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今回の<世紀の一戦>竜王戦は
渡辺竜王に軍配が上がった。
連続5期は凄いと思うし
3連敗からの4連勝は前例がないだけに快挙である。
それにしても惜しかった。
局面は二転三転所ではなく
五転六転もした。
それ位難しい将棋であった。
第七局は最終局であり
大つごもりであった。
どちらが勝っても大記録となる歴史的一戦であり
大難局大混戦であった。
昨日は仕事から帰って来て
FIFAクラブワールドカップジャパン2008の
ガンバ大阪VSマンチェスター・ユナイテッド戦を見て
3−5のスコアを見て
BS録画して置いた最終局を見た。
それが何時もは2時間であるのに3時間
録画してあったので
これは番組内で決着が付いたなと思って見だした。
途中ラジオのニュースでこの話題が流れなかったので
僕はてっきり羽生が負けたと思っていた。
それは羽生が勝てばマスコミは待ってましたとばかり
ビックニュースとして号外も出るかなというニュースになるからであり
渡辺竜王が勝っても
大したニュースには成らないのではと言う僕の予感があった。
僕は恐る恐る録画したものを見始めた。
しかし見た限りは羽生の優勢であり
であるが盤面に向かう羽生の苦渋の表情から
また局面を見る限りはまだまだ分からない
先の見えない状況であった。
何とも言えない緊迫感が
両対局者の居る対局室から伝わって来る。
局面は最大の山場に差し掛かっていた。
予感から僕は羽生が負けるものと見ていた。
しかし局面は誰が見ても羽生優勢としか見えぬ場面に差し掛かって来た。
だが解説の僕のお気に入りの藤井猛9段は
ちっとも要領を得ない解説に終始し
淡路仁茂9段を交えての熱い解説も
何とも歯切れが悪い。
<オイ!へっぽこ!なんとかならんのか!>と僕はイライラしてきた。
昔の升田幸三9段なら
<羽生君の勝ちですね。竜王は間もなく投げるでしょう・・うふふふ・・>
と言ってくれるのだが(笑)。
そこへ阿久津という若者が
羽生の勝勢ではないかと明言があり
誰もが納得する局面になってきた。
僕は内心<まさか!>と思った。
そして2二角打ちから1一に角が成る瞬間!
羽生の指す手がブルブルと震えた!!
そしてNHKの局アナが叫んだ!
<羽生さんの手が震えています!!!>
それはまさに羽生が勝利を確信した時に起きる
羽生の<勝利宣言>とも言える現象であった!
<勝ったアー!>と思わず僕は一人で叫んでしまった。
ところが番組は二人が秒読みに入ったこの瞬間
<この後は深夜の速報をご覧下さい>と言う
局アナの冷静な申し出によってうち切られてしまった。
こんなバカなことがあっていいものだろうか!?
まさにインサートしようと言う瞬間
あの歓喜の絶頂を迎えるクライマックスに
<ハイ、ここまで>と言われたのと同じである???
僕は3時間たっぷりと見た。
深夜の速報を見るまであと30分である。
しかし今の僕はとても待っていられない。
今まで我慢していたネットという現代機器を活用した。
しかし中中ネット中継が出て来ない。
出て来ないばかりかヤフーニュースで
渡辺竜王が羽生を下すという活字が
目に飛び込んできた!
<そ、そんなバカな!!>と僕は内心叫んだ。
羽生の王は詰まないので悠々と角を成ったのだ。
それがなんで負けたのか!?
僕はどうしようもないものを覆せるかの様に思った。
2四飛車と歩を取ったのが最後の敗因となった。
48飛車と金を取っていれば羽生の勝ちであったろう。
なんでこんな簡単な手が見えなかったのか?
それ位羽生は難局で勝ちが見えないこの最終局に
全力を尽くし疲労困憊していたに違いない。
しかも秒読みに追われていた。
こう言う全てが追い込まれていた状況では
流石の名人と言えども最善手が指せない。
人の限界と言う所まで来ていたのだろう。
指運が悪かったと諦めるしかない。
勝負の厳しさというものを見せ付けられる一戦であった。
羽生が再び挑戦者となり竜王を倒して
<永世7冠>となる日は来るのか!?
それは不可能に近い可能性である。
しかし羽生は再び不屈の闘志を燃やして
再び大舞台にのし上がって来るに違いない。
羽生ファンは皆そう願っていることだろう。
僕もその内の一人である。
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