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宝の山(別館)
12月18日頃より「黒いシッポの某おじさん」絡みでたんぽぽ別館の成り済ましが出没。シッポがリンクカウンターを外部から勝手操作か

書庫雑感

イメージ 1
ネオニコチノイド系農薬による蜜蜂の大量死(写真右上)
日本で市販されているネオニコチノイド系農薬(写真右下)
 
蜜蜂(みつばち)の大量死や赤とんぼの激減は
農薬ネオニコチノイドが原因!?
 
アメリカ(USA)では蜜蜂の大量死、日本では赤とんぼの激減−−−これは単なる偶然なのか?鯨漁やイルカ漁で大騒ぎする自称「環境保護団体」の人たちが、これら小さな生物たちのために起ち上がったという話は聞かない。
 
あっ、断っておきますが私は鯨・イルカ漁に賛成してるわけではありません。無用な殺生はしないことです。伝統だの文化だの歴史だの風習だのと言うならば、英国貴族の狐狩りやスペインの闘牛やニューギニアの人食いや、日本なら縄文時代の犬喰いや明治時代まで続いた猿喰いまで、すべてが許されるはず。戦争や虐殺も「歴史と伝統」から言えば、ナニモノにも引けを取らないですし。
 
06年にUSAで起こった働き蜂の大量失踪死(CCD)は今も全米で続いており、毎年三分の一以上250億匹以上が帰って来ない。この「いないいない病」はヨーロッパにも広がり、日本の北海道でも去年(13年)8月蜜蜂の大量死が報告された。養蜂家にとってはまさに死活問題。1000以上の箱が空っぽで蜂がごっそりいなくなるなんて、悪夢以外の何物でもない。           

いや、サクランボ・リンゴ・アーモンド・ブルーベリー・イチゴ・メロン・桃・トマト・カリフラワー・ブロッコリー・人参・大根・玉葱・白菜・ジャガイモ・キャベツなど、主要農産物百種のうちの七割が蜜蜂の労働に頼っているから、農家の被害も甚大なのだ。蜜蜂がいないと52種類の野菜・果物が我々のテーブルから姿を消すという。
 
もちろん原因究明に学者や研究者が乗り出したのだが、アメリカでは殆どの専門家がヒモ付きだから「真相は藪の中」となる。やれ、「新種のウイルスの仕業だ」「ストレスだろう」「ダニが原因」「いや、異常気象の寒波のせい」「ロシアの陰謀だ」と怪しげな犯人像が次々と−−。宗教右派は「蜂は神に召されたのだ」と。ハア? なぜ神は蜜蜂の働き蜂だけをお召しなさるのか。召使いにぴったりだから?  アホに限って「神様の思し召し」にする。
 
そして遂にというか矢張りというべきか「真犯人」が浮かんだ。それが、農薬・殺虫剤の「ネオニコチノイド」だ。ニコチンを原料にしたこの農薬は、根から植物の体内に深く浸透するから少量で効果が長く持続しコストが安い。そのため農家にとっては「夢の農薬」と呼ばれるほど。当然ながら世界中に使用が拡大した。これまでの農薬と異なり少量だから蜂は死なない。しかし働き蜂がネオニコチノイド入りの花粉を幼虫に与えると、体内残留期間が長いため二代三代先の蜂にまで神経系の異常を引き起こす、とされる。その結果、蜂の免疫系を破壊(病原菌に弱くなる)し、記憶障害を起こし(だから巣に帰れなくなる)し、食欲不振(栄養不良)に陥るわけだ。
 
そこでEUの「欧州食品安全機関」は独自に毒性調査を行い、去年(13年)12月クロチアニジンなどネオニコチノイド系農薬三種を、「人間の脳の神経系に悪影響を与えるおそれが有る」として、厳しく規制する決定を下した。ドル箱のスーパースターが犯罪の容疑者、と言われた農薬メーカーのバイエル・クロップサイエンス社は猛反発。しかしEUは「予防原則」(怪しいものは使わない、食べない)が基本であるから撤回はしない。
 
ところがだ、日本では厚生労働省がEUの決定とは真逆の「ネオニコチノイドの規制緩和」を打ちだした。例えばホーレン草の場合だと、残留農薬基準を3PPMから40PPMまで、なんと現行の13倍以上もゆるめるものだった。厚労省役人の裏には、このクロチアニジンでさらに儲けを拡大したい農薬トップメーカー住友化学の存在がちらほら。
 
大企業とグルの厚労省には1675件の抗議電話が殺到した。そのため厚労省は3月18日「規制緩和」案をひっこめざるをえなかった。市民の抗議の声が官僚の悪政を ストップさせたのだ。とはいえネオニコチノイドは「特別栽培野菜」には表示義務があるが一般の野菜には無いので、我々は日常的にこのヤバイ農薬を口にしている。子供たちの脳へのダメージが心配だ。

被害は蜂ばかりではない。赤とんぼの姿を最近すっかり見かけないと思っていたら、これもどうやらネオニコチノイドと関係があるらしい。我々が子供の頃は東京の町中の低空を、まるで川の流れるように赤とんぼが群れをなして飛んだものだ。朱色の胴体に銀色の羽が夕日に映えて、頭上間近を風に乗って滑るように優雅に舞う。なんとも幻想的な風物詩だったが今では夢物語。レイチェル・カーソンの真似をすると「沈黙の春」ならぬ「沈黙の秋」ということになる。トンボの数は、人間にとっても「良い環境」を示す指標なのだが−−。
 
例えば石川県白山近辺では、この農薬が大量に使われ出した1990年代からアキアカネ(赤とんぼ、日本の固有種)の個体数が激減した。1990年を100とすると01年は半分の50、07年は二十分の一以下(地域によっては0のところも)になってしまった。田植えの時に粒状のネオニコチノイドを苗と一緒に植えるのだが、この農薬・殺虫剤は根からイネの体内に入り長く留まって害虫を阻止する。そこで「害虫だけに効くから環境に優しい」などと、トンデモな嘘を言い出す学者まで現れ爆発的に売り上げを伸ばしてきた。そんな夢のような農薬あるはず無いだろうに。金と利権に群がる御用学者はどこにでもいる。
 
それはともかく学生運動が激しかった1960年代、一触即発の睨み合いが続くデモ隊と警視庁機動隊−−その時ひとりの学生が『赤とんぼ』の歌を歌い出し、それがデモ隊の大きな合唱となり最後には機動隊の猛者たちも和したという伝説があるのだが。また1995年の「阪神淡路大震災」の時、瓦礫の下敷きになった夫を勇気づけるため、21時間も『赤とんぼ』を歌った妻が神戸にいた。これは新聞にも載っている。『BS20世紀日本の歌』の投票でも、この歌は堂々ベストテン入りして9位である。
 
確かに赤とんぼは我々に経済的利益を与えてくれるわけではないし、蜜蜂のように農業に不可欠な存在でもない。鯨やイルカのように脳が発達してるわけでもない。しかし、山口百恵の歌にある「母の背中で聞いた歌」は、『赤とんぼ』以外にないと思えるのだが−−日本人の精神に深い価値を持つこの小動物を、「害虫駆除」という目的のために殺して良いのだろうか? もしトンボも蝶も雀もいなくなったら、そんな国に住みたいと思うだろうか? 
                                                        
  
                                             −−−終わり−−−
 
イギリスの諺に「人類の歴史は蜜蜂の歴史」という。それほど古い付き合いなのに、人類はさして蜂に敬意を払うわけでもなく、研究の対象にもして来なかった。なにしろ働き蜂は、残業代払えとも言わずストも起こさず集団のためなら自己犠牲も辞さず、もちろん女王陛下に対しての「反・権力闘争」などということは夢にも考えない、ソ連の「コルホーズの理想的労働者」みたいに勤勉なのだ。マジメな者ってあまり注意を引かないし面白みもないから仕方ないのだが。だから働き蜂が「収穫ダンス」で蜜のある花の有りかを教え合う、なんてことがわかったのもわりと最近のことだ。

体重わずか0.1グラムの働き蜂が、茶さじ一杯10グラムの蜜を集めるためには、二ヶ月以上かかって、六万の花を訪れなければならない。飛行距離なんと一万キロだ。こんなけなげで我々に大事な栄養を与えてくれる蜜蜂を、「安くて便利な農薬・殺虫剤」で殺してよいのか? 

転載元転載元: キープ・レフト

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