個を、3年以上使ったと思う。

外国ごみのダミーからは、使えそうなものが沢山出て来た。録音機が出て来たこともあったが、ちょっとへこんだだけのかなり使えそうなものだった。ごみから出て来たボールペンも、市場で良く売れた。

お金になる事にはいつも労働党幹部たちが干渉する。外国ごみでお金を儲けることができるという噂が立つと、外国ごみが港に到着するや否や、誰も近付けないようにして、まず保衛部などの幹部たちが慎重に選別した。

電子製品が出て来たら大儲けだが、それ以外にも使えそうなものを捜し出して、港の外で待つ商人たちに渡してやった。ポルノビデオのテープもあって、密かに幹部の子供たちに持って行くという話もあった。

このように選別されて残ったごみは、近くの工場の焼却場に行く。その頃、都市毎に、いつもごみを焼く黒い煙が煙突から溢れ出ていた。これは真っ黒な死の煙だった。煙突から出るビニールを焼いた真っ黒な煙の粒子は、都市全域に落ちて、街頭を歩く人の頭と肩に真っ黒いシミとなった。

外国だったら、大騒動になっただろう。しかし、北朝鮮ではその煙がどれほど人体に有害なのか知る人は、ほとんどいなかった。大多数の人々は深刻に考えなかった。

私は当時、外国ごみがどうして急に押し寄せて来たのか、全く分からなかった。しかし、韓国へ来てその内幕をある程度知った。各種資料を調べて見ると、北朝鮮は1993年以前から、外国から廃棄物を受け入れていた。

廃棄物を持ちこむことは、外貨稼ぎのためだった。廃タイヤなどの産業廃棄物を、1t当たり200〜300ドルずつ貰って搬入させた。これは金正日の妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)が総指揮をして、稼いだ資金は党の資金という名目で、金正日個人の懐に入って行ったとのことである。

北朝鮮の政治家たちは、お金を儲ける事なら何でもする。台湾から核廃棄物を受け入れようともしたし、日本が捨てるごみも大量に受け入れた。1998年の朝日新聞の報道によると、1990年から北朝鮮はアルミニウムを生産したが、残ったカスの「アルミニウム残灰」という公害物質だけが5万1000tも残ったし、廃タイヤだけでも150万個以上持ち込んだ。こういったごみ商売のブローカーは朝鮮総連だった。

しかし、日本だけではなかった。1993年以降、イギリス、フランス、ドイツ、中国などから廃タイヤなどの産業廃棄物を、1t当たり100〜300ドルの処理費用を貰って、毎月平均2〜3,000t程度搬入した。

今は国際社会の圧力が強くなったので、ヨーロッパ産の廃棄物は搬入が減ったようである。その代わりに、お隣の中国から産業廃棄物が流入しているようである。咸興化学工科大土質調査研究所研究員たちの手紙を見ると、そのように考えられる。

資金は金正日の懐に入り、ごみを焼いた公害は人民の肺に入って行く。そして有毒性廃棄物を焼いた灰は全国に撤かれた。しかし北朝鮮で環境を考える労働党幹部はまだいない。金正日は個人の政治資金を作るために、国を国際社会の廃棄物のごみ溜めにして、問題提起をする科学者たちを粛清してしまった。しかし、彼は相変らず自分を「21世紀の民族の太陽」と自称している。

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(前回に続く)

食糧難と小さな身長というハンディキャップは、女子サッカー界も避けることができなかった。しかし、北朝鮮女子サッカーチームは発足20年余りで、世界のサッカー界が目を見張るほど飛躍的に発展した。現在、FIFAランキング5位で、アジア最強のチームである。まだ、代表チームの競技成績は良くないが、2006年にモスクワで開催された20歳以下の世界青少年ワールドカップで、FIFAランキング1位のドイツを打ち負かして優勝した。2008年にニュージーランドで開かれた17歳以下の世界青少年ワールドカップでも優勝をした。

北朝鮮の女子サッカーの成功原因として、強靭な精神力、厳しい訓練、高額の褒賞、優秀な指導者を挙げることができる。女子サッカー選手たちは男子選手たちと一緒に訓練する。毎週金曜日に行われる12km競走は苛酷だと有名である。世界大会で優勝したら、人民体育人といった名誉はもちろんのこと、家族全員が夢にまで見た平壌市民になることができる。このように、女子サッカーチームの成績が良いので、優秀な指導者は男子よりは女子サッカーの監督になりたがる。

どうして女子チームだけが頭角を現わしたのだろうか?これは、北朝鮮女性特有の根性が作用したものと見られる。北朝鮮で最も北に位置する咸鏡(ハムギョン)道の女性たちは、粘り強さと根性があると特に有名である。アジア最優秀選手賞を受け、北朝鮮女学生のアイドルでもあったキル・ソンフィ選手が咸鏡道出身であることをはじめとして、モスクワで優勝した20歳以下の選手の半分が咸鏡道の出身である。

誰が何と言っても、北朝鮮で一番人気のあるスポーツはサッカーである。野球やゴルフのように韓国でも人気のある種目は、資本主義競技だと排除されて来た。サッカーの人気が高いので、ワールドカップが開催されたら、北朝鮮チームが参加しなくても主要競技は40分間位録画放送をする。特別なことではないようだが、北朝鮮としては破格の事である。全国ネットワークのテレビチャンネルが1社しかないうえ、それさえも午後5時から11時までしか放映しないので、40分は非常に貴重な時間である。

しかし、全ての競技が放映されるのではない。それさえも数日後に放映されるので、ワールドカップが開催されると、外交官たちはわざわざホテルへ行って、サッカー競技を見たりする。外国人が宿泊するホテルには衛星アンテナがあるので、生中継で競技が見られる。ヨーロッパで開催される競技は、普通、深夜の1時に始まる。この時間なら、寝ないで父親の電話を待つ外交官の子供たちも多いとのことである。父親が競技を見て最終スコアを教えると、息子は朝、学校に行って、競技結果を友達に教えてあげるのである。それほど、サッカーは誰にとっても関心の的である。

サッカーは北朝鮮で一番開放された分野である。ホン・ヨンジョ(ロシア)やキム・ヨンジュン(中国)のように海外で活躍する北朝鮮選手もいる。今回のワールドカップで日本から出場するチョン・テセはもちろんのこと、韓国で活躍するアン・ヨンハクまで北朝鮮の代表チームに合流させるほど、他の分野に比べて開放されている。そして、北朝鮮サッカーチームは韓国の支援により、中国の昆明(クンミン)で訓練をしたり、韓国の体育資材の支援を沢山受けたりしている。北朝鮮サッカー界は海外派が多い上、沢山の国を経験しているので、北朝鮮の選手たちは自国と世界の格差をよく知っている。韓国の生活水準も教育されたこととは違い、北朝鮮よりずっと高いこともよく知っている。北朝鮮でこのように国際化された集団を探すのは難しい。

しかし、ここにもまだ限界はある。1990年代には、北朝鮮体育団の建物の前にはワールドカップ対戦表が掲示板に貼られていた。しかし、各組みに4カ国ずつなくてはならないのに、ある組だけは3カ国しか書かれていなかった。韓国を削除したのである。北朝鮮では韓国がワールドカップに出場しているという事実さえ秘密である。それだけではなく、韓国が各種国際大会で賞を貰ったニュースさえ、一般人には徹底的に秘密にされている。


(完)

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このような粛清の雰囲気に代表チームも巻き込まれた。代表チームがカプサンパのリーダーであると同時に北朝鮮の第2人者だったパク・クムチョル党中央委員会組職担当副委員長とキム・ドマン宣伝担当副委員長の全面的な支持を受けたという理由からだった。実際、パク・クムチョルとキム・ドマンは自分たちの業績を強調するためにサッカーを大きく活用した。

雰囲気が変わり、選手たちは果てしない思想闘争会議をして、自己反省をしなければならなかった。この過程で、シン・ヨンギュは地主息子という点が問題になった。代表チームは結局粛清されて、地方に散らばった。この時の粛清の嵐は余りにも冷徹だったので、1968年半ばには、地方中堅幹部職の3分の2が空席だったと言う。

粛清された選手たちの多くは咸鏡北道鏡城(キョンソン)郡の「生気嶺(センギリョウ)」窯業工場に配置されて労働者になった。しかし、サッカーに対する熱情は衰えなかった。当時、窯業工場に出勤しながらボールを足でポンポンと蹴りながら歩く元代表チームの選手たちを良く見かけたと言う。

数年後、窯業工場の子供たちが通う学校のサッカーチームが、全国大会でいつも1位を占め始めた。8強出場当時の大部分の主要選手たちが咸鏡道に追放されていたからか、今も咸鏡道のサッカーチームは各道のサッカーチームの中で最強である。

10年間の「革命化期間」が過ぎた後、北朝鮮政府は一部の選手たちを復帰させた。既に現役の年齢を大幅に過ぎていたので、大部分は監督になった。しかし一部は永遠に許されなかった。FIFA会長が賞賛したシン・ヨンギュが代表的な例である。北朝鮮政府は彼が1996年に死亡したと明らかにしたが、ロンドンワールドカップ以後の彼の行績は知られていない。

ワールドカップ本選に出場したアジア選手の中で最初のゴールを決めたパク・スンジンは、1980年代半ば「燿徳(ヨドク)」政治犯収容所にいたと言う。彼が「食べて見た虫の中で、ごきぶりが一番おいしかった」と言ったとして、収容所での彼のニックネームは「ごきぶり」だったとのことである。

8強代表チームが粛清された後、北朝鮮では「このように世代を切断してしまったので、私たちのサッカーは今後30年は立ち直ることができないだろう」という噂が広まった。実際、北朝鮮のサッカーは、以降、数十年間に渡って、スポーツを政治の犠牲にした代価をたっぷり支払った。

1980年代の北朝鮮サッカー界で注目に値する点は、女子サッカーチームの創設である。女子サッカーが1986年アジア大会の正式種目に採択されたことを受けて、北朝鮮は1986年5月に女子サッカーチームを創設し、これを戦略種目として育成した。わずか3〜4年前は公式出版物に「腐って病んだ資本主義世界では、女までが球を蹴る」とあざ笑っていたが、こういった態度は完全に変わった。女子サッカーだけではなく女子柔道も、女子の力技だと非難の対象だったが、今は北朝鮮スポーツの孝行種目になった。初めは女子サッカー選手を陸上選手の中で選抜した。

1990年北京アジア大会では、北朝鮮の女子サッカーが韓国を7-0で破った。当時、初ゴールを入れたイ・ホンシル選手は現場で労働党員になる「栄誉」を受けた。北朝鮮で現場での労働党入党は、特別な功績を立てた場合だけに許容される。イ・ホンシル選手は、これ以降、国際女性サッカー審判員になった。

勝ち進む女子サッカーと違い、男子サッカーは世界との格差が広がり続けて行った。衝撃を受けた北朝鮮は、結局、1990年代初めに破格的な措置を施行した。まず、1990年に北朝鮮が主催する初の国際サッカー大会である「平壌カップ国際サッカー大会」が始まった。優勝チームに2万ドル、準優勝チームには1万ドル、3位のチームには5,000ドルというあまりにも少ない賞金のためか、この大会は1992年の第3回大会まで開かれたが、中断された。参加希望国がなかっただけではなく、北朝鮮の成績もはかばかしくなかったからである。

また、他の対策は外国人監督の受け入れである。ハンガリー出身でドイツリーグで活躍していたパル・チェルナイ監督が雇用された。ブンデスリーガが全盛期だった1978〜83年の5年間、バイエルン・ミュンヘンのFC監督を勤めて2度のリーグ優勝を果たしたこの名将は、1990年代にはハンガリーのあるプロチームの監督に降格していた。チェルナイ監督は1991年6月から1993年10月まで北朝鮮の代表チームの顧問を引き受けた。代表チーム監督は北朝鮮人だった。初期の成果はまあまあだった。

赴任4カ月でアメリカでアメリカ代表チームを2-1で下した。しかし、全体的にチェルナイ監督の北朝鮮行は、あまり成功とは言えなかった。いくら名将だと言っても、全権の委任を受けない限り、北朝鮮システムで能力を発揮する空間は大きくなかったからである。

1993年10月、北朝鮮代表チームはアメリカ・ワールドカップ組別予選競技を行うためにカタールに発った。この時、北朝鮮はたった1競技だけに勝って、あとは全て敗れた。当時、チェルナイはカタールから直ちにハンガリーに帰国した。北朝鮮代表チームの団長だった体育委員会副委員長は、一般労働者に降格された。当時、北朝鮮の代表チーム監督だったユン・ミョンチァンもやはり、責任論から自由ではなかった。ユン監督は1999年に韓国に脱出した。

1995年から経済難が本格化し、北朝鮮体育界も困難になった。ボールやサッカーシューズが不足するほどだった。しかし、他の種目に比べたら、サッカーはそれでも恵まれていた。2004年にムン・ギナムの元北朝鮮サッカー代表チーム監督の家族が韓国に亡命したが、ムン監督の息子のムン・ギョンミンさんは当時、北朝鮮のサッカー選手たちはそれでも肉類を食べていたと証言した。

ムン・ギョンミンさんは1990年代に機関車体育団のサッカー選手だった時、国家代表に選ばれた。彼はドイツで狂牛病が発生して、数十万頭の牛を屠殺した時、北朝鮮にこの牛肉を持ち込んだ。この肉がサッカー選手たちに優先的に供給されたと証言した。

経済難の中でも、サッカーリーグは命脈を維持した。北朝鮮にもリーグ制度がある。交通事情が悪いため、ホームゲームと遠征競技の形式ではないが、1年を3段階で分けて、1地域で集中的に競技を行う。

2月に始まる万景台大会は、4月に優勝者を排出する。続けて7月にトーナメントとして行われる技術革新大会が開かれ、9月にリーグ戦を行う共和国選手権大会がある。3つの大会の優勝チームが再競技をして、11月まで勝者を選ぶが、優勝チームが重なったら、準優勝チームが出場する。最終優勝チームにはサッカー協会長カップと共に、タイで開催されるギングスカップ大会の出場権が与えられる。最下位チームの中の1チームは2部リーグに降格される。1部リーグは「最強チームの競技」と言う。時期毎に多少違うが、1部リーグには普通12チームが所属している。

4・25、平壌市、機関車、鴨緑江(アムロックガン)、月尾島(ウォルミド)、リミョンス、ヨンナムサン、軽工業省、大同江、小白水(ソベクス)などの体育団体が1部リーグの固定メンバーである。この中の前の4つの体育団体は全てのスポーツ種目を保有している特級体育団である。また、各道のサッカーチーム間の競技で1位になったチームが、毎年1部リーグに昇格する。国家代表チームと青少年代表チームが1部リーグに参加して競技をしたりする。競技感覚を養うためである。2部リーグは各体育団体の2陣と同レベルの体育団体が所属している。このような形で北朝鮮には5部リーグまで総計130の専門サッカーチームが存在すると知られている。

このように多数のサッカーチームを保有していながらも、最近まで北朝鮮のFIFAランキングは100位圏外にいた。最も大きい問題は、選手資源の不足である。北朝鮮全域を熱心に探し回っても、身体的条件を備えた有望な人材を発掘するのは難しい。

20歳前後の身体的条件は、5歳未満の幼児期の栄養供給に大きく左右される。しかしサッカー選手の素質を見抜いて、乳児の時から十分に食べさせる方法はない。経済難の上に、基礎体力が不足しているので、ある程度年をとってから選手を選んで、その時からいくら十分に食べさせても、限界があるというのが北朝鮮サッカー関係者たちの悩みである。才能がある選手を選んでも、身長と体格が劣っているので、外国チームに苦戦するしかない。

このような限界を意識してか、最近の選手発掘年齢層は一層幼くなっている。 20歳以下、17歳以下、15歳以下のチームに続き、最近は12歳以下のチームもできた。ここには8〜9歳の子供もいるが、このようなチームは4・25体育団にも幾つかある。これはサッカー有望人材を最大限に幼い時期から十分に食べさせて、平均身長を育てる効果を出すためである。

しかしいくら沢山食べさせると言っても、北朝鮮の中では限界がある。最近は韓国が中国昆明(クンミン)で訓練をする北朝鮮サッカーチームを支援している。全てのチームが参加することはできないから、全ての年齢のチームから1組ずつ参加する形式である。成長期なので、半年間だけ中国で沢山食べてから北朝鮮に帰ると、北朝鮮に残っていた同年齢のメンバーとは身長に格段の差出ると言う。

(次回に続く)

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北朝鮮の咸鏡南道咸興(ハムン)市の非常防疫指揮部では、城川河(ソンチョンカン)区域をはじめとする新種インフルエンザ発生区域を隔離及び封鎖している。特に、患者が発生したら、幹部世帯であろうと労働者世帯であろうと関係なく、隔離対策を立てている。

アパートの場合、患者が発生したら外出禁止にするために、出入口に警備を立てているのが実情である。城川河区域シヌン1洞24班と29班などの人口密集地域にインフルエンザ患者が発生したので、ここにあるアパートは出入り口を封鎖してしまった。4階建てのアパートの1階出入り口に板を打ち付けたのである。中にいる人々が外に出られないようにした措置である。

突然閉じこめられてしまい、生活必需品や食糧が不足した世帯は、生活するのも難しくなってしまった。特に商売をしながら、毎日の生活費を稼いでいた住民たちの苦しみは甚大であった。その為、北朝鮮の人民委員会では食糧を保障してあげる為に、基礎食品工場から味噌や醤油とその他の炊事暖房に必要な無煙炭を、1日最低3個づつ調達するように指示した。

2〜4階に住む住人たちは階下に降りることができないので、上からバケツを綱に結んで1階に下ろして、物品の供給を受ける。1階で食糧と品物をバケツに入れてあげると、2階から綱を引き上げる。これ以外にも北朝鮮当局では、電気釜を使う家庭で電気を使えるように、特別に6万線の電気を供給した。

北朝鮮当局はこのように外部との接触を一切遮断したら、これ以上、ウイルスが拡散しないだろうと期待したが、現実は違っていた。いくら最低の食糧と品物が供給されたと言っても、家族が多い家庭では相変らず不足するので、住民たちは食料を求めて、何としても外に出て来る。咸興市当局はこのような住民のためにインフルエンザ患者が減少しないとしながら、非常防疫担当者たちと保安機関、巡察隊などを動員して、出入りを一層厳格に統制するのに重点を置いている。

北朝鮮の衛生防疫所では、アパート全体を隔離したにも関わらず、インフルエンザ患者が予想以上に大量発生して、当惑している様子である。しかし、最も苦労しているのは、期限の制限なしに隔離生活をしている住民たちである。北朝鮮の住民たちは「国家措置(貨幤交換措置)でそれでなくても大変なのに、伝染病のため本当に何も出来なくなってしなった。このような人生があっていいのか」と嘆いている。

北朝鮮の保健当局、薬不足で民間療法を提示

咸鏡南道非常防疫委員会では新型インフルエンザ治療薬の不足により、民間療法による解説資料を人民に配布している。インフルエンザの症状について説明し、このような症状が現われたら担当医に伝えて検診を受けた後、治療対策を立てるように教育している。また、市内で流通している中国製の薬品や韓国製の薬品は絶対に使わないようにと注意をしている。

現在、新型インフルエンザによる死亡者は発生し続けているが、治療薬が不足しているので、韓国製の予防注射をしている状況である。4日からインフルエンザ発生地域に韓国製の予防注射を配布しているが、一般のインフルエンザには効果があるが、新型インフルエンザの予防には特に効果がないことが分かった。その上、一部医療陣の中には、住民が症状を説明して検診を要求しても、対策を立ててあげないという現象も現われている。一方、不足する医療陣を補うために、北朝鮮の保健当局は医大生たちを非常防疫指揮部に動員している。

北朝鮮の咸興市内の大部分の食堂、新型インフルエンザで一時営業中止

咸鏡南道咸興市の大部分の食堂は、新型インフルエンザにより、現在、営業が一時中断されている状態である。しかし、食堂の衛生施設が良く衛生状態が優れていると判断された所では、営業が可能である。当局の衛生防疫担当者たちが衛生状態を点検しているが、この過程で賄賂が横行している。お金さえあったら、衛生条件に関係なく合格証を幾らでももらうことができる。新型インフルエンザを予防するという当初の目的とは違い、一部の不正幹部の私益を肥やすのに利用されている。

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