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群馬県・大沢知事は、7月22日、「群馬の森」朝鮮人追悼碑の設置許可を更新しない決定を行った。設置者の納得も得られないなか、強制撤去も辞さない決定だ。
群馬合同労働組合は、この決定を徹底的に弾劾する。
群馬県・大沢知事は、「追悼碑の存在自体が論争の対象になり、県民が健やかに公園を利用できなくなるなど、憩いの場である公園にふさわしくなくなった」と理由を述べた。
「憩いの場」?
「群馬の森」は元々陸軍の火薬製造工場だった。ダイナマイトを作り、小銃の試射を行った。爆発事故で全滅しないように広葉樹を植林して森を作り、高さ5メートルほどの土塁で四角く区画を区切り、その区画に埋め込むように、小さな工場をたくさん作った。 4000人ほどが働いた。爆発事故でわかっているだけで50人以上が亡くなった。なによりここで作られたダイナマイト、弾薬は、戦場で多くの命を奪った。戦後、国有地として残ったこの場所には、核開発拠点の誘致が企まれ、実際に日本原子力研究所が作られた。
この場所が、1974年に、県民の「憩いの場」・公園として開園することができたのは、二度と戦争を繰り返さない、そういう労働者人民の決意・努力・闘いがあったからである。「二度と過ちを繰り返さない」と、その同じ努力と決意の成果として、朝鮮人追悼碑は存在する。追悼碑の撤去は、改憲と戦争への道を開くものである。県民から「憩い」自体を奪う暴挙だ。
「追悼碑の存在自体が論争の対象になり」?
そもそも追悼碑や慰霊祭に対する公園利用者の苦情や抗議など一つもなかったのだ。在特会や「そよ風」が、碑文の内容自体が「反日的」だ、売国碑だ、と騒ぎ出し、あら捜しをした。彼らの狙い通り、群馬の問題は長崎の平和公園などにも波及を始めた。彼らはアメリカの朝鮮人慰安婦像の撤去まで狙っている。
何が「反日的」というのか?「日韓併合は収奪ではなかった」、日本の植民地政策は善政だった。その時代に朝鮮は豊かになり、感謝もされている。日本人は誰もが戦争につくしたのだから、徴用くらい当たり前。強制連行の証拠もない…だから朝鮮人の「苦難の歴史」は嘘だと言うのだ。
これは、女を強姦して妻にしてしまった男が、後でその罪を問われて、いやあいつにもその気があったんだ、俺はあいつにずいぶんいい思いも楽な暮らしもをさせてやったんだ、と言っているのと同じだ。人間として最低だ。群馬県・大沢知事は、この最低の人間と同じだということだ。
群馬県は「12年以降には別の団体(在特会)が碑の周辺に来て騒ぎ、県職員と小競り合いになった」、「利用者の安全や安心を確保しなければならない」…だから撤去だというのだ。群馬県・大沢知事の決定は、こうした連中をつけあがらせ、さらに大きな騒ぎを引き起こすだけだ。また強制撤去は当然ながら、戦争に反対する人々の断固とした闘いを巻き起こすだろう。
群馬合同労組は、戦争も朝鮮人追悼碑の撤去も許さない。求められているのは、労働者階級が、国鉄闘争を基軸に闘う労働組合を取り戻し、職場から戦争を止める力を作り出すことだ。民族をこえた団結を職場から作りだそう。国境を越えた国際連帯の力で、戦争に突き進む安倍政権、世界中の支配階級を打倒しよう。
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民族差別・排外




